オーディオとクラシック

昔からのクラシックファンが最近のオーディオに取り組んでみます。

続 オーディオ用NAS を導入

2019-02-20 09:29:48 | オーディオと音楽
 オーディオ用NAS DELA N100 を導入して1週間経ちました。

 ポータブルHDD にダウンロードしてあった曲目は、すべて当日の中に N100 に収まりました。
iPad を使って曲目を探して聴きます。手軽で便利ですが、曲目一覧には工夫も必要か と思います。自分なりの一覧が手軽に出来ると良いかな と思っています。
 
 いろいろな曲を聴いてみています。音が鮮明に綺麗に聞こえるようになりました。
 ヒラリー・ハーンの弾くバッハのヴァイオリン協奏曲の中で、ハインツ・ホリガーとの二重協奏曲の第二楽章 ヴァイオリンとオーボエの協奏が何とも言えず美しい響きで聴こえました。
フルニエの弾くバッハの無伴奏 端正で美しいです。私個人としては歌う方が好きですが。
オーディオ誌上で取り上げられることの多い ジャクリーヌ・デュ・プレ・の弾くエルガーのチェロ協奏曲も、かなり納得のいく音で聴けました。
内田光子・クリーヴランド管のモーツアルトのピアノ協奏曲も美しさが増して聞こえました。
マーラーやブックナーの交響曲も聴きつつありますが、一曲が長大なので聴き終わるには時間がかかりそうです。

 鮮明になったせいか、今まで壮大でいい録音だと思っていた曲が何か物足りなく感じることもありました。これはボリュームを上げることで、ほぼ解決しそうに思われます。これからは中音量で心地よく聴けるように調整が必要かな と感じています。

 課題になっていた DSD の再生ですが、e-onkyo からの自動ダウンロードを利用して、N100に収納させると、そのまま DSD で再生出来ました。このシステムはパソコンの操作が省けるので大変有難いと思います。
カラヤン指揮ベルリンフィルのマーラー交響曲第9番で実証済みです。この演奏も良いですね。今までは同じ組み合わせのLive録音で聴いていましたが。


 



オーディオ用NAS を導入

2019-02-13 11:20:43 | オーディオと音楽
 オーディオ用NAS DELA N100 を導入しました。

 ハイレゾを聞くためには、オーディオ用NASが必要ということは、以前から知っていましたが、聞く曲目が少ないこともあって、ポータブルHDDを使いSonica DACのA端子に入力して聞いていました。それでも満足して聞いていましたし、専門家に問い合わせても悪い所は無いと言われていました。
 最近曲目も増えてきましたし、ハイレゾをより良く聞いてみようと考えるようになりました。それがオーディオ用NASの導入です。果たして良い変化が聞けるかどうか、気掛かりではありましたが、新型のDELA N100 が発売されたので導入を決めました。

 音はどうか それは期待に背かない素晴らしい音でした。鮮明な音が空間いっぱいに拡がりました。少しですが残っていた霧が晴れたような感じと言えるでしょうか。
オーケストラの弦がはっきりと聞こえ、管も打楽器も存在を明らかにします。ピアノの音はタッチのニュアンスが分かる感じがしました。
無音の時の静けさも良く分かります。
 内田・ラトルのベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」、ユンディ・リ(P)の同曲を聞くと、その良さと特徴がより良く分かります。少し疑問点を感じていた ピリス(P)ハイティンク指揮のピアノ協奏曲第2番や、エマヌエル・アックス(P)ハイティンク指揮・コンツェルトヘボウ管のブラームス ピアノ協奏曲第1番など聞き返してみると、良いなーと感じています。
 
 設置には専門家を依頼しました。パソコンとiPadに十分に慣れていないと、少し戸惑うことがありそうです。プリンターを設置するよりは難しいです。
 
残り少ない貴重な時間に、良い音に巡り合えたことは有難いと思います。

  DELA N100  小型です、別電源になっています


ハイレゾ配信で聴く 他  ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番「皇帝」

2019-02-02 08:22:55 | オーディオと音楽
 ピアノ協奏曲第5番「皇帝」も数多くの録音がありますが、最近はハイレゾ配信の ユンディ・リのピアノ、ダニエル・ハーディング指揮 ベルリン・フィル を聴くことが多かったですが、つい先頃、内田光子のピアノ、サイモン・ラトル指 ベルリン・フィルのCD、ブルーレイディスクとハイレゾ配信を購入したので、こちらを聴くことが多くなりました。
(一部再掲になりますが。)
 内田とラトルの演奏は、落ち着いて充実した良い演奏だと思います。
豪華になり過ぎることの多い此の曲ですが、此の演奏は皇帝らしさを失わずに、落ち着いた演奏の中で、壮大な曲想を表わしています。
安定したベルリン・フィルの合奏が内田光子のピアノと共に始まります。内田のピアノは派手でなく心を込めたタッチで更に続きます。第2楽章では語るように美しく、フィナーレは確実に盛大に演奏されています。
 録音も良いのですが、ベルリンフィル・コンサートホールの四方に拡がる音の響きが、少し鮮明さを欠くように感じました。48kHz/24ビットの影響もあるのでしょうか。

 ユンディ・リの演奏は颯爽としています。歯切れよく先へと進みます。壮麗な皇帝ではなく、若き皇帝の如くです。豪快でもありません。深い意思を求めると異なりますが、この軽快な演奏も第5番の一面を表しているでしょう。
ハーディング指揮のベルリン・フィルの演奏も破綻無く見事です。
 録音も明快、鮮明に聞こえます。楽器の位置も分かリ雰囲気も出ていますが、かなり直接的でホールトーンは少ないないように聞こえました。普通のコンサートホールの舞台の位置の演奏の広がりと感じます。96 kHz/24ビットで鮮明さは出ていますが、内田・ラトルの録音とは会場の響きの表わし方で意図が異なるように感じました。ホールトーンの響きが違う様に感じました。

  CDでは 内田光子・ザンデルリンク指揮・バイエルン放送管弦楽団 が好きでよく聴きました。誠実で、厳密・確実な演奏です。
 内田は此処では尊敬するザンデルリンクの指揮を信頼して演奏しています。
録音も良いと思います。
 今度のベルリン・フィルとの演奏では内田は指揮ラトルと良く協調し演奏していて、内田の意思も良く表れていると思います。

 LPの初期、エドウィン・フィッシャーのピアノ、フルトヴェングラー指揮、フィルハーモニー管弦楽団 の演奏が、アメリカで泰西名画を配したボックス入りの豪華版で発売されていて、高価でしたがようやく手に入れ、愛蔵していました。今は愛好家に譲り手元にはありません。

 2000年発行の「レコード芸術」編「リーダーズ・チョイス 読者が選ぶ名曲名盤100」によると(この時代が筆者の最も聴いていた頃でした)、上位は バックハウス(P)イッセルシュテット、ルーピンシュタイン(P)バレンボイム、と並び、フィッシャー(P)フルトヴェングラーのMONOも6位に入っています。数多い「皇帝」の録音の中で、あまり多くは収蔵しなかったのは、この フィッシャー(P)のレコードの存在が大きかったのだと思います。CDでは内田光子(P)の他には、ブレンデル(P)レヴァイン指揮を聴くこともよくありました。