オーディオとクラシック

昔からのクラシックファンが最近のオーディオに取り組んでみます。

ハイレゾ配信で聴く  アルゲリッチ・小澤 ベートーヴェン ピアノ協奏曲第1番

2018-05-25 13:07:55 | オーディオと音楽
 ハイレゾ配信で聴く  アルゲリッチ・小澤 水戸室内管弦楽団 ベートーヴェン ピアノ協奏曲第1番

 2017年5月、水戸芸術館で行われた水戸室内管弦楽団 第99回定期演奏会に マルタ・アルゲリッチをゲストに招き、小澤征爾指揮でベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番が演奏されました。そのライヴ録音がCDで発売され、ハイレゾでも配信されています。
 好評のようです。遅まきながらダウンロードし聴いてみました。
 e-onkyo から  flac 96kHz/24bit

 第1楽章 整然と厳しく始まります。アルゲリッチのピアノは流麗でタッチも美しく、彼女らしく弾みますが、小澤の厳しさの枠内にとどまるようです。
 第2楽章も同様、厳しさを感じます。私にはもう少し穏やかさが欲しかったと感じました。
 第3楽章になると、俄然アルゲリッチが走り出します。鮮やかな演奏ですが早いです。追いついていけない位の早さです。オーケストラは負けずに付いていきます。演奏が終わると熱烈な拍手。聴衆の熱狂ぶりが感じられます。

 昔のアルゲリッチの演奏は曲によりますが早くても熱情溢れる感じでした。当時、私も一時追いかけに近い状態になりました。が、今回はその速さに付いていけません。私が歳を取ったせいでしょうか。

 録音は鮮明ですが、立体感・音場感が少ないように思います。室内管弦楽団なので大きさが出ないのはやむを得ないのかもしれませんが、演奏終了後の拍手は盛大に聞こえます。実演を聴いていれば共鳴出来たかもしれません。

 昔 友人が小澤の演奏は実演を聞かなければ分からないよ と言っていて、実際に小澤指揮・ボストン響の来日公演を聴いて納得したことを思い出しました。







マイ・オーディオ・システム の遍歴

2018-05-15 18:38:50 | オーディオと音楽
 オーディオシステムの遍歴

 米寿を迎えました。クラシック音楽を聴き始めて70年になります。この歳を迎えてもクラシック音楽を楽しみ、蝶の写真を撮って野山を歩けることに感謝です。ブログ「オーディオとクラシック」「蝶 旅の友」ホームページ「魂の印象派 木村忠太」を書いています。

 私がクラシック音楽を聴く原点は、日比谷公会堂の3階天井桟敷にあります。
演奏者を俯瞰して聴く、全体を立体的に聴くということでしょうか。目の前で大音響で聞くという習慣はありません。
 SPレコードからクラシック音楽を聴き始めました。
 40年前、自宅にささやかなオーディオルームを作ることが出来てから、少しずつLPレコードを聴いてきました。
 始めはナショナルのスピーカー8PW1 を使っていました。アンプは思い出せませんが、真空管の既製品でした。
 次いでスピーカーをジョーダンワッツのA12にしました。ラックスのアンプ SQ38F が出た時は秋葉原まで買いに行きました。低音は出ませんが、鮮やかな良い音でした。
 次はクォードESL アンプにクォード44、アンプに404 。暫くこの組み合わせで聴きました。カートリッジはエラック、オルトフォンなど。
 室内楽を聴いて弦楽器の音の美しさは素晴らしいものがありました。
 クラシック音楽愛好家の仲間が3人居て、その皆がクォードEAL を使っていて、お互いにびっくりしたこともありました。
 ピアノ協奏曲を聴くようになると、EAL ではピアノの音が今一つです。
 何か代わりになるスピーカーは無いかと尋ねると、アンサンブルのスピーカーを勧められました。当時JBL か タンノイが主流だったように思います。
 知人宅でアンサンブルのPA1 を聴いてみて私の好みにあっていたので、リファレンス・シルバー を導入することにしました。非常に小型ですが、繊細で美しい音がするし、ハーモニーが美しく、立体感の表現に優れています。スタンドが美しい形で、組み合わせるとオブジェの如くです。
 アンプは一時 オーラデザイン UA100EV を使用、プレイヤーはビクターQL-V1 が出たので購入、今でも使用しています。
 アンプはゴールドムンドのMIMESIS SR に変更。
 暫く聴いていると、プリとメインを分けると違いがわかりますよ と言われ、試してみるとその通りでした。
 自宅を新築し、防音した部屋を作れたのを機会に、パワーアンプをゴールドムンド MIMESIS 28 とし、プリも MIMESIS 27 が出た時に導入しました。
 スピーカーの配置も 縦位置から横位置に変えてみると、拡がりが出て立体感も良くなりました。
 カートリッジもベンツマイクロのリファレンスを使用してみると、レコードの針音が殆ど聞こえなくなり、繊細な音も聞こえるようになりました。
 フォノイコライザーはシェルターMODEL 216 で低価格ですが良い音です。
 CDの時代になりCDプレイヤーもフィリップスの中位の機種から、ゴールドムンドの MIMESIS 39 CDにしました。中音域が綺麗に出るので10年以上、今でも使用しています。最新機種も試してみましたが、中音域の表現に納得出来ず、古いまま使っています。
 モーツァルトのピアノ協奏曲を美しい音で楽しみたいというのが目標ですが、何とか楽しく聴けているのでシステム作りは終わりとしました。

