台風が通り過ぎ、穏やかな空模様。当初の予定では剣山スーパー林道方面へ行く予定だったが、さすがに今日は自重。代わりに県内の滝へ。
ゆらぎの世界・ローマさんのおすすめ藤ケ滝へ。場所・ルートはいつものように桂さんのHPよりプリントアウトしたものを持ち、県内なので8時とゆっくりめの出発。
五名ダムを越えてすぐ、水路の様な川の脇の林道に乗り入れる。荒れているとは聞いていたが、想像以上。数百メール入ったところで倒木に阻まれてストップ。しかたなくバックするが、荒れた路面のせいで時折タイヤが空転。こういうとき、四駆に切り替わるシステムがありがたい。そうでなければこんな道に入りこむこともない。国道まで戻って資料を見直すと、なんとなく違う場所の様なので、少し東に進んでみる。小さな橋を渡ったので、停まって川の名を見てみると、「善福寺谷川」とある。目指す滝はこの川の上流である。
国道わきのスペースに車を停め、D5000と17-70mmをスリングバックに入れて、長靴に履き替える。三脚を持って出発。時間は9時10分。林道は車の乗り入れが可能と聞いてたが、入ってすぐ倒木にふさがれ、轍が川と化した状態だったので長靴ばきの徒歩を選んで正解だった。林道終点まで800m15分弱。ここから川沿いに遡る。ローマさんのブログでは尾根沿いの山道を進み奥の滝まで進むのだが、途中の小滝を見たいので、桂さんのHPに従い、下流から遡る。
かろうじてわかる右岸の踏み跡を進み、小滝があると巻き気味に越えていく。
小滝を三つほど越えると流れの向きが変わる。そこで一度左岸に渡り、小滝を越えて再び右岸へ。資料ではここで岩をよじ登り尾根を越えていくとあるので、なんとか岩をよじ登っていくが道らしい道がない。藪をかき分けつつすすみ、小滝を二つ越えると藪をすかして滝が見える。
これが目標の藤ヶ滝のようだ。
時間は10時18分。小滝を撮影しながらとはいえ、ここまで50分を費やしている。距離的には数百メートルといったところだろう。
高さは想像したほどではない。水量も「是非とも雨の後で」とローマさんが推薦する通り、大雨の後でこの水量では、渇水期は寂しいだろうと思われる。
形は美しい滝である。滝の後ろに少し隙間があるので、もしかしたら裏見ができるかと思ったが、飛沫で無理そう。近づいて見ると、中ほどにある段に地蔵さまが三体祭ってある。その横に石碑があるのだが、それには「金龍瀧」とある。桂さんの資料にも「藤ヶ滝(金竜滝)」とあったのだが、本来の名はこちらなのかもしれない。
滝前のスペースは狭いが、ポジションはとりやすい。正面・右岸・左岸と長靴履きのおかげで自由に動き回って撮っていく。これで天候が良ければと思うのだが、残念ながら無理の様である。
ルートや条件の難しさがあるので、この滝を再訪するかどうかわからない。思い残すことなく撮っておきたくて、設定もいろいろ変えて撮影する。
この滝で約30分。次に奥の滝に向かうため、右岸側の崖をよじ登ろうとして、背中が水を浴びたように冷たくなった。撮影中は感じなかったが、向きによっては飛沫がすごいようで、登ろうとした崖の部分ではシャワーを浴びるような感じだった。
振り向くといい雰囲気だったので、カメラを向けてみたが、水滴がびっしり。レンズを拭いても間に合わない。
いい絵なのだが、残念である。