「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「猪突猛進」

2010年10月02日 | つれづれ噺
10月に入り、ようやく重い腰を上げて、気がかりだった梅林の下草刈りに行った。

いつも通り、心地よく川のせせらぎを聞きながら土手下の梅林に降りた。
入り口から1本目の梅の木までの畳2枚分の広さと、川に降りる同じくらいの広さの砂地が見事に掘り返されている。
今を盛りの彼岸花も根こそぎ掘り起こされ、あわれ球根を日にさらしている。
彼岸花はラッキョウを大きくしたような球根であることを初めて知った、というおまけ付き。
          
          
この見事な掘り返し、最初は誰かが重機でいたずらでもしたのかと思うほど、念が入っている。
それにしては、単なるやりっ放しで、何かをしようとした意図がみられない。
梅林に入ると、川から這い上がった、明らかに動物の通り道となっている通路を発見。そこここに大小の足跡もいっぱい確認できた。
          
なんのことはない、イノシシ君のいたずらである。それにしては随分器用に、芸術的に掘り返したものだ。
しかも、川の水量が少ないのをいいことに、対岸の森の中からお出ましになった様子。
彼らの貴重なタンパク源として、地中のミミズを求めてやってくるのだ。

つい先日、友人の住む団地のすぐ傍で大型イノシシが罠にかかったという話しを聞いたばかり。
こんな危険を冒してでも人里近く出てこなければ餌がないのだろうか。
これは、人間様も困るが彼らも死活問題。
今年の異常気象はここまで、生き物を追い込んだのだろうか。いや、今年の異常気象だけではなく、彼らの食糧不足は日常化しているようだ。
これはやはり、彼らの生息数が飽和以上に増え続けていることもあるのではなかろうか。

彼らの困窮ぶりを見せつけられた下草刈り。
草刈機のエンジン音を唸らせなければ、こちらの身にも危険が及ぶ可能性が出てきた。
コメント (6)
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