オーディオとクラシック

昔からのクラシックファンが最近のオーディオに取り組んでみます。

SACDで聴く メサイア  我が青春の思い出のアリア

2014-12-27 11:52:25 | オーディオと音楽
 クリスマスというので ヘンデルの「メサイア」 を聴いてみました。
 アーノンクール指揮、ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス の演奏です。
 このCD、 SACDとのハイブリッド ですが、ずっとCDで聴いていました。普及品のSACDプレイヤーの音が気に入らなくて、ゴールドムンドのCDプレイヤーで聴いていました。
 この度はOPPO105で聞いてみますと、良い音でした。
 アーノンクール指揮の演奏は古楽器を使った少人数の演奏で地味な感じ、今までの大編成のメサイアとは全然違います。
 そう思っていましたがSACDで聴いてみると、古楽器の美しさが際立って聴こえました。倍音が綺麗に聞こえ、臨場感が素晴らしい。
 独唱の声もコーラスも位置が分かる位。
 ハレルヤコーラスは流石に圧倒的な大合唱ではありませんが、立派です。
 私の好きなのは、次の第三部のアリア「I know that my ・・・ 我は知る・・・」 です。

 昔大学生の頃、「育ち行く年」「グリーン・イアーズ」? というイギリス映画がありました。当時コンサートの3階席へ通っていて映画は殆ど見なかったのですが、この映画は音楽映画だったので見たのだと思います。医学生とコーラスで歌っている少女の青春物語で、少女が成長し、メサイアのアリアを歌うラストシーンでした。このアリアが「I know that ・・・」です。
 とても印象に残っています。
 そう話題になった映画ではないので、当時を覚えておられる方はいないでしょうね。

 SACDの良さも分かったので、他の曲も聴いてみたいと思うようになりました。






ブルーレイ・オーディオ で聴く シャイー指揮 ブラームス Ⅰ

2014-12-23 11:24:12 | オーディオと音楽
 ライプツィヒ・ゲヴァンドハウス管弦楽団をシャイーが指揮したブラームスの交響曲全曲は、先にCDで発売され好評と聞いていますが、最近 ブルーレイ・オーディオ・デイスク で発売されたので聴いてみました。
 ゲヴァンドハウス管は歌劇場を母体とせず、自主運営のオーケストラとしては、世界最古とされていますが、その地味な音色には独特の響きがあり、それを支持する声も多かったと思います。しかし地元としては何時までも古いオーケストラには満足できず、オーケストラの近代化を進めたいと思っているらしく、アムステルダムのロイヤル・コンツェルトヘボウ管弦楽団の指揮者の リカルド・シャイーを2005年に指揮者に迎えました。
 古くからの熟成された響きに新風を吹き込み、ブラームスの交響曲全曲を録音し、好評と言われているようです。
 ブルーレイ・オーディオ で聴いてみると、弦も管も鮮明に聞こえるし、高音の伸びも綺麗、臨場感も素晴らしく、スピーカーの間一杯に音場が拡がります。
 楽器の動きも画像が無くてもおおよそ理解出来る位。
 オーケストラの響きは鮮やかで整っています。現代風に明瞭に響き渡ると聴きました。
 この点については、シャイーの招聘は成功したと言えましょう。
 一方ライプツィヒ管の鄙びた音色を好んだファンにとっては残念な結果となっているかもしれません。
 演奏も明瞭闊達で前へ前へと進む感じ、思い入れを込めるという感じはしません。
 中で第2番は曲想に合っているか、清々しく美しい演奏と私には聴こえました。
 シャイー指揮コンツェルトヘボウ のマーラーに美しさを感じている私は、この曲にその美しさを感じました。
 第3番も流麗な好演と思います。
 第1番、第4番は 私にとっては簡潔明瞭に過ぎると思われました。
  
  続く



テレビ画面 24ビット/96Khz と表示されています 
    ( 画像を消した方が音が澄むように感じました )


  

ハイレゾでクラシック音楽を聴く  ハイレゾ配信のベルリン・フィル

2014-12-09 15:38:26 | オーディオと音楽
  ハイレゾ配信で聴く ベルリン・フィル 
    ラトル指揮 シューマン交響曲 1~4番

 ブルーレイデイスクにはヴィデオ映像も入っているので、ベルリン・フィルの会場での演奏を見ることも出来ます。
 サイモン・ラトルの指揮は熱演です。オーケストラもそれに応えています。一糸乱れぬ演奏で上手ですね。テクニックは最高と見れました。
 音楽を聴く時は、映像が入ると集中力を乱される感じがするので、映像を見ることはしません。
 
