オーディオとクラシック

昔からのクラシックファンが最近のオーディオに取り組んでみます。

秋山和慶指揮 豊橋交響楽団  ブルックナー第7 を熱演

2015-06-16 15:26:58 | オーディオと音楽
    秋山和慶指揮、豊橋交響楽団  ブルックナー7番を激演

 豊橋交響楽団はアマチュアのオーケストラとして創立50周年を迎えた、アマチュア・オーケストラの先駆けであります。年々研鑽を積み重ね、実力を上げてきています。
 今回 創立50周年に当たり、秋山和慶さん(東京交響楽団 桂冠指揮者)を指揮者に迎え、ブルックナー交響曲第7番という大曲に挑戦しました。
 秋山さんとは創立直ぐから交流が深く、豊橋交響楽団が未だ弦が無く、リードフィルという時代に第5回演奏会でベートーヴェン第1番を指揮されています。その後も折にふれ来演され、マーラーの第2番「復活」など、記念演奏会の多くを指揮されています。
 会場は豊橋市 「ライフポートとよはしコンサートホール」。
 座席数1000のオーケストラ演奏も想定したコンサートホールです。
 
 略満席になった聴衆の多くは普段クラシック音楽に親しんではいないでしょうが、豊橋交響楽団の支えになっている地元の人たち、このブルックナーの長大な曲についていけるかどうか心配もありましたが、それは曲が進むにつれて杞憂と化しました。オーケストラの熱演と秋山さんの指揮に引き込まれたように聴き入りました。
 演奏はブルックナーの大曲にも乱れを感じさせず大熱演でした。秋山さんの指揮で、正しく強く美しく、盛り上がりも充分。心を込めた指揮、演奏を感じました。
心を一つにしての激奏はアマチュアならではと聴きました。弦も管も充分美しく歌っていました。終楽章の盛り上がりも見事に決まりました。
 秋山さんの指揮も会心の出来であったろうと思えました。 

 過日 ギュンター・ヴァント指揮北ドイツ放送交響楽団の来日公演で第9番を聴きました。その時は多数のクラシック・ファンの、奥深い息の合った、演奏と聴衆が一体となった聴き方に引き込まれましたが、今回は、それとは違い明るい聴衆の集中力・一体感を感じました。  

 コンサートホールでの音は壮大で且つニュアンスに富み、楽器の音も明瞭に聞こえ、弦の音も美しく、まとまり、拡がり、伸び も予想以上でした。自宅で聴くCDとは比較にならない、スケールの大きさが全く異なります。実演を聴くことの大切さを再確認しました。
 ハイレゾと言えどもスケールの大きさを表現することは中々困難と思えます。
 録音はこのスケールの大きさを如何に感じさせるかが問われているでしょう。

 第7番の録音では、ベーム指揮ウィーン・フィルのLPから聞きました。
ヴァント指揮新旧2種のCD は堅実な演奏で定評がありました。
 レコードを整理した時に残してあったのは、アーノンクール指揮、ウィーン・フィルのCDでした。今にして思うと新しさを求めたのかと思います。当時 美し過ぎると思う位に感じました。
ハイレゾ配信で探しましたが、未だこれが聞きたいと思うソースが見つからないでいます。

  第5回 演奏会プログラム  若い頃の 指揮者 秋山和慶さん 

 

  50周年記念誌



  CD  アーノンクール指揮 ウィーン・フィル


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