オーディオとクラシック

昔からのクラシックファンが最近のオーディオに取り組んでみます。

ハイレゾ配信で聴く  プロコフィエフ ピアノ協奏曲第3番 ( 再 )( 追加 )

2019-08-29 08:43:29 | オーディオと音楽
 プロコフィエフ ピアノ協奏曲第3番 を聴く ( 再 )( 追加しました )

 プロコフィエフ ピアノ協奏曲第3番は以前から好きな曲で、アルゲリッチのピアノで聴いていました。何となく東洋風な感じもあるモダンで快調な曲と演奏と思います。
 ハイレゾ配信でも二つの演奏が聴けました。

 始めに、
ピアノはウズベキスタン出身のアブドゥライモフ。指揮はヴァルチュハ(ユライ)。オケはRAI国立交響楽団。
 flac 96kHz/24bit

 出だしの管楽器から綺麗な音、快調なピアノが入ります。良い演奏、良い録音でした。

 次に ラン・ラン( P ) ラトル指揮 ベルリン・フィル
 flac 96kHz/24bit 

 ラン・ラン はもう既に大家の位置を得たでしょうか、ラトル指揮のベルリン・フィルとの共演です。
安定して落ち着いていて、しかも快調に進みます。とても良い演奏、良い録音と聴きました。

アルゲリッチ演奏のCDをリッピングして聴きました。録音は鮮明に聞こえると思います。DELAを使うようになって改善されました。
ゆっくりとしたオーケストラの出だしですが、ピアノが入ると同時に快調に飛ばします。流石の技巧で進みます。
第2楽章はゆったりと始まり演奏されますが、何か東洋風の感じが聞こえます。中間部は又早くなります。
第3楽章は再び快調に進みます。此処でも何か東洋風、親しみやすいリズムも出てきます。
素敵な演奏です。




チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番を聴く

2019-08-20 16:25:54 | オーディオと音楽
 チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番を聴く

 チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番は有名な曲なので録音も多くあります。名盤とされている録音もあります。古くはホロヴィッツ・トスカニーニから、リヒテル・カラヤン、アルゲリッチ・デュトワなど数々あります。
 私は此の曲はあまり聴いてきませんでした。それでも一通り聴いたかな と思います。比較的最近では、ファジル・サイのピアノ、テルミカーノフ指揮の演奏が少し変わっていて面白かったと印象に残っています。

 ハイレゾ配信では、極く最近の若いピアニストの演奏を聴くことが出来ました。
聴き直してみましたが楽しく聴くことが出来ました。

 2013年デッカからデビュー、ウズベキスタン出身のアブドゥライモフ。指揮はヴァルチュハ(ユライ)。オケはRAI国立交響楽団。
 flac 96kHz/24bit

 馴染みの無いピアニストとオーケストラですが、出だしからややゆっくり目のテンポで端正な良い音が聞こえてきました。良い録音だと聞き惚れる感じで始まりました。豪壮な感じではなく、端正な感じ。早過ぎず、しかし快調なテンポで進みます。オーケストラもきちんと演奏し、各楽器が綺麗に聞こえます。
 録音も良く、歪み無く、聞きやすいです。

 次に デニス・コジュヒン(ピアノ)
ワシーリー・シナイスキー(指揮)、ベルリン放送交響楽団
セッション録音:2015年10月/フンクハウス・ベルリン・ナレーパシュトラッセ(ベルリン)
 DSF 2.8MHz/1bit   

 ゆっくりとした落ち着いたテンポで始まりました。華麗な演奏の多い此の曲ですが、若いピアニストなのに遅めのテンポです。確実に、しかし優雅さをも感じさせる演奏が続きます。
華やかで速いテンポのアルゲリッチの演奏とは真逆の感じでした。

目の前に演奏会場が広がったようなイメージを感じたのはDSD録音のせいでしょうか。
鮮明さもありますが、より音場感を感じました。








ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番「皇帝」を聴く

2019-08-15 14:09:58 | オーディオと音楽
 ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番 「皇帝」を聴く

