オーディオとクラシック

昔からのクラシックファンが最近のオーディオに取り組んでみます。

名ピアニスト ポリーニ さん逝く

2024-04-03 01:58:34 | オーディオと音楽
ポリーニ さん  逝く
 名ピアニストの マウリツィオ・ポリーニ さん が亡くなりました。
此処のところ 世界に名を轟かせた有名音楽家の死を聞くことが多くなりました。
筆者が長く生きている( 生きすぎている?)ためかもしれません。
 小澤征爾さんの時と同じく、最近聴く機会が無かったので、以前に記した文を再認して、追悼の記とします。
 ポリーニは1975年からベートーヴェンのビアノソナタの録音を始めましたが、それから37年を費やしてこの録音、この後最後の録音を弾いて全曲を完成しました。(最後の録音 第16~20番については以前に書きました。)
曲目は 
 2012年録音で曲目は、第4番作品7、9番作品14の1、10番作品14の2、11番作品22。
  flac 96kHz/24bit
演奏は丁寧に弾いています。初期のソナタという感じでなく、荘重にゆっくりとしたテンポで演奏されています。ベートーヴェンは初期から、私たちの抱くベートーヴェンのイメージに近い心に響く曲を作曲していたのだと思い知らせる演奏だと思います。
 録音はポリーニの演奏では鮮明で、ピアノのタッチも明瞭で、臨場感もあり、ハイレゾ配信で聴くとCDよりも明らかに進歩しています。





小澤征爾さん 逝く

2024-02-15 09:38:09 | オーディオと音楽
小澤征爾さん 逝く

世界的な名指揮者 小澤征爾が亡くなりました。

謹んでご冥福をお祈りいたします。

最近の演奏を聴いていないので、以前書いた感想を再碌いたします。

 ハイレゾ配信で聴く 小澤征爾 指揮 「幻想交響曲」
素晴らしい ベルリオーズ・幻想交響曲の演奏です。
 小澤の指揮は情熱に溢れています。それをオーケストラがきっちりと受け止め、一糸乱れない熱演で応えています。
 第一楽章から弦が美しく響きます。管も劣らず歌っています。テーマが意味深長に聞こえてきます。第二・第三楽章も美しく続きます。第四・五楽章は強烈な響きが圧倒的な量感をもって鳴り轟きます。鐘の音も混濁感なく鳴ります。情熱を感じさせる演奏と感じます。終わりに聴衆の熱狂的な拍手が聞こえます。
 
 録音が又素晴らしい。
小澤の幻想は昔から定評があり、ボストン交響楽団との来日公演でも実演ならではの良さを感じましたが、このニューヨーク公演はその時を上回る小澤の充実ぶり、サイトウキネンオーケストラの優秀さを示していると思います。ハイレゾ配信ではそれを良く伝えてくれていると感じました。




ウィーン・フィル ニューイアコンサート  2024年

2024-02-03 13:40:16 | オーディオと音楽
 ウィーン・フィル ニューイアコンサート 2024年

 能登半島地震 災害 お見舞い申し上げます。
 毎年新年に聴く ウィーン・フィル ニューイアコンサート 一週間遅れで
再放送を録画。
 1月半ばになってから視聴しました。
ニューイアコンサートの会場は豪華ですね、何時もと変わりません。
今年の指揮者は クリスティアン・ティーレマン
ブルックナー交響曲の全曲録音を ウィーン・フィルと完成したばかりです。
 颯爽とした素敵な演奏でした。
30年~40年前から聴いている筆者には、最近の此のコンサートの演奏は斬新な曲、演奏が多いように感じられます。聞きなれた有名なワルツが少ないのも一因でしょうか。
以前は演奏者も楽しみながら演奏している様子が見えましたが、最近は新しい曲を真剣に演奏していると見えます。
 ティーレマンも楽団員も真剣に演奏していました。
ウィーン・フィルならではのリズムを確実に演奏しながら。
穏やかにというよりは正確さを重んじるようでした。
 早々と録音も発売されているようです。


