「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「小粒でも・・・」

2012年11月19日 | 季節の移ろい・出来事

        
                小粒ながら存在感のあるヒイラギの花

小粒ながらピリッと辛いと言われるのは山椒の実。
木の芽どきには色んな薬味として重宝される山椒の葉。但し山椒という木は、下手にさわると容赦なく指先に突き刺さる強烈なトゲを持っている。取り扱い注意。

季節こそ違うが、葉っぱの周囲にキリッとしたトゲを持つヒイラギ。人間の手を寄せ付けない威厳を持っており、小粒ながら真っ白い花を咲かせる。やがて佳香を放つという。
トゲトゲしい木に花が咲く。雪が舞い降りたような小さな白い花。何故か存在感がある。

日に日に寒さの増す冬に向かって木に花が咲く。木に冬という字をくっつけて「柊(ヒイラギ)」とは、どこの風流人が付けたのだろう。
スイセン、葉ボタン・シクラメンなどと並んで、冬の季語。
ちなみに花ことばは「先見の明」「歓迎」「剛直」などがある。先見の明とは、自分にないだけに、何故か憧れる言葉の一つである。

長い間ほったらかしで、ボーボーに伸びていたこのヒイラギ。「玄関先でみっともないから切ってよ」と何度か言われ、ようやく先日丸く小じんまりさせたばかり。
そうすると早速花を付け、剪定したお礼を言われているようなくすぐったさをおぼえる。

世の中には、ヒイラギや山椒のように、気を付けて付き合わなければトゲに刺されそうな人はいる。トゲはあるがその味わい、人間味は格別な人もいる。見分けが難しい。
取敢えず、馬には乗ってみよ、人には添うてみよ。おふくろがよく言っていたな~。

人のことはどっちでもいい。さて自分はいったい・・・ヒイラギの葉っぱかな~。
ヒイラギの葉は、枯れ落ちてもそのギザギザトゲは健在なのだそうな。
同じヒイラギでも葉っぱではなく花がいい。小さいながら少しの存在感があるあの花が。

コメント (6)
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