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「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「祥月命日」

2012年11月10日 | 趣味・・エッセイ


             
                   隠れ紅葉の名所、岩国紅葉谷公園。「今が旬」

今朝一番にすること、それは何はおいても仏壇にお線香を手向けること。
亡き母の5回目の祥月命日。あの日から丸4年の歳月が流れた。
仏壇に置かれた遺影のまん丸い目が、いつも小生を見詰めているようで、4年と言う歳月が本当に過ぎたのだろうかと、指を折って数えることもしばしば。
そのくらい、まだまだ母のいろんなことが、完全に過去の物となっていないことに驚く。

もっと何かしてやれることがあったのではないか、もっともっと寄り添って、母の想いのすべてを受け入れて上げるべきではなかったのか、他に方法はないというほど本当に尽くしただろうか・・・。こんな思いがいつまでたってもついて回る。
生涯を一つ屋根の下で暮らしてきて、最期を看取った者が背負う宿命かもしれないが、切なさというお荷物は容易には背から降ろせそうもない。

そして今一つのすることは、お墓参りを。しきびと小菊を花立て一杯に立て、石灯篭にも火を入れ、ゆっくり手を合わせる。ここでようやく気持ちの泡立ちが治まる思いに。

亡くなったあの時も、初冬の風にヒヨヒヨ揺れるコスモスの頼りなさがやけに目に付いた。
そして今一つ、紅葉が盛りを迎えようとしている季節であったことを思い出した。
そうだ、気持ちの切り替えに、紅葉のかくれ名所の一つと評される、岩国吉香公園の一角、紅葉谷に紅葉見物、紅葉狩りに行くことにした。

銀杏の色付きや落ち葉は「黄落」と呼ぶにはまだ少し間があるようであったが、かえでの色付きはまぎれもなく今が見ごろ、まさに「今が旬」であった。
今夜から明日にかけて、まとまった雨の予報もある。今日が最高であったと思いたい。
そんな見事な紅葉をこの目に焼き付け、今一度仏壇に報告しておいた。

八月は父の祥月命日もあり、日本中が鎮魂の月としてお線香の香り絶えないが、この十一月という月も今しばらく小生にとっての鎮魂の月と言える。  合掌

コメント (12)
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