コンサートホールと録音で聴く   ベルリン・フィルハーモニカー

2023-11-18 09:46:41 | オーディオと音楽
コンサートホールと録音で聴く ベルリン・フィルハーモニー

 今年はヨーロッパの3大オーケストラを続けて聴くことが出来ました。
アムステルダム・コンツェルトヘボウ管とウィーン・フィルと続いて、更にベルリン・フィルと豪華です。
 11月16日  キリル・ペトレンコ指揮 ベルリン・フィルハーモニカー 
愛知県芸術劇場コンサートホール
曲目は レーガー モーツァルトの主題による変奏曲とフーガ
    R・シュトラウス  「英雄の生涯」
どちらも各演奏者の鮮やかな技巧が揃って鳴り響く颯爽とした演奏でした。
テーマが鳴る度に綺麗だなー、上手いなーと感じながら聴いていました。
ベルリン・フィルは指揮者が変わる度に演奏スタイルが変わるようです。それがこのオーケストラのメンバーの意向だと聞きました。
「英雄の生涯」もカラヤン指揮の豪華な演奏と異なり、一音一音が鮮やかに目立ちます。
それが合奏の時は揃って大音響となり響きわたりました。
 オーケストラのメンバーの登場の時、最後に登場したのは、コンサートマスターの樫本大進さんで盛大な拍手でした。「英雄の生涯」でのソロ演奏が素敵でした。
 録音では、LP時代の カラヤン指揮、「英雄の生涯」が豪華な演奏で良かったと思い出します。ハイレゾ配信では、パーヴォ・ヤルヴィ指揮、NHK交響楽団の演奏もあります。
ティーレマン指揮、ウィーン・フィル。CDですが、中庸を行き、ハーモニィも充分、録音も良いと思います。



コンサートホールと録音で聴く  ウィーン・フィル

2023-11-15 09:44:45 | オーディオと音楽
 コンサートホールと録音で聴く  ウィーン・フィルハーモニー

 今年も ウィーン・フィル の実演を聴くことが出来ました。
11月10日 名古屋 愛知県芸術劇場コンサートホール
指揮者は予定と変わって、トゥガン・ソヒエフ
 曲目はベートーヴェンの交響曲第4番とブラームスの交響曲第1番
チューニングが始まると、ウィーン・フィルらしい響きが聞こえてきました。穏やかにまとまって響き渡る感じです。
筆者のウィーン・フィルの音のイメージは、以前聴いたティーレマン指揮のブルックナー交響曲第7番の音でした。ブルックナーにしては穏やかに過ぎると感じましたが、豊かに響く美しい音でした。そう思う時、昨年のリッカルド・ムーティ指揮の演奏は確実でしたが、早い感じて゛筆者にはぴったりとは落ち着きませんでした。
 今回の演奏では、筆者の体調が充分でないこともあって、ベートーヴェンの第4番は上手く聴けないまま終わりました。
ブラームスの第1番に期待します。朗々と堂々と始まる感じを受けました。
鮮やかに華やかな指揮が続きます。オーケストラの演奏も鮮やかに堂々と響き渡ります。
楽章が進むにつれ華やかさは強まります。古い感覚の筆者にはブラームスの1番は堂々進む中に厳かな曲のイメージがありますが、それが感じられず、あたかもチャイコフスキーの曲のようだと思ってしまいました。
聴衆を見てみますと、若い人たちが歓声を挙げていました。
新しい感覚で今風なのでしょう。
 アンコールの「美しく青きドナウ」も颯爽とした演奏でした。
ウィーン・フィルの美しい響きは聴くことが出来ました。
 ハイレゾ配信やCDで聴く ウィーン・フィルの演奏では、筆者は ティーレマン指揮の各曲が好きです。
ブルックナーの交響曲が聴けます。