オーディオとクラシック

昔からのクラシックファンが最近のオーディオに取り組んでみます。

CD,BD,ハイレゾで聴く  ベートーヴェン ピアノ協奏曲 第5番「皇帝」

2022-01-06 14:54:05 | オーディオと音楽
 明けましておめでとうございます。
 新型コロナの流行が早く治まりますように。
 良き年でありますように。
一年の始めは、ウィーンフィルのニューイア・コンサートを聴きました。昨年は聴集を入れない無観客での演奏・放送でしたが、今年は観客を入れての演奏となりました。
矢張り観客が居た方が良いですね。ウィーンフィルのメンバーにも余裕が感じられ、緊張感の中にも楽しんで演奏する姿を感じました。
又、音響にも膨らみが感じられました。
 最近オーディオでの聴き始めは、ベートーヴェンのピアノ協奏曲 第5番「皇帝」を聴くことが多くなりました。
 今年はブルーレイ・ディスクで、内田光子のピアノ、ラトル指揮ベルリンフィルの演奏の画像を見て聴くことにしました。今まで画像を見ることは少なかったのですが、ニューイアコンサートを見たので、「皇帝」も見ることにしました。プレイヤーはOPPO105で。
画像を見ると内田さんやラトルさんの動きや表情が良く分かり、音だけとは違った受け取り方が出来ると思いました。
 落ち着いた充実した演奏だと思います。
豪華になり過ぎることの多い此の曲ですが、此の演奏は皇帝らしさを失わずに、落ち着いた演奏の中で、壮大な曲想を表わしています。安定したベルリン・フィルの合奏が内田光子のピアノと共に始まります。内田のピアノは派手でなく心を込めたタッチで更に続きます。第2楽章では語るように美しく、フィナーレは確実に盛大に演奏されています。
 普段は、同封されているコードを使ってダウンロードしたハイレゾでの演奏を聴いています。ハイレゾの方が一段と鮮明のように感じましたが、映像は楽しみが異なりますね。
 ハイレゾでは、ユンディ・リのピアノでの「皇帝」も聴けます。
ユンディ・リの演奏は颯爽としています。歯切れよく先へと進みます。壮麗な皇帝ではなく、若き皇帝の如くです。豪快でもありません。深い意思を求めると異なりますが、この軽快な演奏も第5番の一面を表しているでしょう。
ハーディング指揮のベルリン・フィルの演奏も破綻無く見事です。
 録音も明快、鮮明に聞こえます。楽器の位置も分かリ雰囲気も出ていますが、かなり直接的でホールトーンは少ないように聞こえました。
 CDでは 内田光子・ザンデルリンク指揮・バイエルン放送管弦楽団 が好きでよく聴きます。厳密で確実な演奏です。
内田は此処では尊敬するザンデルリンクの指揮を信頼して演奏しています。
 LPの初期、エドウィン・フィッシャーのピアノ、フルトヴェングラー指揮、フィルハーモニー管弦楽団 の演奏が、アメリカで泰西名画を配したボックス入りの豪華版で発売されていて、高価でしたがようやく手に入れ、愛蔵していました。今は愛好家に譲り手元にはありません。
 2000年発行の「レコード芸術」編「リーダーズ・チョイス 読者が選ぶ名曲名盤100」によると(この時代が筆者の最も聴いていた頃でした)、上位は バックハウス(P)イッセルシュテット、ルーピンシュタイン(P)バレンボイム、と並び、フィッシャー(P)フルトヴェングラーのMONOも6位に入っています。数多い「皇帝」の録音の中で、あまり多くは収蔵しなかったのは、この フィッシャー(P)のレコードの存在が大きかったのだと思います。
 


 室内の様子・
スピーカーの間に大きなテレビを置くと、音が乱反射して音場・音像が崩れるので、なるべく物を置かないようにしています。画像を見る時は近くの卓上に32型のテレビを置き、音消として、オーディオシステムの音響を聴くようにしています。