 オーディオ用NAS DELA N100 を導入してから、音の鮮明さが一段と向上して楽しく聴けています。
 ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番 「皇帝」を聴きました。
 再々聴となりました。
 ハイレゾ配信では 内田光子のピアノ演奏、ラトル指揮と、
若い中国出身のピアニスト、ユンディ・リ  指揮は ダニエル・ハーディング。
共にオーケストラはベルリン・フィル。

 ユンディ・リの演奏は颯爽としています。若い皇帝のイメージです。歯切れよく先へと進みます。豪快でもありません。深い意思を求めると異なりますが、この軽快な演奏も第5番の一面を表しているでしょう。
ハーディング指揮のベルリン・フィルの演奏も破綻無く見事です。
 録音も明快、鮮明に聞こえます。
  2014年ベルリンでの録音。
  flac 96kHz/24bit

 内田とラトルの演奏は、落ち着いて充実した良い演奏だと思います。自然体での演奏と聞こえました。 録音は 2010年2月 ライヴ録音
  48kHz/24ビット   
 豪華になり過ぎることの多い此の曲ですが、此の演奏は皇帝らしさを失わずに、落ち着いた演奏の中で、荘重な曲想を表わしています。
安定したベルリン・フィルの合奏が内田光子のピアノと共に始まります。内田のピアノは派手でなく心を込めたタッチで更に続きます。第2楽章では語るように美しく、フィナーレは確実に壮大に演奏されています。
 録音も良いと思います。以前聴いた時には若干不十分のように思いましたが、今回聴いてみると鮮明に、盛大に、雰囲気も充分に出ています。

 同じベルリン・フィルの演奏ですが、録音の意図が異なるようで、別のオーケストラのように聞こえます。内田とラトルの方が大人らしく感じます。








ブラームス ピアノ協奏曲第2番 を聴く

2019-08-09 19:00:47 | オーディオと音楽
 暫くぶりに ブラームスのピアノ協奏曲第2番 を聴きました。
エレーヌ・グリモーのピアノ、ネルソンス指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏です。
 ハイレゾ配信で flac 96kH/24bit。

 以前に此の演奏の感想を書いています。今読み返しても、その印象は変わりませんでした。
この演奏は素晴らしいと思います。録音もとても良いと思いました。
 第1楽章 出だしから ゆっくり目に壮大な表情を持ちながら、叙情豊かに演奏されます。
 ピアノの音も迫力がありながら美しく、ウィーン・フィルは優美に歌います。
 この曲は壮大且つ厳粛に、豪華に演奏されることが多かったと思いますが、抒情を感じさせる、優雅とも感じさせる グリモーのこの演奏には、新しい目線での理解を得られるように思いました。
 第2楽章も美しく続き、第3楽章の有名な美しいチェロの独奏は、特別に強調されることなく、オーケストラの弦の中から自然に浮かび上がってくるように歌います。それがとても好ましいと思いました。
 ピアノも格調高く美しい。
 第4楽章は壮大に締めくくられます。

 録音もとても良好。ピアノは迫力がありながら美しい響き。
ウィーン・フィルの弦・管 共に鮮やかに歌っているのが良く聞き取れます。S/N比も良好ですし、空気感、臨場感も十分に感じます。
 素敵な 演奏・録音 と聴きました。

 この演奏を聴いた後、バックハウス の弾いた演奏を聴きました。ベーム指揮、ウィーン・フィルで、名盤と評価の高いレコードです。ハイレゾ配信でも出ていますが、CDがあるのでリッピングして聴きました。リッピングすると鮮明度が良くなっているように感じられます。
 演奏は圧倒的に荘厳です。出だしからウィーン・フィルが荘重な響きで始まります。同じウィーン・フィルとは別のように重厚な響きです。ベームの指揮も素晴らしい。威儀を正して聴くべきだという感じがします。ピアノも壮大に響き渡ります。大きいですが豪華とは言えません、もっと奥深く鳴り響きます。
 第3楽章のチェロも美しいが落ち着いて荘重に、心に響くようです。
第4楽章も壮大に終わります。

 両者聞き終えると、大きな違いがあるものの、それぞれに十分以上の良さがあり、得るものも大きいと思います。
 気分の落ち込んだ時には明るく美しい グリモー を気力のある時には、バックハウスを確実に聴き取る と良いのかもしれません。あるいはその逆も有りでしょうか。