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 オーディオとクラシック

昔からのクラシックファンが最近のオーディオに取り組んでみます。

ハイレゾ配信で聴く マーラー交響曲第5番・亡き子を偲ぶ歌

2022-12-30 15:03:34 | オーディオと音楽
ハイレゾ配信で聴く マーラー交響曲第5番・「亡き子を偲ぶ歌」 カラヤン,クリスタ・ルードヴィッヒ

 録音は古いですが、2017年に制作のDSDマスターを元にハイレゾ配信されました。

指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
演奏:クリスタ・ルートヴィヒ(メッゾ・ソプラノ )
   ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

録音:1973年、1974年10月
   ベルリン、イエス・キリスト教会、ベルリン、フィルハーモニー

     DSF 2.8MHz/1bit  e-onkyo から購入

 若い頃の カラヤン指揮 ベルリンフィル 演奏の、マーラー交響曲第5番は颯爽として歯切れのよい演奏だと感じました。明るく闊達に進みます。
マーラーの第5にしては明るすぎるかと感じさせもしますが、こういう演奏もありかなと思いました。映画で有名になった第4楽章も素敵です。
録音も意外に良いです。鮮明で高音部もすっきりと伸びています。音場感も感じられます。
DSDの恩恵もありと思います。
 「亡き子を偲ぶ歌」を歌っている、クリスタ・ルートヴィヒ には個人的に思い入れがあります。
1976年12月31日、ウィーンに行き、国立歌劇場で年末恒例のヨハン・シュトラウス作曲「こうもり」を聴く機会を得ました。
その時オルロフスキー公爵を歌ったのが、クリスタ・ルートヴィヒ でした。堂々とした張りのある歌声が素晴らしかったと記憶に残っています。年を経て引退公演を名古屋「しらかわホール」で聴きました。
この「亡き子を偲ぶ歌」も感情を込めて歌っています。カラヤンとの意気もあっています。
録音も良いと思います。
オーケストラをバックに鮮やかな歌声を聴くことが出来ます。


ハイレゾ配信で聴く  内田光子(P) 「ディアベッリ変奏曲」  追加 「白鳥の歌」

2022-12-07 09:35:32 | オーディオと音楽
ハイレゾ配信で聴く  内田光子(P) 「ディアベッリ変奏曲」  追加・「白鳥の歌」

 ベートーヴェン 「ディアベッリ変奏曲」
  ピアノ 内田光子
  録音年:2021年10月
  録音場所:サフォーク、スネイプ・モルティングス・コンサートホール
   flac 192kHz/24bit  e-onkyo  から購入

 先月、ボストン交響楽団との共演で「皇帝」を弾いた内田光子さんは、ベートーヴェンの「ディアベッリ変奏曲」を録音されていて、ハイレゾ配信にもありましたので購入しダウンロードして聴きました。
 この長大な変奏曲は後期の傑作とされていますが、長く難解なのかと聴いていませんでした。今度内田さんの演奏で聴いてみると、鮮やかで美しく、次々と変わる変化に富んだ曲想に聞き惚れました。
他の人の演奏は聴いていないので比較は出来ませんが、素敵な演奏だと思います。
録音も良く鮮明で臨場感も感じられます。
 CDで購入することも可能で、この方が安いです。ハイレゾで購入するメリットがあるかどうか。筆者には分かりません。flac 192kHz/24bit の良さはかなりの高級機器でないと分からないのかどうか。高齢の筆者に判定は困難です。
CDなら解説も付いてきますし、ケースから出してプレーヤーに入れて聴く 手間を良しとするかどうか。個々の判断でしょう。
「追加」
内田光子さんと、マーク・パドモア(テノール) の共演で、シューベルト「白鳥の歌」・ベートーヴェン歌曲集を聴きました。
名古屋「しらかわホール」11月22日
内田さんのファンの筆者は、最近声楽をあまり聞きませんが、せっかく名古屋へ来て下さるというので聴きました。
ベートーヴェンも素敵な歌曲を書いているのだと再認識、「遥かなる恋人に」は素敵な熱唱でした。
シューベルト「白鳥の歌」は筆者の若かりし時代は、バリトンで歌われることが多く、
フッシャー・ディースカウとジェラルド・ムーアの録音が定番でした。最近はテノールの歌唱も多くなっているようですが。
シューベルトの歌曲ではピアノが重要な要素を占めます。此の夜も内田さんのピアノが凄かった。鮮明で激烈なピアノが歌います。伴ってテノールが絶唱します。
凄い「白鳥の歌」を聴いたと感銘を受けました。今までの「白鳥の歌」の印象を覆される凄い演奏でした。
 CDで発売されるようですが、この夜の激唱が伝わるか。
実演に接するのが最高と感じました。



ハイレゾ配信で聴く  ベーム、カラヤン指揮 ドボルザーク交響曲

2022-11-22 08:30:48 | オーディオと音楽
ハイレゾ配信で聴く  ベーム、カラヤン指揮  ドボルザーク交響曲 第7番第9番

 LP時代に録音発売されていた演奏が見直され、再発売されています。
ハイレゾでも発売され、しかもDSDに編集されています。
聴いてみると、立体感が良く出ているように感じました。
 ベーム指揮 ウィーンフィル ドボルザーク交響曲第9番「新世界」
  録音 1978年  DSD 2.8MHz/1bit e-onkyo から購入
 落ち着いた堅実な演奏です。華やかさはありません。
有名な第2楽章も確実、正確に演奏されていて、気楽に聴くには厳しいかもしれません。
 録音は良いと聴きました。良く広がり臨場感が感じられます。

