オーディオとクラシック

昔からのクラシックファンが最近のオーディオに取り組んでみます。

LP,CD,ハイレゾ で聴く   ピアノ協奏曲

2021-06-08 11:01:08 | オーディオと音楽
LP,CD,ハイレゾで聴く  ピアノ協奏曲

久しぶりに、友と音楽鑑賞の時を得ました。
真剣に且つ楽しく聴くことが出来ました。
 始めに、友が聞いたことが無いだろうと思われる LPステレオ・レコードを聴きました。
モーツァルトのピアノ協奏曲第27番K.595 を、エミール・ギレリスのピアノ、カール・ベーム指揮、ウィーン・フィル の演奏です。小生が大事に残したLPの1枚です。
弦楽合奏の序奏が静かに、しかし艶やかに始まります。繊細で鮮明な音が響きます。次いでピアノが美しく入ってきます。テンポが優しく艶やかで私は大好きです。ウイーン・フィルの合奏も綺麗です。LPステレオの音ってこんなに綺麗だったか と再認識します。友も感激して聴き入りました。演奏も録音も素晴らしいと思います。最後まで聴き入りました。
ピアノの音は、やや繊細に過ぎるか、ダイナミズムに欠けるか、と感じますが、美しいです。
 次いでCDでショパンのピアノ協奏曲第1番を聴きました。ピリスのピアノ、クリヴィヌ指揮、ヨーロッパ室内管弦楽団の演奏で聴きました。1997年録音。
LPに比べると安定した感じです。演奏は優しく爽やかで美しい。情熱的ではなく落ち着いた美しさが続きます。私はこの演奏が好きです。録音も鮮やかで綺麗で、ピアノも安定して美しく響きます。CDも聴けるなと聴き入りました。
 友と一緒に聞いたのは此処まで。良い時間を過ごせたと言って帰られました。前回はハイレゾを聴いてもらったのでした。
 この後、ハイレゾを聴きました。モーツァルトのピアノ協奏曲第19番K.459 を聴きました。内田光子のビアノ・指揮、クリーヴランド管弦楽団の演奏です。音が細密になった感じで、更に余韻も感じます。空気感・臨場感もより多く、ピアノの音もオーケストラの音も緻密でしかも鮮やかに美しく聞えます。演奏も洗練され、内田さんのピアノの意思が伝わるようです。再録音する意義を本人が確認されたからだと思います。以前のCDが美しさを主とすれば、今回は意味をも考えさせられる演奏のように思えます。




最新の画像もっと見る

5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (floyd0409)
2021-06-08 15:38:24
 ご友人と楽しい音楽の時間を過ごし、何よりでした。共通の趣味を持つ友人は、大切な存在ですね。
ギリレスのベートヴェンのソナタとグリーグの抒情小曲集のCDは持っておりましたが、モーツァルトのピアノ協奏曲第27番は聴いたことはありませんでした。グリーグの抒情小曲集から聴きとれる「鋼鉄のタッチをもつピアニスト」と相反するロマンチックな詩情を感じさせる演奏は、モーツァルトのピアノ協奏曲第27番にも、通じるものがあるかも知れませんね。
 レコードプレーヤーで再生した音楽と
CDプレーヤーで再生した音楽は、私は
音の出方というか、音の表現の仕方に違いがあると感じておりました。
アナログとディジタルによる音の入り口の違いがあるので、それぞれの良さを楽しめれば、いいのかなと思っておりました。
ギレリスの演奏 (オーディオとクラシック)
2021-06-09 16:29:10
floyd0409さんコメントありがとうございます。
ギレリスは名古屋でリサイタルを聴きました。端正且つ情熱も感じる演奏で、東京まで後追い聴きに行きました。
おっしゃる通り、剛腕とは違う印象です。
友達は大事です。若い頃からの音楽の友5人は亡き人になりました。新しい友を大切にしたいと思います。
Unknown (floyd0409)
2021-06-09 17:59:08
主様、返信ありがとうございます。
ギレリスのリサイタルをお聴きになったそうで、何よりです。ブレンデルのベートーヴェンソナタ全集を聴いておりますが、ギレリスが残したベートーヴェンの中期のソナタを聴くと、「鋼鉄のタッチ」を感じさせない、懐の深い表現力の演奏かと思っておりました。
主様のブログを拝見して、「美しい音」について、考えておりました。人によって、受け止め方はそれぞれあろうかと思いますが、私の場合、思い浮かべるのがモーツァルトの「ヴァイオリン・ソナタ第28番ホ短調K.304」です。演奏者のハスキルのピアノの音色もグリュミオーのヴァイオリン音色も美しいと感じておりました。
美しい音 (オーディオとクラシック)
2021-06-10 07:17:46
ギレリス演奏のベートーヴェン中期のソナタ、同感です。
「美しい音」は人それぞれの理解がありましょうね。人の気持ちを受け取って、自分で確かめてみて同感できるといいですね。
マーラーとワルター (floyd0409)
2021-06-10 16:14:54
主様、返信ありがとうございます。
主様のおしゃる「人の気持ちを受け取って、自分で確かめてみて同感できるといいですね。」を読んで、ふと、マーラーが交響曲第3番ニ短調を書き上げた直前に、ザルツブルクの湖畔を訪れた弟子のブルーノ・ワルターとのやりとりを思い出しました。
ワルターが、周囲の美しい風景に目を奪われた姿を見ていたら、マーラーが、「君はそんなに眺める必要はないのだ。何故なら、ぼくがすべてをとうに作曲しつくしてしまったのだから」とワルターに語ったそうです。
とても私には、作曲家の気持ちを受け取って、自分でその作品を聴いて確めてみて、同感できる域まで辿り着けそうもありませんが、クラッシック音楽を聴いて、心を和ませる時間をもてれば、幸せかと思ってました。

コメントを投稿