ヨイショ!コラショ!!
猛暑酷暑に極端な雨不足の夏場。生い茂るはずのサツマイモのツルが、今年ほど伸びなかったことはない。「こりゃ今年はいも掘りイベントも出来んわい」と、たかをくくり、掘る気にもならないままほったらかしていた。孫兄ちゃんも次男坊も、芋掘りくらいの話では寄ってこなくなった。小癪にも成長しおって・・・。
久しぶりに午後から孫の三男坊悠雅君を預かることになった。
お好みのまま、遊びは一通りのメニューをこなしたがまだまだお迎えまでには時間がある。ダメでもともと畑に出て芋ヅルでも引っこ抜かせてみようと、軽いノリで畑へ。
「なんじゃこりゃ!」と驚くのはジジの方である。あきらめていたサツマイモが出てくるわ出てくるわ。しかも三歳児が両手で精一杯引っこ抜いたのが、今年の最高30センチ以上の大物。力持ちの男の子、片手で差し上げてはいるものの、結構重い750グラム。
しかも、どのツルにも間違いなく大物が埋まっている。
数こそ少ないが図体はどれも昨年の比ではない。なんでじゃろう?よう分らん。
成長せんのなら途中で引っこ抜いて他の物を植えようかとさえ思った時季もあったのに。
ただ、梅雨前の畑づくりの段階では、元肥をやり、もみ殻を土と混ぜて、ほんわか柔らかなサツマイモ用の畑に仕立て上げたのは間違いない。
それだけで植物は嘘をつかないほど生易しくはないと思っていた。
たまたまかもしれないが、結果オーライの果報を寝て待つ幸せを得た。
今年のような異常気象の中でも、一旦地上に命を与えられた物の生命力はそれほどヤワではない、ということを改めて知る。
孫の応援団長を名乗るこの身。短気など起こしてどうする。
ひたすら長い目で見守り、時に逃げ場としてのスペースを確保してやらねば。