オーディオとクラシック

昔からのクラシックファンが最近のオーディオに取り組んでみます。

ハイレゾ配信で聴く 内田光子(P・指揮) モーツァルト ピアノ協奏曲第17,18番

2015-10-28 16:36:39 | オーディオと音楽
 ハイレゾ配信で聴く 内田光子(P・指揮) モーツアルト ピアノ協奏曲第17,18番

 世界的に活躍している内田光子さんは数多くのCDを録音されています。今回その中から4点 e-onkyoからハイレゾ配信で発売されました。以前に他からも配信されていましたが、CDと重なるため見送っていました。
 私は昔からの内田光子さんのファンですから、早速モーツアルトのピアノ協奏曲とシューベルトのピアノ曲をダウンロードして聴いてみました。
始めにモーツァルトのピアノ協奏曲第17.18番を。クリーヴランド管弦楽団とのピアノ・指揮です。
 内田さんのモーツアルトのピアノ協奏曲は、以前にテイト指揮イギリス室内管弦楽団の共演で全曲が録音されています。
 東京サントリーホールのオープニングコンサートでも、モーツアルトのピアノ協奏曲をイギリス室内管弦楽団との指揮、ピアノ演奏で全曲されました。私はその一夜を聴くことが出来、美しく素晴らしい演奏に聞き惚れました。それから内田さんのファンになりました。
ファンになると良い悪いというよりも好きだからという気持ちで聴くことになります。
 CDでも第20番を始め、22番、23番、26番など数多くのCDの中でも私にとってはトップクラスと考えています。
 最近内田さんはクリーヴランド管弦楽団と組んで、モーツァルトのピアノ協奏曲を再録音し始めました。第20,23,24,27番はCDで聴いています。
 クリーヴランド管とのCDは以前のCDよりも音が良くなり、演奏も一層洗練されていると思います。再録音する意義を本人が確認されたからだと思います。以前のCDが美しさを主とすれば、今回は意味をも考えさせられる演奏のように思えます。聞き流すのには少し重くなったかと思います。
 ハイレゾ配信で聴く第17番、18番はCDよりも更にその上をいき、音が細密になった感じで、更に余韻も感じます。空気感・臨場感もより多く、ピアノの音もオーケストラの音も緻密でしかも鮮やかに美しく聞えます。演奏も洗練され、内田さんのピアノの意思が伝わるようです。17,18番が単に美しいだけでなく、20番の奥深さに至る前触れのあることに気付きました。
ハイレゾで聴く価値は十分にあると思いました。

 再生方法に就いて

ステレオサウンド196号 241ページ
「ハイレゾファイルはフラッシュメモリーに収め、BDP105DJP のUSB端子に挿して再生することに・・・」
とありました。私の再生方法でも間違いではなかったと思っています。これ以上を望むとすれば、もう一桁上が必要になりそうです。
 

ハイレゾ配信で聴く   ピリス(P) ハイティンク指揮 ベートーヴェン ピアノ協奏曲第2番

2015-10-10 10:53:06 | オーディオと音楽
 ハイレゾ配信で聴く   ピリス(P) ハイティンク指揮、ロンドン交響楽団 ベートーヴェン ピアノ協奏曲第2番

 e-onkyo のホームページを見ていたら、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第2番をピリスのピアノ、ハイティンク指揮、ロンドン交響楽団 演奏の配信が目につきました。バービカン・センターでのライブ録音です。CDでの発売予定は無くハイレゾ配信のみの発売だそうです。
 ピリスも好きなピアニストですし、ハイティンクも大好きな指揮者ですので興味深々、早速ダウンロードしました。flac 96kHz/24bit
1曲で2500円でした。普通は2曲で一組でしょうからCDよりは高めでしょうか。
2013年のロンドン交響楽団の演奏会のライブ録音です。ゲルギエフ指揮のマーラーの演奏や、ハイティンク指揮のブルックナーの演奏と似た感じの収録かと思われます。

