オーディオとクラシック

昔からのクラシックファンが最近のオーディオに取り組んでみます。

ハイレゾでクラシック音楽を聴き始めました

2014-11-29 10:42:26 | オーディオと音楽
 
 マイ・オーディオ・システム Ⅱ

 オーディオシステムの遍歴

 私がクラシック音楽を聴く原点は、日比谷公会堂の3階天井桟敷にあります。
 演奏者を俯瞰して聴く、全体を立体的に聴くということでしょうか。目の前で大音響で聞くという習慣はありません。
 40年前、自宅にささやかなオーディオルームを作ることが出来てから、少しずつレコードを聴いてきました。
 始めはナショナルのスピーカー8PW1 を使っていました。アンプは思い出せませんが、真空管の既製品でした。
 次いでスピーカーをジョーダンワッツのA12にしました。ラックスのアンプ SQ38F が出た時は秋葉原まで買いに行きました。低音は出ませんが、鮮やかな良い音でした。
 次はクォードESL アンプにクォード44、アンプに404 。暫くこの組み合わせで聴きました。カートリッジはエラック、オルトフォンなど。
 室内楽を聴いて弦楽器の音の美しさは素晴らしいものがありました。
 クラシック音楽愛好家の仲間が3人居て、その皆がクォードEAL を使っていて、お互いにびっくりしたこともありました。
 ピアノ協奏曲を聴くようになると、EAL ではピアノの音が今一つです。
 何か代わりになるスピーカーは無いかと尋ねると、アンサンブルのスピーカーを勧められました。当時JBL か タンノイが主流だったように思います。
 知人宅でアンサンブルのPA1 を聴いてみて私の好みにあっていたので、リファレンス・シルバー を導入することにしました。非常に小型ですが、繊細で美しい音がするし、ハーモニーが美しく、立体感の表現に優れています。スタンドが美しい形で、組み合わせるとオブジェの如くです。
 アンプは一時 オーラデザイン UA100EV を使用、プレイヤーはビクターQL-V1 が出たので購入、今でも使用しています。
 アンプはゴールドムンドのMIMESIS SR に変更。
 暫く聴いていると、プリとメインを分けると違いがわかりますよ と言われ、試してみるとその通りでした。
 自宅を新築し、防音した部屋を作れたのを機会に、パワーアンプをゴールドムンド MIMESIS 28 とし、プリも MIMESIS 27 が出た時に導入しました。
 スピーカーの配置も 縦位置から横位置に変えてみると、拡がりが出て立体感も良くなりました。
 カートリッジもベンツマイクロのリファレンスを使用してみると、レコードの針音が殆ど聞こえなくなり、繊細な音も聞こえるようになりました。
 フォノイコライザーはシェルターMODEL 216 で低価格ですが良い音です。
 CDの時代になりCDプレイヤーもフィリップスの中位の機種から、ゴールドムンドの MIMESIS 39 CDにしました。中音域が綺麗に出るので10年以上、今でも使用しています。最新機種も試してみましたが、中音域の表現に納得出来ず、古いまま使っています。
 モーツァルトのピアノ協奏曲を美しい音で楽しみたいというのが目標ですが、何とか楽しく聴けているのでシステム作りは終わりとしました。

 SACD の出始め、試してみましたが、当時今一つ納得出来ず、当時沢山あるレコードとCD を聴くことにしました。
 全部のレコードを一通り聴くのに3年以上かかりました。CD も聴いてから、良く聴くだろうと思われる曲、演奏を残して半分位に減らしました。
 10年前から新しく購入したCD は僅かです。

 最近になって話題のハイレゾが気になり出しました。
 幸いパソコンも少し使え、ネットで情報も見ることが出来ますが、年齢による聴力の衰えはどうしようもありません。新しい音源が聴こえるか、違いが分かるか聴いてみようと思っています。
 この10年のブランクは大きいようです。
 新しい機器が必要でしょうか、とりあえず OPPO BDP-105DJP を導入し、ブルーレイ・オーディオを聞けるように、又ハイレゾ配信の曲も聞けるようにしました。

 衰えた聴力でも新しい音源の立体感、臨場感は感じ取れるようなので、新しい音源も加え、もう2~3年クラシック音楽を楽しみたいと思っています。
 

ハイレゾでクラシック音楽を聴き始めました

2014-11-25 16:14:08 | オーディオと音楽
 マイ・オーディオ・システム  Ⅰ

 私のオーディオ・システムは、モーツァルトのピアノ協奏曲を心地良く聴きたいとの目標で、約15年前に整えました。  

 スピーカー:  アンサンブル リファレンス・シルバー ( オリジナルスタンド )
 プリアンプ:  ゴールドムンド MIMESIS 27
メインアンプ: ゴールドムンド MIMESIS 28
CDプレイヤー: ゴールドムンド MIMEAIS 39 CD
レコードプレイヤー: ビクター QL-V1
カートリッジ: ベンツマイクロ リファレンス
 フォノアンプ: シェルター   216
ブルーレイ・プレイヤー: OPPO BDP-105DJP  

