週末は写真家気分で

yamtoの週末お出かけ記録

那賀町秘境滝めぐり案内人?

2013年09月09日 | 自然写真 滝

 以前、kurenaikaiさんを那賀町秘境滝に案内すると招待しておきながら、道に迷って果たすことのできなかった「ボタモチの滝」。再挑戦の日程を調整したところ、8日であれば双方OKということで、「ボタモチの滝」を含めたいくつかの秘境滝めぐりを計画した。
 問題は、台風通過後の不安定な天気。当日も予想は雨であったため、直前までkurenaikaiさんと決行かどうかの打ち合わせを行ったが、少雨決行ということで、とりあえず現地集合とする。

 待ち合わせ時間は8時だが、kurenaikaiさんはいつも早くについているのでこちらも早めにつこうと思い、4時40分に出発。高松では雨だったが、県境を越えると雨は止んでいた。途中眠気に襲われたため、20分ほど仮眠する。これで余裕時間を使い果たしたが、順調に走ることができて、7時45分現地到着。当然kurenaikaiさんは、先に到着して待っている。
 挨拶をしようとしてびっくり、自分の声がひどくかすれている。前日まで風邪気味だと思っていたが、回復していない?。頭痛やだるさは感じないので、装備を整えて出発。

 最初に難関が待ち構える。「ボタモチの滝」がある谷にいくには、坂州木頭川を渡られなければいけないのだが、先日来の雨で増水した川は、濡れずに渡れる場所がない。昔は吊り橋があったそうだが、今はその名残があるだけである。
 Kurenaikaiさんは、靴を脱いで裸足で流れに踏み入れる。私は往生際悪く石伝いに渡っていくが、結局3歩ほどは水の中を歩く羽目になり、靴をぐっしょり濡らしてしまった。
 渡渉してすぐ、前回間違えた取り付き口を、今度は間違えることなく入る。しかし、ほとんど人の入ることのない踏み跡は、思った以上に荒れており、見失いつつ、最初の目印である休憩小屋跡を見つけるまで40分を要してしまった。前回単独で来たとき(2009年5月)は、もっと道がはっきりして迷うことがなかったように思うのだが。

 目印を見つけて安心したので、あとは滝目指して歩くだけ。前回は最初の急坂の途中で休んでしまったのだが、今回は休むことなく急坂を乗り越え、桂さんのHPにはない崩落地点を迂回しながら、1時間半ほどで「ボタモチの滝」に到着。

 「ボタモチの滝」とDs3_0821 言うのは珍しい名前で、kurenaikaiさんもどういった由来でしょうと聞いてきたのだが、私も何故でしょうねとしか答えられなかった。帰ってから竹野さんのHPを確認すると、滝のかかる山がボタモチ山とということで、この名がついたようだ。

 滝のある谷につくと、岩場のよじ登りが待っている。こういう場所になると、kurenaikaiさんの体力とバランスがうらやましい。さっさと滝前まで登っていくのを見ながら、何とか岩場を越えていく。時折、脹脛が痙攣しそうになるが、今回は大したことはない。

 私が滝前に到着したころには、kurenaikaiさんは一通り撮った後の様だったので、左岸の斜面を登って滝壺が見えるポイントがいいですと教えてあげると、さっそく機材を背負って登っていく。私も行きたいが、今日は時間の都合もあるので、正面からの撮影のみ。

 遠方から来るkurenaikaiさんにとっては一度訪れれば十分だが、近場である私にとってはまた違う季節に訪れてみたい滝である。
 ここまで苦労してまでも滝を見たいかといわれそうだが、やはり再訪したいと答えてしまう。
Ds3_0809

