オーディオとクラシック

昔からのクラシックファンが最近のオーディオに取り組んでみます。

ハイレゾ配信で聴く  マーラー交響曲第4番  ゲルギエフ指揮ロンドン響

2015-07-22 13:02:42 | オーディオと音楽
 ハイレゾ配信で聴く  マーラー 交響曲第4番 ゲルギエフ指揮ロンドン交響楽団

 ゲルギエフ指揮 ロンドン交響楽団の演奏で マーラーの交響曲第4番も聴いてみました。ソプラノは ラウラ・クレイコム です。
 今まで聴いた ゲルギエフ指揮のマーラーと同じくライブ録音です。同じくFLAC 96hZk/24bit でダウンロード。

 出だしから緊張感に満ちた演奏です。幸福感に満ちたとか、ロマンチックと言われるこの曲とは違う演奏が聴かれます。優しい美しさとは異なる、緊張感溢れる美しさと言いますか、情熱的とも違います。この緊張感が第1楽章、第2楽章と続きます。第3楽章も続きますが、ここは静かに美しいです。冷たくはありません。情熱を秘めた美しい演奏です。突然大音響が轟き、又静かになり第4楽章に入ります。ソプラノはオーケストラの中から自然に聞こえてきます。
 今までに聴いたいろいろな名演奏とは異なる演奏を聴くことが出来ました。これが好きか嫌いか未だ判断出来ません。又聴きたくなるかどうか分かりません。これが私個人の感想です。
 ホールで生の演奏を聴けば、引き入れられるかもしれないと思います。
 録音は相変わらず直接的で、SN比は良いですが、間接音が少ないと聞こえました。ホールトーンに乏しいです。CDだとどう聞こえるのでしょうか。

 マーラーの交響曲第4番 今まで聴いた中で好きな演奏は、シャイー指揮、ロイヤル・コンセルトヘボウ管のCDです。美しい演奏で録音も良好です。
 2000年に「音楽の友社」から出版された、レコード芸術編「リーダーズ・チョイス ―私の愛聴盤―
読者が選ぶ 名曲名盤 100 」
の中に私のコメントが採用されていますので紹介させて頂きます。
 「シャイー/ロイヤル・コンセルトヘボウ管 ポニー(S)
少し明るすぎるかなとは思うが、美しいマーラーを聞かせてくれる。マーラー独特の内面的高揚感は少ないが、それを重視するならクレンペラーか」
 直ぐ横に大学の後輩のNさんが ワルター/ウィーン・フィル ギューデン(S) 55ライブ を押しておられ、これにも同感でした。
 因みに、この時の第1位は 断トツで、バーンスタイン指揮/ニューヨーク・フィル  グリスト(S)
でした。


ハイレゾ配信で聴く   グリモー、ウィーンフィル  ブラームスP協奏曲第2番

2015-07-14 09:54:17 | オーディオと音楽
    ハイレゾ配信で聴く グリモー(P) ウィーンフィル ブラームス ピアノ協奏曲第2番

 エレーヌ・グリモーのピアノ、ネルソンス指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で、ブラームス ピアノ協奏曲第2番を聴きました。
 CDではバイエルン放送交響楽団との第1番も同時発売ですが、ハイレゾ配信では第2番のみ。FLAC 96kH/24bit です。

 この演奏は素晴らしいと思います。録音もとても良いと思いました。
 第1楽章 出だしから ゆっくり目に壮大な表情を持ちながら、叙情豊かに演奏されます。
 ピアノの音も迫力がありながら美しく、ウィーンフィルは優美に歌います。
 この曲は壮大且つ厳粛に、豪華に演奏されることが多かったと思いますが、抒情を感じさせる、優雅とも感じさせる グリモーのこの演奏には、新しい目線での理解を得られるように思いました。
 第2楽章も美しく続き、第3楽章の有名な美しいチェロの独奏は、特別に強調されることなく、オーケストラの弦の中から自然に浮かび上がってくるように歌います。それがとても好ましいと思いました。
 ピアノも格調高く美しい。
 第4楽章は壮大に締めくくられます。

 録音もとても良好。ピアノは迫力がありながら美しい響き。
ウィーンフィルの弦・管 共に鮮やかに歌っているのが良く聞き取れます。S/N比も良好ですし、空気感、臨場感も十分に感じます。
 素敵な 演奏・録音 と聴きました。

 バックハウス、ポリーニ、ブレンデル など名演とされるCDも数多く聴いて来ましたが、この グリモー、ウィーンフィルの録音は 新しい表現の第1歩となり得る 素晴らしい録音・ハイレゾと聴きました。



ハイレゾ配信で聴く  ブルックナー第4番 ハイティンク指揮ロンドン響

2015-07-06 13:47:00 | オーディオと音楽
 ハイレゾ配信で聴く  ブルックナー交響曲第4番 「ロマンティック」ハイティンク指揮、ロンドン交響楽団 

 e-onkyo のカタログを見ていましたら、ブルックナー 交響曲第4番「ロマンティック」に ロンドン交響楽団のライブで ハイティンク指揮の演奏が目にとまりました。
 マーラーの交響曲、ゲルギエフ指揮の一連のライブ と同じ傾向のライブ録音でしょうか。

 指揮者 ハイティンク は以前から大好きで、アムステルダム・コンツェルトヘボウの首席に若くしてなった、初来日の時からファンになりました。ブルックナーの第4番「ロマンティック」はウィーンフィルとのCDを愛聴しています。
 その指揮者の最新録音なので早速ダウンロードして聴きました。 FLAC 96kHz/24bit です。
 演奏のスタイルは変わっていないと感じました。落ち着いた、ゆったりとしたテンポは変わっていません。
 只 録音はホールトーンが少なく直接的で、固めの感じ。
楽器の位置は聞き取れますが、残響が少なく、空気感に乏しいと聞こえました。ウィーンフィルの美しい弦とは異なります。ゲルギエフ指揮のマーラーの時聴いた一種の激情感もありませんし、美しい流れを感じ取れず、曲に入り込めませんでした。
 音の分離は良く、現代的、デジタル的ですが、良好だと思います。

 この曲に関しては、定評のある ヴァント指揮の新旧録音よりも、ハイティンク・ウィーンフィルの演奏が好きなため、自分の中のイメージが残りすぎているのかもしれないとも思います。
 ブルックナーの交響曲では、第8番も ハイティンク・ウィーンフィル が好きですね。
朝比奈指揮 大阪フィル もヴァント指揮 も聴きましたが。
 只、第9番は ヴァント指揮北ドイツ放送交響楽団の来日公演の実演に勝るものはありません。私の思い出の中に残る演奏でした。