ブルーレイ・プレイヤー だけが最近の導入で、みんな10年以上使用しています。
若干の故障があり、現在はパワーアンプに オーラデザイン VA100EV のパワー部を臨時に使っています。
 10年間のブランクは大きく、特にSACDプレイヤーの進歩が大きいようですが、SACDを聴いていません。
 オーディオと言っても、一般に想像するような大型のシステムではありません。低音を響かせたり、大音響を出したりすることは出来ません。クラシック音楽を気持ち良く聴くことが目標です。
 ブルーレイ・オーディオ・ディスクを聴いてみて、音域の伸び、歪みの無さ、音場感や立体感の表現 など優れた音が聞き取れました。
 例えば、カルロス・クライバー指揮、ウィーン・フィルのブラームス交響曲第4番、美しい音、微妙な音の動き、音場感が見事に聞こえてきて感嘆しました。CDでは聞き取れない美しさでした。
 ハイレゾ配信のソースも無事に表現出来ているようなので、オーディオ・システムはこのままで良いか、SACDを聞かないでブルーレイ・オーディオとハイレゾ配信だけで良いか考え中です。

 私の年齢(84歳)からすると、オーディオを楽しめるのも後2~3年でしょうから、このままの装置でクラシック音楽を聴き続けることになりそうです。

 もう一度新しい音域の音楽媒体を聞けることに感謝です。
 
  マイオーディオ・システム



  ブルーレイオーディオ・デスク(ピンク) と CDディスク
     カルロス・クライバー指揮 ウィーン・フィル



ハイレゾでクラシック音楽を聴き始めました Ⅴ

2014-11-22 10:13:59 | オーディオと音楽
 再生音の聴き比べ Ⅲ

 ベートーヴェンの弦楽四重奏曲、後期を聴きました。
1950年代、NHKラジオで聴いた頃、ブダペスト四重奏団のレコードの他に、ヴェーグ四重奏団のレコードもありました。
 このヴェーグ四重奏団のモノーラルLPを求めたかったのですが手に入らず、ステレオで再録音された全曲を購入しました。
 CDはアルバンベルグ四重奏団の新旧録音、(ライブとスタジオ録音)。
 ハイレゾは東京カルテットの演奏をe-onkyo  からダウンロード。

作品127 と 135 を聴きました。
ステレオLPのヴェーグは第一ヴァイオリンのヴェーグが控えめ、中低音も鮮明さに乏しい感じ。私にとって演奏は悪くありません。

 CDのアルバンベルグ四重奏団は第一ヴァイオリンのビヒラーが主宰の感じで、スタジオ録音ではヴァイオリンが強めに録音されている感じで再生しにくい感じ。
ライブ録音は同様の傾向はあるものの綺麗に再生されます。やや強めで刺激的な感じもありますが。
 ( 東京 サントリーホール での実演では刺激的でなく、実に美しい演奏を聴けました。
モーツアルト 弦楽四重奏曲K387が特に印象に残っています。)
 緊張感に溢れる素晴らしい演奏だと思います。

東京カルテットは第一ヴァイオリンのヴィーヴァーがやや控えめですが、音は鮮明、高音部も美しく、倍音も聞こえます。ヴィオラやチェロの動きも鮮明です。演奏している場所の雰囲気も立体感もよく出ていてとても良い録音だと聞きました。
演奏も一音一音誠実に弾き、確実で良いと聴きました。ベートーヴェンの美しさ、訴えが充分に感じられると思いました。
SACDを聞いていませんが、このハイレゾ配信は充分満足出来るものと思いました。


ヴェーグ四重奏団 ステレオLP



アルバンベルグ四重奏団  CD ライブ録音


 
  東京カルテット  ハイレゾ テレビ画面




ハイレゾでクラシック音楽を聴き始めました Ⅳ

2014-11-18 10:47:30 | オーディオと音楽
  再生音の聴き比べ Ⅱ

 前回 モーツアルトのピアノ協奏曲第23番K488の録音3種について聴き比べて見ましたが、同曲のCDに新しい録音がありました。内田光子のピアノ、指揮クリーヴランド管弦楽団の演奏です。弦楽合奏もピアノも綺麗に再生されます。絃の高音部の伸びは十分聞こえます。倍音は不十分ですが。ピアノの音は安定して綺麗です。この録音ならCDでもハイレゾに引けを取らないと感じました。内田の演奏は充分に考えられ綺麗ですが、少し重いと感じられました。

 気軽に聴く時はブレンデル、意識して聴く時は内田になりそうです。

 内田もそうですが、ポリーニもブレンデルも最近自身の指揮でモーツアルトのピアノ協奏曲を再録音しています。このピアニストたちは昔の演奏に自分の意思が充分に出ていなかったと思われたのでしょうか。新しい録音のCD はハイレゾと比べても、さして遜色なく聞けるように思いました。
もう1枚、昔とても美しかったと印象の1枚が ギーゼキングのピアノ、カラヤン指揮フィルハーモニアのモノラルLPです。25センチ盤という古いレコードです。K488と思い込んでいましたが、取り出してみると第24番K491でした。聴いてみると美しい演奏でした。音も結構綺麗です。合奏が強音になると少し歪みを感じますが、ピアノの音は安定して綺麗です。古い録音も捨てたものではありませんでした。
 どの演奏を自分が好きかという点で選ぶことになりましょうか。

