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「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「命育む野生のドラマ」

2011年04月02日 | 趣味・・エッセイ

 
 朝日新聞「声」蘭  テーマ 「私の贅沢」
                            2011.3.30 掲載

窓の向こうに瀬戸内海が広がる。その見晴らしを半分さえぎるように小高い雑木林が横たわる。
その一角に初めて、アオサギが巣を架け、3羽のヒナを育てたのが一昨年の春。

昨年は4組のつがいがやってきて9羽のヒナを育てた。
 今年もまた2月下旬に大勢でやってきた。すでに数組のカップルが出来上がっている様子で、巣作りを始めている。


 地上10㍍の、ヒョロヒョロと伸びた木の最上部は、
風が吹けば右に左に大きく揺れて巣が落ちそうになる。雨や日照りを避けるすべもない。

「何故あんな危なっかしいところに巣を架けるのか」毎年ハラハラする。

彼らにとっては、すぐ近くに海があり餌は豊富。産卵・子育てには天敵を避ける高い木の上。子孫繁栄の条件が整っているのかもしれない。


 新しい命を育む野生の懸命な営みを眺めていると、こちらも元気が出てくる。窓の向こうに、とってもぜいたくな時間が流れる。

さて今年は何羽のヒナが元気な巣立ちを迎えるのだろう。

      
             日に映えるアオサギ ちょっと気高さも
               
 材料調達、まだ未完成の巣(逆光)                 すっかり出来上がった巣     

今からねぐらを探すカップル      (写真をクリックして見てね)

 
    

コメント (8)
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