「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「戻り梅雨」

2010年07月09日 | 季節の移ろい・出来事
  「五月雨は(さみだれ)は 腹の中まで 腐らせる」
ここでいうさみだれは、陰暦5月、太陽暦では6月半ばをいう、と書いてある。
決してきれいな言い方ではないが、陰気な雨に長く降り続けられると、いい加減いやになるな・・・といったところか。

暦の上では「入梅」というのはあるが、「梅雨明け」というのはない。
従って、7月も中旬頃に降る大雨と共に、轟く雷鳴によって梅雨明けを勝手に判断することが多い。
その時降る大雨を「送り梅雨」と呼ぶ。一旦は梅雨が上がったかな・・・と喜ばせておいて、またその後からしっかり降る雨を「戻り梅雨」とか「返り梅雨」とか言うのだそうな。

梅雨の呼び方、感じ方にも色々奥行きがあるもので、これらを少しでも身に付けておいたら、案外「腹の中まで腐らせる」などと悪態つかなくても、すんなりやり過ごせるのかもしれない。それにしても梅雨の中休みが長い。そろそろひと雨欲しいところだ。

ついでながら、梅雨の終わりから8月にかけて昼間に吹く南風を「白南風」というそうな。それに対する「黒南風」とは、梅雨の初め頃に吹く南風のことをいう。

風に色を付け、雨に感情を込める・・・いろんな古き佳き言葉をひもといてみると、じめじめ蒸し暑いこの時季もただ「鬱陶しい厭な季節」と思うばかりではなく、多少のゆとりが生まれるのが有り難い。 と、思いつつ、スカッとした夏を待っている自分に気付く。

        ( 写真:アスファルトのたまり水に、輪を描く雨脚 ) 
コメント (4)
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