 このセットには ハイレゾ音源を配信でダウンロード出来るようになっています。始めハイレゾ配信を購入するサイトに入り、カートに入れ、クーポンコードを入力し、適用すると価格がゼロになります。
 利用可能なフォーマットは次の通りです。
 Stereo 24/96 FLAC [2.1 GB] (ダウンロード)
Stereo 24/96 WAV [3.7 GB] (ダウンロード)
Stereo 24/192 FLAC [3.9 GB] (ダウンロード)
Stereo 24/192 WAV [7.4 GB] (ダウンロード)
5.0 Surround 24/96 FLAC [4.8 GB] (ダウンロード)
5.0 Surround 24/96 WAV [9.7 GB] (ダウンロード)
5.0 Surround 24/192 FLAC [8.7 GB] (ダウンロード)

 私は マイシステムで最高となる ステレオFLAC 24/192 をダウンロードしました。
 私のコンピューターでは全部ダウンロードするのに約10時間を要しました。

 ハイレゾ配信の音源を聴いて見ると、ブルーレイオーディオ・ディスクの音より一段と良いと感じました。
 音がよりクリアーになり、全体の立体感も増し、会場の雰囲気がより伝わるように感じました。弦の音は各奏者の音の重なりが聞き取れるようですし、管もそれぞれの存在を感じられるように響きます。
 ダイナミックレンジも拡がっていますが、最弱音が聞き取れない程ではありません。このあたりは独自の録音テクニックがあるかもしれないと思いました。

 演奏についてはディスクと同じ印象です。( 当然同じでしょうね。)
 矢張り現代的、確実に明快に演奏されています。早めのテンポで先へ先へと進む印象です。演奏に少しの乱れも無く、とても上手です。
 昔の演奏に慣れている私には、もう少しゆっくりとじっくりと聴きたいと感じました。

 私の聴力では 8000ヘルツ も聞こえない筈ですが、CDに比べて高音部まで爽やかに聞こえると感じるのは、更にブルーレイオーディオ・デイスクよりハイレゾ配信の方が良いと聞こえるのは、どういう理由でしょうか。

 もう一つ、音が良ければそれで良いか、自分が聴きたい定番の音源に成りうるか、と言えば、好みの演奏が第一となる、と改めて感じました。
ただし音の良さは聴いて見なければ分かりませんし、ハイレゾ音源の臨場感は素晴らしいです。

どの指揮者、どのオーケストラの演奏にも其々の良さがあることも当然のことですが。

  ハイレゾ配信の音源 再生時のテレビ画面



  クーポン・ナンバー が記入されています


ハイレゾでクラシック音楽を聴く ブルーレイ・オーディオのベルリン・フィル

2014-12-02 10:11:45 | オーディオと音楽
 

 ブルーレイ・オーディオ で ベルリン・フィルのシューマン交響曲 を

 ブルーレイ・オーディオ ディスク でベルリン・フィルの演奏が発売されたと知ったので購入してみました。
 シューマンの交響曲4曲、指揮はサイモン・ラトルです。
 ベルリン・フィルの自主録音、作成、自主発売とのことです。日本語の解説も付いています。発売のコメントがありましたので記載しておきます。

「サー・サイモン・ラトル指揮による「シューマン : 交響曲全集」には、96kHz/24bit高品位音声トラックが収録されたブルーレイ・ディスク・オーディオ、ハイビジョン映像を収録したブルーレイ・ディスク・ビデオの両方のコンテンツが含まれたブルーレイ・ディスクが1枚とCD2枚組が含まれています。さらに、全曲の192kHz/24bitハイレゾ音源をダウンロードできるコードを封入。また、デジタル・コンサートホールの7日間チケットも添付され、ベルリン・フィルの演奏を、多面的に体験いただける内容となっています。また、CD及びブルーレイ・オーディオ、ダウンロードの音源は、コンサート映像の音とは異なり、音のみで入念にマスタリングした音質となっています。」
 
 先ずはブルーレイ・オーディオを聴いてみました。
左右のスピーカーの間一杯にオーケストラの音が鮮やかに拡がりました。
 弦の音も管楽器の音も歪み無く綺麗です。
 立体感もホールの臨場感もよく聞こえます。
音的には問題なく素晴らしいと聴きました。

 演奏はどうか。
 理知的に一音一音きっちりと表現し、丁寧ですが明快な演奏と感じました。
 現代的な演奏と言えましょう。
 私的には1番、4番は、もう少しゆっくりと感情を込めた演奏が望ましいと感じました。
 3番はスコットランドの情景が感じられ、いいなと感じながら聴きました。
 1番、4番 は バーンスタイン指揮ウィーン・フィル のCDが好きですが、この演奏は感情を込め過ぎていますかね。

 ダウンロードもして聴いてみましたが、次回に。