 滝前での時間は約30分。kurenaikaiさんも満足してくれたので、元来た道を戻る。しかしながら、ところどころ崩壊した道は、踏み跡をたどっていたはずが、崩落場所で迷う羽目になる。GPSのおかげで、往路をたどる頃ができるので何度か確認しながら、坂州木頭川まで戻ってくる。帰りの所要時間は1時間20分ほど。再び水の中を歩いて車に戻ると、汗でびっしょりとなったシャツを着替え、登山靴と靴下を脱ぐ。当初の予定では、山の神の滝を訪れるつもりだったのだが、時間的に厳しそうなので断念。そうすると、あとは軽装備でも行ける場所なので、登山靴の役目はこれでおしまい。
 汗が引くまで少し休憩して、次の滝を目指す。

Ds3_0824  次の滝は、川沿いに数km走ったところにある「五郎谷の滝」。私のお気にいりの滝の一つで、道沿いにありながら道からは見えないので、気づく人の少ない滝である。kurenaikaiさんも何度かこの前を通り過ぎながら、滝の存在に気付かなかったようだ。

 水量が少ないと寂しい滝だが、今日は水量豊富で迫力がある。今日は上の段を見る予定がないので、二人とも長靴で沢を登っていく。沢と言っても岩場を越えていくわけで、この時になって、久しぶりに太ももの痛みを感じる。軽く痙攣したりもしていたが、すぐに収まったので、滝前へ。
 この滝も、kurenaikaさんは気に入ってくれたようで、場所を移動しながら撮影していく。道からわずか数十メートルとはいえ、まさしく秘境風。滝前にある倒木さえも、手つかずの自然を感じさせる。写真を撮るには邪魔なのだが。

Photo

 時間は1時半を回っている。遅い昼食を取ってから次の目的地へ。国道まで戻り、大釜の滝の手前から林道に分け入る。途中、湧き水で流された土砂や倒木が道をふさいでいる。2台ともSUVの四駆なので何とか通過できたが、そうでなければ通行不可だっただろう。

 林道はゲートによって行き止まりになる。山の神の滝へもここからアプローチできるが、往復に3時間以上を要するので、今日はパス。今日の目的地、へんど滝は歩いて20分。車が通れるだけの幅がある林道は、流されてきた土砂や落石でふさがれているが、スニーカーでも問題なく歩いて行ける。目的の場所について「着きました。」というと、「あれですか?」とkurenaikaiさんが射す先は、私が最初に来た時間違えた場所。同じように間違えますねと笑いながら、私は反対方向を指さす。木々の向こうに、豪快に水を落とすへんど滝が垣間見える。

Photo_2

 滝前は広くなっているが、水量を増した流れと、飛沫を避けようとすると少し離れた場所からの撮影になる。kurenaikaiさんはタイマーを使って記念写真を撮っていたようなので、この滝も気に入ってくれたようだ。山道を20分歩いてでも、「お手軽滝」と言い切ってしまうkurenaikaiさんだが、私も同意見なのが可笑しいような悲しいような。

 ここでも約30分を費やし、再び20分歩いて車に戻る。歩きながらの話題は、剣山エリアでの熊目撃情報。登山道のあちこちに、熊の目撃情報ありの標識があるが、やはり現実に目撃例はあるようで、注意が必要なようだ。先日、高の瀬峡を走っている際、バックミラーにかすかに熊が写ったような気がしたが、やはりそうだったのかもしれない。そんな会話をしながら、予定通り4時過ぎにゲートまで戻ってきた。次の機会を持つことを約して解散。帰宅予定時間を家にメールしている間にkurenaikaiさんが先行していたが、帰路は同じ方向なので、間もなく追いつく。神山町内で、南方向からくると間違えやすい道に入り込んだkurenaikaiさんにパッシングで知らせたりして、無事山川町まで戻ってくると、私は眠気覚ましのアイスを買うためにコンビニへ。後は寄り道せず、6時10分帰宅。

 走行距離は208km 8,949歩。ボタモチの滝へのルートは歩数が正確に出ていないようだが、すでに久しぶりの筋肉痛が出てくるくらいにハードな行程だった。案内人をかってでたため、自分の方に余裕がなかったが、kurenaikaiさんには満足してもらえたようで、まずは成功といえるだろう。

同行してくれたkurenaikaiさんのHPはこちら。

自然紀行

コメント
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