オーディオとクラシック

昔からのクラシックファンが最近のオーディオに取り組んでみます。

ハイレゾでクラシック音楽を聴き始めました Ⅳ

2014-11-18 10:47:30 | オーディオと音楽
  再生音の聴き比べ Ⅱ

 前回 モーツアルトのピアノ協奏曲第23番K488の録音3種について聴き比べて見ましたが、同曲のCDに新しい録音がありました。内田光子のピアノ、指揮クリーヴランド管弦楽団の演奏です。弦楽合奏もピアノも綺麗に再生されます。絃の高音部の伸びは十分聞こえます。倍音は不十分ですが。ピアノの音は安定して綺麗です。この録音ならCDでもハイレゾに引けを取らないと感じました。内田の演奏は充分に考えられ綺麗ですが、少し重いと感じられました。

 気軽に聴く時はブレンデル、意識して聴く時は内田になりそうです。

 内田もそうですが、ポリーニもブレンデルも最近自身の指揮でモーツアルトのピアノ協奏曲を再録音しています。このピアニストたちは昔の演奏に自分の意思が充分に出ていなかったと思われたのでしょうか。新しい録音のCD はハイレゾと比べても、さして遜色なく聞けるように思いました。
もう1枚、昔とても美しかったと印象の1枚が ギーゼキングのピアノ、カラヤン指揮フィルハーモニアのモノラルLPです。25センチ盤という古いレコードです。K488と思い込んでいましたが、取り出してみると第24番K491でした。聴いてみると美しい演奏でした。音も結構綺麗です。合奏が強音になると少し歪みを感じますが、ピアノの音は安定して綺麗です。古い録音も捨てたものではありませんでした。
 どの演奏を自分が好きかという点で選ぶことになりましょうか。

モーツアルトのピアノ協奏曲でもう一曲。
 第9番k271は初期の傑作です。
 この曲もブレンデルのCDとハイレゾを聴き比べてみました。他にシフのピアノ、ヴェーグ指揮のCDも聴きました。
 ブレンデルのCDは穏やかで聞きやすい演奏、音は高音部の伸びが今一つ。
 シフは早めで緊張感のある演奏、音はCDとして普通かなという印象。
 ブレンデルの再録音ハイレゾは、絃の高音部の伸びも綺麗、立体感・臨場感もかなり出ていて好ましいですが、倍音はまだ聞こえません。( 聴力の衰えの為か? ) ピアノの音も充実して聞こえます。
 この曲K271ではハイレゾに軍配が上がりそうです。


  ギーゼキング(P) カラヤン指揮  モノーラルLP 25センチ盤



  シフ(P) ヴェーグ指揮   CD



ブレンデル ピアノ・指揮  ハイレゾ配信
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