 演奏は中々素敵です。整然とゆっくり目の序奏が美しく進む中にピリスのピアノが輝かしい音で綺麗に入ってきます。SN比が良く鮮やかに際立って聞こえます。端麗と表現出来るような演奏が続きます。第2楽章も鮮やか、第3楽章も颯爽と続きます。
私は内田光子のピアノ・ザンデルリング指揮のCDを愛聴していますが、内田の演奏には少し重さを感じますが、ピリスはすっきりとしていて良いと思う所でもあります。気分によってはピリスを選択する場合もありそうです。

 オーケストラの音は、ある程度残響感もあり、マーラーの録音のような直接的な音ではありませんが、それでも幾分ドライな感じでしょうか、鮮明に聞こえますが、もう少し会場の雰囲気が感じられると良い というのが私の感想です。
ピリス (Maria Joao Pires, ) は本来は ピレシュ と発音するらしく、e-onkyo でもピレシュと表記されていますが、日本では未だピリスが一般的になっているようです。
 
 最近情報誌にハイレゾの特集も多く見られ、ハイエンドの機器もあるようです。上を見れば限がない世界になりそうです。
 私はOPPO 105 を使っていますが、ミドルクラスと言えるでしょうか。CD,SACD の再生は程々の性能でしょうか、昔のCDの高級機の方が良いと感じています。
 ネットワークプレイヤーとしての再生はかなり良く、CDよりは良い音が聞けるように感じています。雰囲気も感じられますし。

 老クラシックファンの感想です。


ハイレゾで聴く   小澤征爾 ベートーヴェン第2

2015-10-02 10:25:22 | オーディオと音楽
ハイレゾ配信で聴く  小澤征爾、水戸室内管 ベートーヴェン交響曲第2番

 最近録音されCD発売で好評の 小澤征爾指揮、水戸室内管弦楽団 演奏、ベートーヴェン 交響曲第2,8番 がハイレゾでも発売されているので聴いてみました。
 DAFでも配信されていますが、私の所では未だDSFは聞けないので、flac 96kHz/24bit で購入しました。4200円でした。CD並みの値段が望ましいですね。そうしないと普及しないと思われます。
 第2番を聴きました。
 緊張感溢れる整然とした演奏です。小沢は熱演なのでしょうが、情感溢れるというよりは、原曲を忠実に再現すると言う方向に感じられます。厳しさも感じられました。
SN比は良くヴァイオリン群も高音部まで綺麗に聞こえます。ホールが小さく、オーケストラも小編成なので立体感、空気感が少ないように聞こえました。

CDと比べてどうでしょうか。
ハイレゾで無くても、此の曲の構成、立体感はかなり出せているように思えました。
良く聞くのは、ヴァント指揮、北ドイツ放送交響楽団 のCD です。緊張感がありながら美しさも感じられる演奏で、録音もかなり良いと思います。
ワルター指揮、コロンビア交響楽団のCD は暖かさを感じます。懐かしい演奏です、録音もステレオ感もあり悪くはありません。
ベーム指揮、ウィーンフィルのCD は優雅な美しい演奏です。ゆっくりとしたテンポでウィーンフィルの綺麗な音を楽しめます。
私は、第2番は楽しく聴きたいと思うことが多いので、CDのどれかをその時の気分で選ぶことが多いです。

 久しぶりに「レコード芸術」誌を買ってみました。10年ぶり位になりましょうか。
 ハイレゾの特集が載っていました。
 読んでみますと、クラシックレコードのファンにとっては納得の行く説明には未だ未だ遠いと感じました。ハイレゾをある程度かじっている私でも、クラシックに関しては、ハイレゾのプログラムソースは極めて少ないし、再生方法も難しい。
我が国でCD.SACDが続くのも当然かなと感じます。
只、再生を良くしようと思うと、超高級の機器を揃えねばなりません。今の中高年の世代が終わったらどう変わっていくのでしょうか。高齢の私には関係ないことですが心配になりますね。
 WINDOWS 10 ではハイレゾの再生が可能になるようですが、この辺りもどう変わっていくでしょうか。