オーディオとクラシック

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ブルーレイ・オーディオ で聴く ケント・ナガノ指揮 ブルックナー

2015-02-04 09:16:24 | オーディオと音楽
 ブルーレイ・オーディオ で聴く ケント・ナガノ指揮 ブルックナー交響曲

 ケント・ナガノ は日系4世の指揮者で2013年までバイエルン国立歌劇場管弦楽団の音楽監督を勤めました。現在はモントリオール交響楽団の指揮者を勤めています。来日公演もありました。
 バイエルンでの成果を発揮したものとして、ブルックナーの交響曲第4.7.8番が録音されました。CDでも出ていますが、ブルーレイ・オーディオ・ディスクでも発売されました。長大なこの3曲が1枚のディスクに収められているのは驚きです。
 聴いてみると録音は流石に良く、弦楽器が細密に聞こえ、オーケストラの音場も広く表現されています。バイエルン管の音は派手でなく渋いですが、それが良く表現されていると思います。
 演奏は極めてゆっくりと丁寧に演奏されています。一音一音、一フレーズ・一フレーズと実に荘重に演奏されます。このゆっくりしたテンポに一糸乱れず演奏するオーケストラも凄いが、それを受け止めて聴く聴衆の音楽性にも感心させられます。その聴衆あってこその演奏なのでしょう。
 第4番と第8番にその丁寧さが著明で、荘重に始まり丁寧なテンポです。緊張感をもって遅くゆっくりと先へ進みます。ブルックナーに馴染みの薄い私にはついて行くのがようやくの感じでした。曲も聴き慣れている曲調と違う感じもしました。これは初稿を用いていることによるためと思われます。
 第7番は比較的聴き慣れたテンポで私も好演と聴きました。ゆっくりと確実な緊張感に溢れる荘重な演奏です。
音も実に立派、第4楽章の金管の咆哮と弦との絡み合いが実に良く伝わってきました。
 録音は鮮明でコンサートホールを想像させる響きですが、ダイナミックレンジが広いので、演奏会場でのフォルテシモを想定すると、弱音部を聞こえるようにする音量の設定が難しいと感じました。

 ブルックナーの交響曲はヴァント、朝比奈など支持者が多いようですが、カラヤン、ベームの名も上がってきますし、古くはシューリヒトも出てきますが、私はハイティンク指揮、ウィーンフィルの演奏が好きです。ゆったりとしながら緊張感を失わず、ウィーンフィルの美しい音色が生きていると感じています。
 第9番は ヴァント指揮の最後の来日公演を聴くことが出来て、聴衆と一体となった緊張感を体験することが出来ました。私の大事な音楽体験の一つになっています。その記念盤CDは大切に持っています。DVDもあるようですが、音だけを選びました。


ブルックナー交響曲第4,7,8番  ケント・ナガノ指揮 バイエルン国立管弦楽団
   ブルーレイ・オーディオ ディスク


 交響曲第4番  ハイティンク指揮 ウィーンフィル   CD



交響曲第9番  ヴァント指揮 北ドイツ放送交響楽団 2000 LIVE CD




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