オーディオとクラシック

昔からのクラシックファンが最近のオーディオに取り組んでみます。

SPレコードを手回し蓄音機で聴く

2022-02-13 09:52:43 | オーディオと音楽
 SPレコードを手回し蓄音機で聴く

 新装なった豊橋「まちなか図書館」でSPレコード鑑賞会が開かれました。
元商工会議所会頭の故神野太郎氏が寄贈され、豊橋中央図書館に収蔵されている
SPレコードを聴く催しです。
 今まで中央図書館の部屋で開催されていましたが、今回は「まちなか図書館」の中央ステップ階段を利用していました。図書館の2階と3階を繋ぐ開放的な空間です
 使用する蓄音機は市在住の愛好家S氏の所蔵する 英国グラモフォン社製 HMV163
1928年製の手巻き蓄音機です。操作も解説もS氏によって行われました。
中央階段ステップは音の響きが良く、マイクを使わずにお話が聞けます。
 今回はSPレコード初期の録音を聴く会でした。電気録音が始まる前の完全アナログの時代です。
始めに 大テノール歌手、エンリコ・カルーソーのアリア、声が聞こえるや否や、その豊かな声量に圧倒される感じでした。蓄音機から大きな素敵な音が聞こえる貴重な時間でした。ついでクライスラー自作自演のヴァイオリン、ポルタメントを充分に効かせた演奏です。今はもっと流麗に弾きますが、この演奏は凄く歌っています。流石に高音は聞こえませんが、中音部は鮮やかに聞こえます。CDでも聞けるようになっていますが、デジタルとは一味も二味も違った音が聞こえました。
神野さんのコレクションはクラシック音楽が中心ですが、ジャズもゴスペルもあって、この日は一般向けに多く聞かせていました。ディキシーランド・ジャズバンドなど。美空ひばりの初期の録音もありました。SPレコードは一面に収まる時間が約5分と短いのでテンポが少し早めでした。
シャンソンもありました。懐かしく聴きました。
前半を終えて3時過ぎ会場を後にしました。
SPレコードを聴く機会はめったに無いので、この会が続くことを期待しています。
( 神野太郎氏からは高校生の頃、教養としてクラシック音楽を聴く手ほどきを受けました。その為か音楽は高齢になった今もクラシックだけを聞いています。)