あの忌まわしい大震災から1ヶ月。
大津波に襲われた、福島県小名浜の桜も咲いたと映像が流された。
正直、ホッとした。あの被災地、あの泥にまみれた塩水をかぶった桜が咲いた。
それを目にした人は間違いなく笑顔を見せる。そこには一瞬安堵の気持ちが表れる。
日本人にとって桜とは、そういった元気を抱かせる気付け役を果たす花である。
涙も出ない茫然自失とした数日を経て、テレビや新聞で報じられる一つ一つに改めて流れる涙、痛恨の想い。やり場のない怒りと自然への畏怖。
そんな繰り返しの日々で、ただただ背中を丸め、何かを怖れ気持ちを抑えることに腐心した。でもそれは今日までで終わろうと心に決めた。
気持ちを浮き立たせる錦帯橋の桜は見事に咲いた。
被災した多くの人を勇気づけ、元気づけて支えていこうとする者が、いつまでもいつまでも下を向いていては、被災された人たちに勇気など分けてあげられる訳がないことに気付いた。
不謹慎だと非難を浴びるほどの馬鹿騒ぎをするのではない。
被災しなかった我々が、率先して元気を出して日本を盛り上げなくてどうする。
時節が来れば咲く花のように、必死に耐えながら一日も早く訪れる春を待つしかない。
出来るなら、みんなの手で春を早く呼び寄せたい。
そのためにも、冷静な元気を取り戻し、震災以前の普通の生活に戻ろう。 かなりの努力が要ることだろうが。
拙ブログの読者に満開の錦帯橋桜をお贈りする。ホンの少しでも元気を取り戻して戴く一助となれば幸いです。
あなたの元気で東日本の、日本全体の、そして世界の元気を取り戻そう。