オーディオとクラシック

昔からのクラシックファンが最近のオーディオに取り組んでみます。

コンサートホールと録音で聴く   ベルリン・フィルハーモニカー

2023-11-18 09:46:41 | オーディオと音楽
コンサートホールと録音で聴く ベルリン・フィルハーモニー

 今年はヨーロッパの3大オーケストラを続けて聴くことが出来ました。
アムステルダム・コンツェルトヘボウ管とウィーン・フィルと続いて、更にベルリン・フィルと豪華です。
 11月16日  キリル・ペトレンコ指揮 ベルリン・フィルハーモニカー 
愛知県芸術劇場コンサートホール
曲目は レーガー モーツァルトの主題による変奏曲とフーガ
    R・シュトラウス  「英雄の生涯」
どちらも各演奏者の鮮やかな技巧が揃って鳴り響く颯爽とした演奏でした。
テーマが鳴る度に綺麗だなー、上手いなーと感じながら聴いていました。
ベルリン・フィルは指揮者が変わる度に演奏スタイルが変わるようです。それがこのオーケストラのメンバーの意向だと聞きました。
「英雄の生涯」もカラヤン指揮の豪華な演奏と異なり、一音一音が鮮やかに目立ちます。
それが合奏の時は揃って大音響となり響きわたりました。
 オーケストラのメンバーの登場の時、最後に登場したのは、コンサートマスターの樫本大進さんで盛大な拍手でした。「英雄の生涯」でのソロ演奏が素敵でした。
 録音では、LP時代の カラヤン指揮、「英雄の生涯」が豪華な演奏で良かったと思い出します。ハイレゾ配信では、パーヴォ・ヤルヴィ指揮、NHK交響楽団の演奏もあります。
ティーレマン指揮、ウィーン・フィル。CDですが、中庸を行き、ハーモニィも充分、録音も良いと思います。



コンサートホールと録音で聴く  ウィーン・フィル

2023-11-15 09:44:45 | オーディオと音楽
 コンサートホールと録音で聴く  ウィーン・フィルハーモニー

 今年も ウィーン・フィル の実演を聴くことが出来ました。
11月10日 名古屋 愛知県芸術劇場コンサートホール
指揮者は予定と変わって、トゥガン・ソヒエフ
 曲目はベートーヴェンの交響曲第4番とブラームスの交響曲第1番
チューニングが始まると、ウィーン・フィルらしい響きが聞こえてきました。穏やかにまとまって響き渡る感じです。
筆者のウィーン・フィルの音のイメージは、以前聴いたティーレマン指揮のブルックナー交響曲第7番の音でした。ブルックナーにしては穏やかに過ぎると感じましたが、豊かに響く美しい音でした。そう思う時、昨年のリッカルド・ムーティ指揮の演奏は確実でしたが、早い感じて゛筆者にはぴったりとは落ち着きませんでした。
 今回の演奏では、筆者の体調が充分でないこともあって、ベートーヴェンの第4番は上手く聴けないまま終わりました。
ブラームスの第1番に期待します。朗々と堂々と始まる感じを受けました。
鮮やかに華やかな指揮が続きます。オーケストラの演奏も鮮やかに堂々と響き渡ります。
楽章が進むにつれ華やかさは強まります。古い感覚の筆者にはブラームスの1番は堂々進む中に厳かな曲のイメージがありますが、それが感じられず、あたかもチャイコフスキーの曲のようだと思ってしまいました。
聴衆を見てみますと、若い人たちが歓声を挙げていました。
新しい感覚で今風なのでしょう。
 アンコールの「美しく青きドナウ」も颯爽とした演奏でした。
ウィーン・フィルの美しい響きは聴くことが出来ました。
 ハイレゾ配信やCDで聴く ウィーン・フィルの演奏では、筆者は ティーレマン指揮の各曲が好きです。
ブルックナーの交響曲が聴けます。






コンサートホールと録音で聴く  内田光子 と マーラー・チェンバー・オーケストラ

2023-11-05 17:54:37 | オーディオと音楽
内田光子(ピアノ・指揮) と マーラー室内管弦楽団 のモーツアルトのピアノ協奏曲

 11月2日 サントリーホール で 内田光子さんのピアノ と マーラー室内管弦楽団の演奏でモーツアルトのピアノ協奏曲を聴きました。
 先ず感銘を受けた第27番K595 から
第2部 は上皇と上皇后美智子様のご臨席で始まりました。
静かに静かに始まりました。静かな序奏は続きます。そして静かにピアノが入ってきます。
内田さんの指揮も静かです。
美しい音と響きです。曲は静かに進みます。オーケストラは爽やかに鮮明に付けていきます。
単に美しいだけでなく深い精神性を感じました。
 このように静かで端麗な演奏を聴いたことがありません。
 定評のあるベーム指揮ウィーンフィル、バックハウスのピアノの演奏は豪壮な面がありますし、私の好きなエミール・ギレリスのピアノの演奏も美しいですが、精神性の域を感じたことはありません。
内田さんの演奏は一段奥深くに到達した、理想とする方向に進化した と私なりに感じ、感銘を受けながら聴き入りました。これは第2楽章も第3楽章も、最後まで続きました。
 この演奏を聴いて、第1部で感じた内田さんの演奏に関する不安は無くなりました。
第1部は モーツアルトのピアノ協奏曲第25番K.503 です。
始まりから鮮やかに颯爽と演奏されました。オーケストラも小人数を補うかのように力を込めて演奏します。内田さんの指揮も派手で、ピアノも豪快な面を多く含んでいると感じながら聴きました。
新しい録音のCDも聴いていますが、新録音では、旧録音の素直な綺麗な演奏と異なった、深い思い入れがあると私は感じています。 
クリーヴランド管弦楽団と録音した第27番K.595は、その中の1曲ですが、本日の演奏とは異なり、颯爽とした新録音のスタイルそのものです。
 内田さんの指揮は、昔から派手でした。そこから端麗な美しい音が生まれていました。
ユーチューブで見た演奏は新録音のスタイルで、内田さんは派手な指揮をしています。
私は旧録音が好きなので、( 勿論新録音の良さを認めて、CDもハイレゾ配信も聴いています。)
内田さんの演奏がこの先どう変わっていくのか、就いていけるのかと不安を感じいました。
 第2部の演奏を聴いて、感動するような良い演奏が聴けたと嬉しく思うと共に、この先も就いて行けそうだと安心しました。
 昨年、ボストン交響楽団との共演で、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」を聴きましたが、その時遠くから聴きに来たというご婦人が「昔の内田さんを聴きたかった」と感想を言われたことを思い出しました。自分も一部同感の思いもありました。
そのご婦人も多分この会場の何処かで聴いていて安心されたのではないでしょうか。