モーツアルトのピアノ協奏曲でもう一曲。
 第9番k271は初期の傑作です。
 この曲もブレンデルのCDとハイレゾを聴き比べてみました。他にシフのピアノ、ヴェーグ指揮のCDも聴きました。
 ブレンデルのCDは穏やかで聞きやすい演奏、音は高音部の伸びが今一つ。
 シフは早めで緊張感のある演奏、音はCDとして普通かなという印象。
 ブレンデルの再録音ハイレゾは、絃の高音部の伸びも綺麗、立体感・臨場感もかなり出ていて好ましいですが、倍音はまだ聞こえません。( 聴力の衰えの為か? ) ピアノの音も充実して聞こえます。
 この曲K271ではハイレゾに軍配が上がりそうです。


  ギーゼキング(P) カラヤン指揮  モノーラルLP 25センチ盤



  シフ(P) ヴェーグ指揮   CD



ブレンデル ピアノ・指揮  ハイレゾ配信
       曲目 テレビ画面


ハイレゾでクラシック音楽を聴き始めました Ⅲ

2014-11-14 08:42:57 | オーディオと音楽
 再生音の聴き比べ

LP,CD,ハイレゾ音源の再生音を聴き比べてみました。
 LP,CD は モーツアルトのピアノ協奏曲 第23番 K.488、ブレンデルのピアノ、指揮はマリナーで、ハイレゾはe-onkyo からダウンロードした ポリーニのピアノ、指揮 はベーム、ウィーン・フィル の同曲。
 この曲はモーツアルトの27曲あるピアノ協奏曲の中でも特に美しい曲の一つで、ブレンデルの演奏は私の最も好きなディスクです。
 LPはカートリッジに ベンツ・マイクロ のリファレンスを使用、( 針音が殆ど聞こえません )
前奏からピアノが引き始める辺りの絃合奏がとても綺麗に聞こえる。高音部が透き通るように高く伸び艶があるように聞こえました。最近はこの高音の伸び、艶が聞き取れなくなったのが残念、高齢による聴力低下によるものでしょうか。ピアノの音は少しぼやける感じです。
 CDプレイヤーは ゴールドムンド MIMESIS 39 CD 。
 今となっては古いですが、中音域がしっかりと美しく聞こえます。
 CDで同曲、同演奏を聞いてみます。美しい音ですが、出だしの絃合奏の高音部の伸びが今ひとつ、艶やかさが無く少しきつく聞こえる、ピアノの音は安定してしっかり聞こえます。
 ( モーツアルトのピアノ協奏曲の絃合奏の部分は演奏会場で聞いても、意外に大きく強く厳しく聞こえることがありました。)
ハイレゾ音源では、OPPO 105 DJP に入力して聞きました。CDより更に緻密で美しい絃合奏が聞こえるが、艶やかさは聞こえない。高音部の抜けるような伸びは今ひとつ。ウィーン・フィルの絃はもう少し美しいと思うのですが。録音が少し古いためでしょうか。木管は綺麗に聞こえます。この美しさは流石ウィーン・フィルです。
 次にブルーレイオーディオです。
曲は違いますが、シューマンのピアノ協奏曲をピリスのピアノ、ガーディナー指揮のブルーレイオーディオ・ディスクで聞くと、絃合奏もとても美しく響き、音の広がりも良く、演奏会場の臨場感まで感じられるので、ブルーレイオーディオ・ディスクの可能性に期待したいと思います。
このディスクには CD,SACD のハイブリッドディスクが付いていますので聞いてみました。SACDよりもブルーレイディスクの方が音も緻密で美しく、臨場感にも勝ると思いました。

最初に聞いた ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲でも、CDでとても美しいと言われるムターの音が、ブルーレイオーディオ・デイスクでは 一層細やかに美しく聞こえました。倍音もはっきりと聞こえます。
空気感というか、立体感というか、演奏会場の雰囲気まで感じられるように思います。
ヴァイオリンの音色は甘く美しいと思っていたのが、厳しさを伴う美しさだと気づかされました。
只ダイナミックレンジが広がったせいか、ヴァイオリンの弱音部が小さく聞こえ難い面も感じました。

ブルーレイオーディオ・ディスクの情報は 「Katyanのオーディオ・ビジュアル・ルーム」http://katyan4.exblog.jp/ さん のブログから頂きました。
有難うございました。

  左 ブルーレイオーディオ・ディスク  大きなケースに入っています。
         ブルーレイ・オーディオ  ピュアオーディオ と表示
  ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲 ムター(V)



シューマン ピアノ協奏曲 ピリス (P)
  メンデルスゾーン 交響曲 第3番 ガーディナー 指揮



  オーディオシステム
   OPPO はテレビ画面から操作します。タイトル画像が表示されます。ブレンデル (P)
聴く時にはテレビは移動します