「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「くちびる寒し・・・」

2010年10月28日 | ニュース・世相
真っ白い花が風に揺れている。
なんの花だろう?覗き込んでパチリ。「秋明菊」と教えてもらった。
優しいピンク色もある。鮮やかな赤は別名、キブネギク(貴船菊)とも呼ばれているとか。
名前にキクが付くがキクの仲間ではなくアネモネの仲間だそうだ。ついでながら・・・。

晩秋を象徴する芭蕉の句に、「 物言えば 唇寒し 秋に風 」というのがある。
人の悪口を言えば、 自分自身が後味の悪い思いをするということ。
また、よけいなことを言うと、そのために災いを招く という、戒めと反省を促す、俳句というより格言として受け止めている。

厚顔無恥な政治家とは気軽でいいな~と思うことがある。
言いたいことを言い放っておいて「あれは言い過ぎでした」「配慮に欠けていました」と、大して重くもなさそうな頭を下げれば取り敢えずその場は繕える。
国会の重要な議論の場である予算委員会の冒頭で「官房長官の特別要請に応じて発言を求めます」と委員長。
何を言うのかと思えば「先般の答弁において不適切かつ配慮に欠ける発言があったことを陳謝いたします。今後このようなことがないよう十分気を付けます」シャーシャーとおっしゃる。
以前にもこの官房長官から同じような陳謝発言を聞いたような気がする。

我々の世界では、一旦口に出してしまったら取り返しが付かない。だから慎重に発言するし言葉も選ぶ。それは「物言えば唇寒し秋の風」を心得ているから。
一国の政治を預かる重要ポストにある国務大臣の無責任発言は、それ自体が我が国家の恥ずべき姿である。それでもなんのお咎めもなく大臣席に座っていられる。
但し、今回は「侮辱罪」で告訴という措置に発展しそうである。
今一度、芭蕉の句を読ませたい。官房長官に。
コメント (10)
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