オーディオとクラシック

昔からのクラシックファンが最近のオーディオに取り組んでみます。

SACDプレイヤーの覚醒

2020-06-13 10:05:46 | オーディオと音楽
 SACDプレイヤー の覚醒

 大分以前のことになりますが、使用中のSACDプレイヤーの音質について
 マランツSA-12を使い始めて暫くの間、CDの再生については満足のいく音が聞こえていました。繊細で且つ充実した音でCDには、こんなに多くの音が入っていたか と感心して聞きました。
しかし期待していたSACDの再生音は残念ながら良くありませんでした。何かぼやけた感じで濁った音のように聞こえました。
 SACDの所有する数も少ないので、主にCDとハイレゾ音源を聞いていました。。
 使用開始後3ヶ月以上経ってから、久しぶりにSACDを聞いてみました。
 アルゲリッチ(P)アバド指揮ロンドン交響楽団 演奏のショパン ピアノ協奏曲第1番、(EsoterickのSACD盤)。
聴き始めて10分以上経った頃、突然音が良くなりました。霞が晴れたように繊細な音が聞こえてきました。同時に音場感が広がり、奥行きも感じられるようになりました。アルゲリッチの溌剌として奔放とも感じられるピアノが鮮やかに聞こえます。CDも持っていますが、それよりも音が鮮やかに聞こえます。SACDの良さを感じることが出来ました。
 それでははと、ブルノ―・ワルター指揮のベートーヴェン第6番田園をSONYのSACD盤で聞きました。これも今までSACDの良さを聞けないでいました。改めて聞いてみると、鮮明さが出て、LP盤に近い音が聞こえました。CD盤のややどぎつさが消えて聞き易く、本来の音に近づいている感じです。
 更にヒラリー・ハーンのヴァイオリンでバッハのヴァイオリン協奏曲を聞きました。これも鮮やかで、何時も聴いているハイレゾ音源の同曲とほぼ同じ音と感じました。安定感はSACD の方が勝るかな とも思いました。
 SA-12を使い始めてから、SACDを聞く機会が少なかったため、SACDの音を再生するメカニズムの活性化が遅れていたのだと思います。一時はSACD機材を買い替えようか と考えたこともありましたが、ようやく本来の音質が聞けるようになったと思います。
 デジタル機器は本来の音が出るまでに、十分な時間が必要だと改めて気付きました。