オーディオとクラシック

昔からのクラシックファンが最近のオーディオに取り組んでみます。

補聴器の使用経験 高音域で聞く

2023-05-30 14:57:18 | オーディオと音楽
補聴器 使用経験記

 難聴 が続きました。 
92歳の頃の状況
普通の会話には不自由を感じません。
 テレビの会話は聞き取り難く、必要に応じてテレビ用肩掛け型集音器を使います。

 クラシック音楽を楽しく聴きたいと思います。
  可能でしょうか。

 88歳 ヴァイオリンの音が聞こえ難くなる。(以前からですが著明になった。)
 90歳 ヴァイオリンの音 殆ど聞こえない。ピアノの音は聞こえる。
 92歳 前半 音が濁って聞こえる。弦楽合奏が整然と聞こえず、ざわざわと聞こえる。
     後半 音の濁りはかなり軽快。少し聴き難いくらい。
     全体としては安心して音楽に聴き入る状態にはならない。

 ヴァイオリンの音が聞こえるようになるのが可能かどうか。
耳鼻科のドクターに相談してみました。聴力検査を受け、補聴器の使用を試してみるように勧められました。一般に補聴器は会話が可能になるように用いられます。その音域の増幅が目的ですが、一部の機種では7000ヘルツ位まで増幅が可能となります。増幅の周波数帯を高音域に合わせた機種を試すことになりました。
調整の専門の人がいる店を紹介して頂き、先ず1週間試してみることになりました。
 CDを聞いてみます。ヴァイオリン・ソナタやヴァイオリン協奏曲を聴くとヴァイオリンの音が何とか聞こえました。オーケストラの第一ヴァイオリンや第二ヴァイオリンの合奏が聞こえて交響曲がそれらしく聞こえました。十分に美しくとまでは至りませんが、聞こえることは有難いです。音色や響きの美しさとか倍音を聞くのは無理ですが、曲の良さは聴くことが出来ると感じています。
高価ですがオーディオシステムの一部と考えて両耳用を購入することにしました。右用、左用と専用の機種が整っています。調整を続けてもらいます。ヴァイオリンの音域を強めたり、少し弱めたり、数回調整してもらいました。
93歳になりました。
コンサートホールへ。愛知県芸術劇場コンサートホールの2階席で、シューマンのヴァイオリン協奏曲を五嶋みどりさんの独奏で聴きました。良く聴こえて良かったです。演奏も良かったです。
アンコールのバッハの無伴奏も何とか聴こえました。
シューマンの曲は聞きなれない曲なので、ユーチューブの動画で聴いて予習をしました。この時の独奏者は現代と古典を得意とするヴァイオリニストだったので、現代風の演奏でした。
五嶋みどりさんはシューマンらしく、ややロマンチックに弾いたと感じました。指揮者のアントルモンはこの曲もブラームスの第四交響曲も盛大に歌わせたと感じました。その違いを感じ取ることが出来たのが筆者にとって何よりのメリットとだったと思います。
ヴァイオリン群の音が聞こえ、オーケストラの音がオーケストラらしく聞こえて嬉しく聴きました。
補聴器の有難みを感じたコンサートでした。
もう一度コンサートが聞けました。ラフマニノフのピアノ協奏曲第三番、辻井伸行のピアノ、熱演でした。
補聴器、ミュージックのポジションでピアノの音に濁りを感じたので、ノーマルポジションにしたら落ち着いた艶のある響きになりました。その時々の状況で対応することもありかな と感じました。
チャイコフスキーの交響曲第六番「悲壮」、指揮者ペトレンコは華麗に壮大に鳴らします。曲目は違いますが、70年前に聴いたレニングラード・フィルの演奏を懐かしく思いながら、その違いを感じることが出来ました。
 今のところ自宅のオーディオシステムで聞く時よりも、コンサートホールで聞く時の方が有効のように感じています。
ホールトーンの効果でしょうか、可視化の影響でしょうか。


ハイレゾ配信で聴く  パーヴォ・ヤルヴィ指揮 NHK交響楽団  バルトーク

2023-05-07 08:39:29 | オーディオと音楽
ハイレゾ配信で聴く  パーヴォ・ヤルヴィ指揮 NHK交響楽団  バルトーク三部作

 指揮   パーヴォ・ヤルヴィ 
 演奏   NHK交響楽団

 バルトーク作曲
 「弦楽器・打楽器とチェレスタのための音楽」 
 「弦楽のためのディヴェルティメント」
 「舞踏組曲」

  DSF 2.8MHz/1bit   e-onkyo  から

 バルトークの傑作3曲をNHK交響楽団の首席指揮者のパーヴォ・ヤルヴィが指揮した録音を聴きました。
 NHK交響楽団の演奏、堅実で壮大と言えるほど充実した演奏を聞かせてくれるようになりました。
パーヴォ・ヤルヴィの指揮も的確です。バルトークの音楽に聴き入れるように演奏が続きます。リズム感もいいですね。
 録音も最新で、鮮明且つ重厚。DSD録音らしく立体感もいいです。