 SACD の出始め、高級機を試してみましたが、当時今一つ納得出来ず、当時沢山あるレコードとCD を聴くことにしました。
 全部のレコードを一通り聴くのに3年以上かかりました。CD も聴いてから、良く聴くだろうと思われる曲、演奏を残して半分位に減らしました。
 10年前から新しく購入したCD は僅かです。

 最近になって話題のハイレゾが気になり出しました。
 幸いパソコンも少し使え、ネットで情報も見ることが出来ますが、年齢による聴力の衰えはどうしようもありません。新しい音源が聴こえるか、違いが分かるか聴いてみようと思っています。
 この10年のブランクは大きいようです。
 新しい機器が必要でしょうか、とりあえず OPPO BDP-105DJP を導入し、ブルーレイ・オーディオを聞けるように、又ハイレゾ配信の曲も聞けるようにしました。
 最新の高級SACDプレイヤーも聞いてみましたが、今一つ納得出来ず導入に至りませんでした。

 Sonica DACを導入して1年を超え音が安定してきました。
 ダウンロードした曲をfoobar2000使用、ポータブルHDDに取り込み、後ろのA端子から入力、プリアンプに出力してメインアンプに繋いで聞いています。

 衰えた聴力でも新しい音源の立体感、臨場感は感じ取れるようなので、新しい音源も加え、もう2~3年クラシック音楽を楽しみたいと思っています。



ハイレゾ配信で聴く  ネマニャ・ラドゥロヴィチ(V) の弾く バッハ

2018-05-10 09:48:12 | オーディオと音楽
 ハイレゾ配信で聴く    ネマニャ・ラドゥロヴィチ(V)の弾く バッハ

 ネマニャ・ラドゥロヴィチ は1985年セルビア(旧ユーゴスラヴィア)生まれのヴァイオリニスト。各コンクールで入賞、各地の楽団と共演するなどして人気上昇中という。クラシックを現代の感覚で奏でる変幻自在なアーティストと言われます。
 
 バッハを弾いたCDを録音、ハイレゾでも配信されました。
 新しいヴァイオリニストを聴いてみようと e-onkyo  からダウンロード。
  flac 96kHz/24bit

  録音年:2016年3月&6月
  録音場所:パリ
   パーソネル:ティヤナ・ミロシェヴィチ(第2ヴァイオリン [1-3] )、ドーブル・サンス
 曲目は 2つのヴァイオリン、弦楽合奏と通奏低音のための協奏曲 ニ短調
     トッカータとフーガ ニ短調, BWV 565
     無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第3番 ホ短調 BWV 1006: ガヴォット
     ヴァイオリン、弦楽合奏と通奏低音のための協奏曲 第1番 イ短調 BWV1041:
     管弦楽組曲 第3番 ニ長調 BWV1068: エア
     ヴィオラと管弦楽のための協奏曲
     無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第2番 ニ短調 BWV 1004: シャコンヌ

 演奏は斬新で強めの感じ、トッカータとフーガ ニ短調 をヴァイオリンとオーケストラで演奏したり、シャコンヌ をオーケストラと共に弾いたり、アレンジを交えて弾いています。
 古い愛好家には意表を突かれることも多く感じました。
 録音は鮮明で、演奏のせいもありますが、強調気味と感じました。ハイレゾらしくはありますが・・・



ハイレゾ配信で聴く  ブラームス ヴァイオリン協奏曲  ツィンマーマン(V)

2018-05-01 08:27:31 | オーディオと音楽
ハイレゾ配信で聴く  ブラームス ヴァイオリン協奏曲  フランク・ペーター・ツィンマーマン(V) ハイティンク指揮 ロイヤル・コンツェルトヘボウ管弦楽曲

 ブラームスのピアノ協奏曲第1番と一緒に組み合わされている ヴァイオリン協奏曲を聴きました。ヴァイオリンは フランク・ピーター・ツィンマーマン、指揮は同じくハイティンクです。2010年3月のアムステルダム・コンセルトヘボウにおけるライヴ録音です。

 第1楽章の出だしから、落ち着いた演奏が聞こえてきました。ヴァイオリンも強調されずオーケストラと融和して演奏されます。第2楽章も穏やかで美しい。第3楽章で華やかさが出ますが、飛び出すことはありません。ハイティンクの意向に沿った演奏でしょうか。
録音は地味な感じです。シャイーやマリス・ヤンソンスの頃のロイヤル・コンツェルトヘボウ管の艶やかな、派手な音とは違い、おとなしい感じです。しかし立体感・臨場感はハイレゾらしく十分に聞こえます。