オーディオとクラシック

昔からのクラシックファンが最近のオーディオに取り組んでみます。

アーノンクール 逝く

2016-03-17 09:21:18 | オーディオと音楽
 アーノンクール 逝く

 アーノンクールが亡くなりました。
 このところ大指揮者の訃報が相次ぎました。
 アーノンクールについては思い出もあるので、ハイレゾ配信で曲目があるか 探してみました。
 無い、 少ないのですね。
 e-onkyo  にも mora にも無いのですね。mora には 普通の配信はあるのですが、ハイレゾはありませんでした。
 しかし良く探したら、moraにベートーヴェンの交響曲第4,5番の1枚がありました。
  ( 再度探してみたら見つかりませんでした。SACD は出たようですが )
 SACDではヘンデルの「メサイア」があります。他にもあると思います。

 アーノンクールはウィーン・コンツェントス・ムジクスと古楽器の演奏でその活躍を始めました。古楽器演奏の始まりの一つでした。好評のようでレパートリーも増えましたが、私には相性が良くなくて、古楽器演奏から遠のいていました。
やがて普通のオーケストラも指揮するようになり、ウィーン・フィルやアムステルダム・コンセルトヘボウや他の有名オーケストラとの録音も多くなりました。

 15年位前になりますが、30年位年下のレコード・ファンと一緒にCDを聞いたことがありました。彼は熱心なクラシック・ファンでレコードに非常に詳しく、集中して音楽を聴く人でした。その人が持ってきた アーノンクール指揮ウィーン・フィル のブルックナーの交響曲第7番を聴いて、その美しさに愕然としました。ブルックナーをこんなに美しく弾いて良いのだろうか と思わず口に出ました。早速そのCDを買い求めて聞いていますが、美しいです。厚みや情熱を求めては違うと思いますが、ブルックナーの一面を表現していると思います。アーノンクールと聞いて直ぐ思い出すのが、この一時です。

 クレーメルのヴァイオリンでウィーン・フィルとモーツァルトのヴァイオリン協奏曲も聞いていますが、真摯な演奏ですが少し親しみに欠ける感じがしています。
同じクレーメルのヴァイオリンでロイヤル・コンセルトヘボウ管とのブラームスのヴァイオリン協奏曲も同じような感じを持っています。ところがクレメンス・ハーゲンのチェロを加えた二重協奏曲は情感豊かな素敵な演奏と聴こえます。不思議な感じです。
  ヘンデルの「メサイア」もありました。ウィーン・コンツェントス・ムジクスとアルノルト・シェーンベルク合唱団との演奏です。普段聴き慣れた壮大な「メサイア」ではありませんが、美しい演奏です。小編成の緻密な演奏と聞いていましたが、SACDで聞くと、奥行や立体感が出てLiveの雰囲気が分かります。機器によっても音の聞こえ方が変わりますね。自家のOPPO 105では厚みが多くなり細密さが薄れる感じです。
 第一部の始まりから澄んだ美しい、厚化粧の無い「メサイア」が聴こえます。第二部「ハレルヤコーラス」は純粋な祈りを聞かせます。私の好きな第三部のソプラノのアリアも素敵です。
 ハイレゾ配信でアーノンクールを聞いてみたいと思います。

 アーノンクール指揮 ウィーンフィル  ブルックナー 交響曲第7番



 アーノンクール指揮 ウィーン・コンツェントス・ムジクス
   ヘンデル 「メサイア」   SACDハイブリッド


ハイレゾ配信で聴く  Linn 録音 ハイドン交響曲

2016-03-08 15:35:30 | オーディオと音楽
 Linnレコードは高級ステレオ装置で有名な会社が独自に録音販売しているCD,SACD を、ハイレゾ配信でも発売しています。
 2015年録音のお薦めの中に、ハイドンの交響曲集があったので購入してみました。
   flac 96kHz/24bit

 ロビン・ティチアーティ指揮、スコットランド室内管弦楽団
 曲目は ハイドン交響曲第31,70,101番の3曲。
 31番は「ホルン信号」と名付けられている曲。名の通りホルンが活躍しますが、通常のホルンの音より古楽器に近い割れた感じの音がします。弦楽器もモダン楽器と思いますが、古楽器を意識した演奏です。
 現代風にすっきりした演奏でシャープな感じがしました。
 録音は流石に鮮明、定位もはっきりし、各楽器が前面に並びます。臨場感もありますが、全体としては小さなホール、ホール全体の響きは少ないと聞こえました。
 この曲はドラティ指揮フィルハーモニア・フンガリカのLPで聞いていて、ホルンの響きが印象に残っていました。
 70番もドラティ指揮のLPで聞いていた筈ですが思い出せませんでした。
 101番は有名な「時計」です。この演奏もすっきりとキビキビしたテンポで颯爽と進みます。 現代はこの形が好まれるのでしょうが、私はもう少し遅い、ゆったりとした運びが好みです。時代遅れでしょうね。
 聴き直してみた アバド,ヨーロッパ室内管弦楽団 のCDも比較的早いテンポでした。

 録音は細かい音まで鮮明に聞こえシャープな感じ、楽器の場所も分かり、立体感も感じられるのがCDに勝る点でしょうか。
 オーケストラが小編成なので奥行やホール感に乏しいと感じます。
アバド指揮の演奏よりも古楽器演奏に近い演奏と思います。