次に同じ ドボルザークの交響曲ですが、第7番を、若い頃のカラヤンが同じウィーンフィルを指揮した録音を聴きました。
 録音 1959年  DSD 2.8MHz/1bit e-onkyo から購入
円熟した頃の華やかさは感じませんが、ドボルザークらしさの分かる爽やかな歌をウィーンフィルから引き出していると感じました。
録音は古いですが充分に聴けます。臨場感もあります。

ベーム指揮のドボルザークが厳しさを感じさせるのに対し、カラヤンはドボルザークの旋律を歌わせる和やかさを感じさせ、対照的だと感じたので、思いつくまま記事にしてみました。


ボストン交響楽団を聴きました 「皇帝」「革命」

2022-11-16 18:27:55 | オーディオと音楽
 ボストン交響楽団を聴く  皇帝・革命

 アンドリス・ネルソンス指揮 ボストン交響楽団
  ピアノ 内田光子
 ベートーヴェン   ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
 ショスタコーヴィチ 交響曲第5番「革命」

   2022年11月14日 サントリーホール

 始めは ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番 「皇帝」
 ピアノを内田光子さんが弾きました。
サントリーホールが開場した時の記念公演で、内田さんの弾き語りで、モーツァルトのピアノ協奏曲 全曲が演奏されました。その一夜を聴いてから筆者は内田光子さんのファンになりました。リサイタル、CD、VD、ハイレゾ と聴いてきました。昨年の来日公演がコロナのため中止となりました。チケットを買っていたのに残念。
 今夜、長年の夢、内田光子さんのピアノ演奏が聴けました。ネルソンス指揮ボストン交響楽団との共演で、ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番「皇帝」でした。
 素晴らしい演奏でした。ピアノの音がボストン交響楽団の壮大な音に負けず華麗に響き渡ります。一音一音的確に明瞭に響きます。綺麗な音だと確認しながら聴きました。
曲想は正確さを重んじるかと聴きました。ベルリンフィルとの演奏が指揮者と一体となって壮大な一面和やかな一面を表しているのに対し、このボストン交響楽団との演奏は厳しさを感じさせました。内田さんは常に進歩していて素晴らしいと聴きました。
 隣に内田光子さんのファンだと名乗る女性が居て、昔の内田さんが聴きたかったと話してくれました。それも一理あるかと思いました。
 次に ショスタコーヴィチ 交響曲第5番「革命」 この曲が本命だったかもしれません。
ネルソンス指揮ボストン交響楽団でなければ出来ない素晴らしい演奏でした。
昔バーンスタイン指揮ニューヨークフィルの演奏で聴いた「革命」はその名らしく壮大で華麗に演奏されました。現在は「革命」の名の奥に潜む真実を表そうという演奏スタイルが定着しつつあるようです。
その意味において今夜の演奏は絶対と言える位素晴らしい演奏でした。
聞こえない位の弱音から聞き覚えのあるテーマが大きく響き、次いで耳を圧するばかりの強奏が鳴り渡る、少しの乱れも無い演奏。
それが全楽章で続きました。
凄い演奏でした。
 曲が終わると盛大な拍手が鳴りやみません。隣の若い男性は立ち上がって拍手を続けます。アンコールは無く舞台に人が居なくなった頃、指揮者ネルソンスさんが一人で現れました。残っていた観衆が盛大な拍手。
 素晴らしい演奏を聴いたという思いが強く残りました。
隣に居たもう一人の女性は、素晴らしかった、教えて頂いたバーンスタイン指揮のCDも聞いてみますと一言告げて立ち去りました。

 コンサートホールで実演を聴かないと味わえないと実感しました。





  

コンサートホールで聴いた パリ管弦楽団・マイスキー

2022-11-05 11:06:31 | オーディオと音楽
 久しぶりにコンサートホールで実演を聴くことが出来ました。
愛知県芸術劇場コンサートホール
 10月20日 パリ管弦楽団
       指揮  クラウス・マケラ
       ピアノ アリス=紗良・オット
 鮮明で華麗な音が聞けました。さすがパリ管という感じでした。指揮のマケラは若く長身、さっそうと指揮しました。
 最初は ドビュッシー 交響詩(海) 。昔のどちらかというと幻想的な演奏と異なり、鮮やかに現在を表現すると聴きました。
 2曲目は ラヴェルのピアノ協奏曲。オットは鮮やかに弾きますが、オーケストラの中にピアノが溶け込んだ感じ、頭に残るピアノの響きが邪魔をしました。
 3曲目は ストラヴィンスキー 「火の鳥」鮮やかにオーケストラが響き渡りました。舞曲風に歌うのではなく、管弦楽曲として豪華に演奏されました。

11月2日  ミッシャ・マイスキー  チェロ独奏
        バッハ 無伴奏チェロ組曲 第1番、第4番、第5番
 静かな、しかし心のこもった祈りの演奏でした。
 CDでは歌うようにバッハを弾いていたマイスキーでしたが、今夜は静かに穏やかに弾き始めました。次第に穏やかではなく、大きな音ではなくても、厳しさを感じさせるように進みました。これは歌ではなくて祈りだな、マイスキーは変わったな と感じながら聴き惚れました。
休憩をはさんで、第4番。曲半ばから、祈りの中でも歌うように演奏されると聴こえました。心にしみわたる感じで無心に聴きました。良かった! これを聴けただけで満足した と思いました。曲の後、拍手の音が一段と大きいように感じました。
第5番 祈りの調べが続きました。
 チケットを購入の時、パンフレットを見ないで「チケットぴあ」で購入したのでしたが、
演奏を聴いてからパンフレットを見ると「祈り」の文字が大きくアッピールされていました。
 92歳 老クラシックファンの印象です。