オーディオとクラシック

昔からのクラシックファンが最近のオーディオに取り組んでみます。

ハイレゾ配信で聴く  ベーム、カラヤン指揮 ドボルザーク交響曲

2022-11-22 08:30:48 | オーディオと音楽
ハイレゾ配信で聴く  ベーム、カラヤン指揮  ドボルザーク交響曲 第7番第9番

 LP時代に録音発売されていた演奏が見直され、再発売されています。
ハイレゾでも発売され、しかもDSDに編集されています。
聴いてみると、立体感が良く出ているように感じました。
 ベーム指揮 ウィーンフィル ドボルザーク交響曲第9番「新世界」
  録音 1978年  DSD 2.8MHz/1bit e-onkyo から購入
 落ち着いた堅実な演奏です。華やかさはありません。
有名な第2楽章も確実、正確に演奏されていて、気楽に聴くには厳しいかもしれません。
 録音は良いと聴きました。良く広がり臨場感が感じられます。

次に同じ ドボルザークの交響曲ですが、第7番を、若い頃のカラヤンが同じウィーンフィルを指揮した録音を聴きました。
 録音 1959年  DSD 2.8MHz/1bit e-onkyo から購入
円熟した頃の華やかさは感じませんが、ドボルザークらしさの分かる爽やかな歌をウィーンフィルから引き出していると感じました。
録音は古いですが充分に聴けます。臨場感もあります。

ベーム指揮のドボルザークが厳しさを感じさせるのに対し、カラヤンはドボルザークの旋律を歌わせる和やかさを感じさせ、対照的だと感じたので、思いつくまま記事にしてみました。


ボストン交響楽団を聴きました 「皇帝」「革命」

2022-11-16 18:27:55 | オーディオと音楽
 ボストン交響楽団を聴く  皇帝・革命

 アンドリス・ネルソンス指揮 ボストン交響楽団
  ピアノ 内田光子
 ベートーヴェン   ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
 ショスタコーヴィチ 交響曲第5番「革命」

   2022年11月14日 サントリーホール

 始めは ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番 「皇帝」
 ピアノを内田光子さんが弾きました。
サントリーホールが開場した時の記念公演で、内田さんの弾き語りで、モーツァルトのピアノ協奏曲 全曲が演奏されました。その一夜を聴いてから筆者は内田光子さんのファンになりました。リサイタル、CD、VD、ハイレゾ と聴いてきました。昨年の来日公演がコロナのため中止となりました。チケットを買っていたのに残念。
 今夜、長年の夢、内田光子さんのピアノ演奏が聴けました。ネルソンス指揮ボストン交響楽団との共演で、ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番「皇帝」でした。
 素晴らしい演奏でした。ピアノの音がボストン交響楽団の壮大な音に負けず華麗に響き渡ります。一音一音的確に明瞭に響きます。綺麗な音だと確認しながら聴きました。
曲想は正確さを重んじるかと聴きました。ベルリンフィルとの演奏が指揮者と一体となって壮大な一面和やかな一面を表しているのに対し、このボストン交響楽団との演奏は厳しさを感じさせました。内田さんは常に進歩していて素晴らしいと聴きました。
 隣に内田光子さんのファンだと名乗る女性が居て、昔の内田さんが聴きたかったと話してくれました。それも一理あるかと思いました。
 次に ショスタコーヴィチ 交響曲第5番「革命」 この曲が本命だったかもしれません。
ネルソンス指揮ボストン交響楽団でなければ出来ない素晴らしい演奏でした。
昔バーンスタイン指揮ニューヨークフィルの演奏で聴いた「革命」はその名らしく壮大で華麗に演奏されました。現在は「革命」の名の奥に潜む真実を表そうという演奏スタイルが定着しつつあるようです。
その意味において今夜の演奏は絶対と言える位素晴らしい演奏でした。
聞こえない位の弱音から聞き覚えのあるテーマが大きく響き、次いで耳を圧するばかりの強奏が鳴り渡る、少しの乱れも無い演奏。
それが全楽章で続きました。
凄い演奏でした。
 曲が終わると盛大な拍手が鳴りやみません。隣の若い男性は立ち上がって拍手を続けます。アンコールは無く舞台に人が居なくなった頃、指揮者ネルソンスさんが一人で現れました。残っていた観衆が盛大な拍手。
 素晴らしい演奏を聴いたという思いが強く残りました。
隣に居たもう一人の女性は、素晴らしかった、教えて頂いたバーンスタイン指揮のCDも聞いてみますと一言告げて立ち去りました。

 コンサートホールで実演を聴かないと味わえないと実感しました。





  

コンサートホールで聴いた パリ管弦楽団・マイスキー

2022-11-05 11:06:31 | オーディオと音楽
 久しぶりにコンサートホールで実演を聴くことが出来ました。
愛知県芸術劇場コンサートホール
 10月20日 パリ管弦楽団
       指揮  クラウス・マケラ
       ピアノ アリス=紗良・オット
 鮮明で華麗な音が聞けました。さすがパリ管という感じでした。指揮のマケラは若く長身、さっそうと指揮しました。
 最初は ドビュッシー 交響詩(海) 。昔のどちらかというと幻想的な演奏と異なり、鮮やかに現在を表現すると聴きました。
 2曲目は ラヴェルのピアノ協奏曲。オットは鮮やかに弾きますが、オーケストラの中にピアノが溶け込んだ感じ、頭に残るピアノの響きが邪魔をしました。
 3曲目は ストラヴィンスキー 「火の鳥」鮮やかにオーケストラが響き渡りました。舞曲風に歌うのではなく、管弦楽曲として豪華に演奏されました。

11月2日  ミッシャ・マイスキー  チェロ独奏
        バッハ 無伴奏チェロ組曲 第1番、第4番、第5番
 静かな、しかし心のこもった祈りの演奏でした。
 CDでは歌うようにバッハを弾いていたマイスキーでしたが、今夜は静かに穏やかに弾き始めました。次第に穏やかではなく、大きな音ではなくても、厳しさを感じさせるように進みました。これは歌ではなくて祈りだな、マイスキーは変わったな と感じながら聴き惚れました。
休憩をはさんで、第4番。曲半ばから、祈りの中でも歌うように演奏されると聴こえました。心にしみわたる感じで無心に聴きました。良かった! これを聴けただけで満足した と思いました。曲の後、拍手の音が一段と大きいように感じました。
第5番 祈りの調べが続きました。
 チケットを購入の時、パンフレットを見ないで「チケットぴあ」で購入したのでしたが、
演奏を聴いてからパンフレットを見ると「祈り」の文字が大きくアッピールされていました。
 92歳 老クラシックファンの印象です。