「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「鏡の如く穏やかに」

2010年10月11日 | 季節の移ろい・出来事
天高く澄み渡る秋空の下、風もなく、見渡す限り鏡の如き穏やかな海面が広がる。
このような平明な海に出くわすことはラッキーとしか言いようがない。
まるで眺める人間の穏やかさを海面に写し出しているかの如く・・・??

時に風の通り道でさざ波が立つ。
高い空から降り注ぐ陽光を映し、まるで無数の金銀をまとった蝶が、海面近くで戯れ遊んでいるようにきらめく様は、この世のものかと見まがう美しさである。

        

大自然の海である。今日はこれほどの穏やかさでも、当然ながら白波も立てれば荒れ狂うこともある。
船も人も飲み込んで平然としている、不気味さも秘めている。

出来るなら、この日の海面のように鏡の如く穏やかで、誰の気持ちも優しく包み込むように生きてみたい。
生身の人間から煩悩を取り去ることは出来ない、と言う話しを聞いたばかりだ。
煩悩と上手に付き合い、責めて人に迷惑をかけずに自分を律する。そんな生き方を臨んではみるが、はてさて・・・

澄み渡る空も、そぞろ吹く風も、その時々の気持ちの有り様によって受け止め方は様々である。
見ようとしてもなかなか見られるものではないこんな自然を、折良く引き合わせてくれたことは、何かしら天の意図するものがあったのだろうか。
何事にも心鎮めて、この穏やかな海の如く、円やかに行動しなさい、という戒めと受け取ることも出来る。
白秋と言われるように、秋の色は白がお似合い。
彼岸花の赤もいいが、白い彼岸花もまたいい。もの思いに更ける秋半ばである。 

コメント (18)
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