オーディオとクラシック

昔からのクラシックファンが最近のオーディオに取り組んでみます。

ハイレゾ配信で聴く  DSD11.2MHz [マルチミックス] メジューエワ・プレイズ・ベーゼンドルファー

2021-03-03 10:35:34 | オーディオと音楽
ハイレゾ配信で聴く DSD11.2MHz [マルチミックス] メジューエワ・プレイズ・ベーゼンドルファー

 DSD11.2MHzの音を聞いてみたくて、DSD11.2MHz [マルチミックス] メジューエワ・プレイズ・ベーゼンドルファー をダウンロードしました。e-onkyo  から ( ( PCM96kHz/24ビット に比べると時間が多くかかりました。)

 録音は後述することにして、先ずは演奏から。
オーディオシステムは音を聞くために有るのではなく、音楽を聴くために有るというのが私の立場です。
 イリーナ・メジューエワの弾くピアノ演奏を聴きましょう。
 始めにベートーヴェンのピアノ・ソナタ 第17番 ニ短調 Op.31-2「テンペスト」
ゆっくりしたテンポで始まります。清純な美しい演奏と感じます。
落ち着いて確実に進みます。荒々しさが欲しいようにも思えますが、綺麗です。気持ちよく聴けます。
続いて シューベルトの即興曲変イ長調 Op.142-2 に自然に移る感じでした。
リスト編曲とリスト自身の作品も鮮やかに、しかし落ち着いて演奏されます。
ドビュッシーの「沈める寺」 もいいですね。

 続いて録音について私の受けた感じ。
DSD11.2MHz [マルチミックス]は余韻が素敵。
ベーゼンドルファーの音は地味です。スタインウェイのような派手な音ではなく、落ち着いた音だと感じました。
録音では、ピアノ自体の直接音ではなく、ホールの響きも取り入れた聞き易い音と聴きました。マルチミックスのためでしょうか。
ワンポイント録音なら直接音が多く入っているのでしょうか。聞き比べないと分かりませんね。

弱音の後の余韻がとても良く聞こえて素敵だと思いました。

1. ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第17番 ニ短調 Op.31-2「テンペスト」第一楽章
2. ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第17番 ニ短調 Op.31-2「テンペスト」第二楽章
3. ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第17番 ニ短調 Op.31-2「テンペスト」第三楽章
4. シューベルト:即興曲 変イ長調 Op.142-2
5. シューベルト=リスト:連祷
6. リスト:エステ荘の噴水
7. ワーグナー=リスト:イゾルデの愛の死
8. ドビュッシー:沈める寺
9. ラフマニノフ:プレリュード 嬰ト短調 Op.32-12

■演奏者
イリーナ・メジューエワ

 録音  2017年
     相模湖交流センター

録音について のコメント紹介 要約

発売ラインナップは、マイク・アレンジとファイル・フォーマットの異なる3種類。① DSD11.2MHz/1ビット [ワンポイント・ヴァージョン]、② DSD11.2MHz/1ビット [マルチミックス・ヴァージョン]、③ PCM96kHz/24ビット [マルチミックス・ヴァージョン]。

①のワンポイント・ヴァージョンとは、2本のマイクのみで演奏を収録した【DSD 11.2MHz/1ビット】音源。いっぽうのマルチミックス・ヴァージョンとはメイン2本にサブ2本とアンビエンス用2本を加えた、合計6本のマイクでとらえた音声をミックスしたもので、②はその【DSD 11.2MHz/1ビット】音源、③は同じ演奏を【PCM 96kHz/24ビット】で収録したものとなります。②と③はデジタル変換によって作り出したものではなく、2種類のデジタルレコーダーを稼働して同時録音したものです(DSD=Pyramix、PCM=Pro Tools HD)。ちなみに③は既発CDのマスター音源でもあります。

今回の《ハイレゾ・エディション》のリリースにあたっては、イリーナ・メジューエワご本人を含む制作陣による試聴選考会を開催。当初は、音源を聴いて賛同を得られた1つのフォーマットに絞り込む予定でしたが、どのヴァージョンにも異なる魅力と味わいがあり、選考は難航。最終的に「それぞれに魅力があり、とても1つに絞り込めない」