オーディオとクラシック

昔からのクラシックファンが最近のオーディオに取り組んでみます。

 ハイレゾ配信で聴く   マーラー交響曲「夜の歌」

2015-06-12 13:54:07 | オーディオと音楽
 ハイレゾでも聴いてみました マーラー「夜の歌」交響曲第7番

 ゲルギエフ指揮ロンドン交響楽団のハイレゾ配信で、第1番、第5番に続き、第7番「夜の歌」を聴きました。
 この演奏も緊張感溢れる演奏です。情熱的ではなく理知的でもない、時に激情的なテンポの動きもあり、神秘的な表現も聞こえます。
 神秘的な「夜」と感じました。甘い夜でなく、安らかな夜でもありません。
 録音は 直接音を捉える感じでホールトーンの残響は少ないです。楽器の音が良く聞こえますが、一方もっと混じり合って一体となって聞こえて欲しいとも感じました。
 
 クレンペラー指揮、ニュー・フィルハーモニア のLPを聴いてみました。オールドファンには懐かしい音が聞こえました。録音も悪くありません。中音を中心に豊かな響きを聞かせています。緊張感がありながら、安らかな感じで聴くことが出来ます。「夜の歌」のイメージに良く合うと思います。
 アバド指揮、ベルリン・フィルのCD、豪快且つ軽快に先へ先へと進みます。深みを感じる余裕が無い感じです。録音は中音部が充実して聞き応えがあります。アバド指揮ベルリン・フィルの演奏は私と相性が良くない感じでいます。

  ハイレゾに興味はあっても、70年もクラシック音楽を聴いていますと、往年の名演奏に慣れ親しんでいて、新しい演奏に馴染めなくなっています。新しい演奏に親しみを感じさせてくれるプログラム・ソースも少ない現状ですね。
 録音も良く演奏も納得出来るプログラム・ソースは多くは無いという感想です。ハイレゾを押す評論家たちは音が第一で、演奏に重きを置く人は少ないようで、そこが先ずオールド・クラシックファンの納得のいかないところでしょうか。パソコンを必要とすることもネックになっているでしょう。

レコード評論家は演奏の本質が第一、音質は二の次となるようです。

今の我が国では、CD,SACD が主体で、ハイレゾ配信は未だまだ という状況でしょう。

 今まで聴いた中で、これぞハイレゾ名演と思ったのは、小澤征爾指揮、サイトウキネンオーケストラ演奏の、ベルリオーズ「幻想交響曲」と、マイスキーのチェロ・メータ指揮ベルリン・フィル演奏 R・シュトラウス「ドン・キホーテ」の2曲でした。
これから増えると良いと思います。



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