風の雑記帳

平凡でもかけがえのない毎日が過ぎていく。
風景や触れ合い、心の断片を切り貼りして綴ってみる。

久々に図書館

2020年07月17日 | 本いろいろ




昨日夕方、ずっと降り続いていた雨が上がったので、隣町の図書館まで足を伸ばした。
コロナがまた増えてきているから、借りられる時に借りておかないとね。

借りられるのは4冊だけれど、うひょう~~、お目当ての本もあった!^^

山崎 朋子            「サンダカン八番娼館」 先日、bene_vale_vobisさんがお薦め下さった本。
ブレイディ みかこ        「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」
一木 けい            「全部ゆるせたらいいのに」
馳 星周             「少年と犬」 あれ?これは先日発表された直木賞受賞作ではないか。


これから、マイペースで読んでゆくつもり。   
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11 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (bene_vale_vobis(good luck to you))
2020-07-17 23:26:23
山崎朋子さんの「サンダカン八番娼館」を手に取ってくださるんですね。
11日の「本いろいろ」に入れたわたしのコメント「いち」「にい」を読み返してみますと、ちょっと書きすぎでかえって興味をなくしてしまれるかも…って反省させられてしまいました。
この本には確か、天草諸島などは山が海岸まで迫っていて耕地面積が少なくて農民の生活が大変だったなどとあったと記憶しますが、そのようなことも実際に地図帳を開いて確認していって欲しいと思います。
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bene_vale_vobisさんへ (やま・ゆり)
2020-07-18 21:06:30
勿論です!
山崎朋子さんの「サンダカン八番娼館」を探しに図書館に行きましたよ。^^
見つかって良かったです。

今、いの一番で読んでいます。
そうですね、地図帳を片手に読むといいですね。
私はよく登場人物をメモしながら読んだりします。
今回は地図で確認しながら読んでみたいと思います。

色々アドバイスありがとうございました。m(__)m
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Unknown (bene_vale_vobis)
2020-07-19 08:14:19
私はよく登場人物をメモしながら読んだりします。
今回は地図で確認しながら読んでみたいと思います。
→ 登場人物のメモはわたしもやっています。
そうやっていかないと、本によっては全体像が掴みにくいものもありますからね。
地図は道路地図ではなくて、山の高低が分かったり、鉄道の路線名が入っていて、県と県の区分がはっきりと書いてある、あまり大きすぎない、小学校や中学校で使ったような地図帳がいいですね。
わたしはこのほかに、分からないことばを辞書で調べてメモに取りノートに書き写したり、これはと思う文章を抜き書きしてパソコンにひとまとめにしています。
もう、何十年もやってきています。
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bene_vale_vobisさんへ (やま・ゆり)
2020-07-19 22:40:50
登場人物が多かったり複雑すぎると、相関図を書きながら読まないと、私の頭はごちゃごちゃになります。^^
地図は、小中で使うような地図帳ですね。
ありますあります、利用してみます。

分からない言葉を辞書で調べてメモに取り、ノートに書き写したり、、、。
それは凄いですね。
印象深い言葉を抜き書きしたりするのは同じですが、パソコンに纏めているのは素晴らしいです。
返信する
Unknown (bene_vale_vobis(good luck to you))
2020-07-20 19:36:20
わたしは日本の作家の本も手に取ってきています。
例えば、森鴎外や夏目漱石や三島由紀夫などの作品はすごいかもしれませんが、それよりも惹かれるのは山本周五郎です。
やま・ゆりさんは直木賞受賞作のことを書いていますが、山本さんはそれをいただくことになったときに辞退しています。
わたしは日本には山本さんを超える作家はいないように思います。
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bene_vale_vobisさんへ (やま・ゆり)
2020-07-20 20:53:59
山本周五郎さんですか。
私は多分、今まで読んだことない作家さんだと思います。
bene_vale_vobisさんのイチオシだという事を記憶しておきますね。
いつか読んでみたいと思います。
返信する
いち (bene_vale_vobis(good luck to you))
2020-07-21 08:58:03
日常の生活の中で「おはようございます」って挨拶されたら「おはようございます」って返すように、ブログってコメントを入れてもらったらその方のブログを訪ねてコメントを入れるのが普通だと思うのですが、やま・ゆりさんの場合はそれがございませんのでこの書き込みを最後にしたいと思います。
以下は、以前、ある方のブログに投稿したコメントの一部です。

福永武彦さんの「草の花」には驚きました。
新潮文庫のこの本には(現在は付いていませんが)「115B」といった番号が振られていました。
結核に冒された汐見茂思が藤木の妹・千枝子に惹かれるのですが、それは叶いませんでした。
サナトリウムに入った汐見は、当時は助かる見込みの少ない手術を望み、(希望どおりの)死を迎えました。
残された2冊のノートの1冊目はこれまでの人生の触れ返り、もう1冊は千枝子との手紙とのやり取りが記されていたように記憶します。
千枝子からの返報の中にあった「すべては返らぬことでございます」といった1行は50年経ったいまでも覚えています。

「草の花」の本を手に取った当時の芥川賞の作品は柴田翔さんという方の「されど我らが日々」といったものでしたが、この2冊ともエピローグが少し似ているかなって思います。最近の芥川賞の作品って実際に手に取っても何だかハズレって思わせられてしまうものが多いように思うのですが、その点では「されど我らが日々」はアタリでした。
ただ、「草の花」と同様に「されど我らが日々は」も読後感が爽やかといったものではありませんね。
福永さんの作品には、「忘却の河」「廃市」「海市」「風土」「風のかたみ」などがありますが、みんな同じ感じですね。
福永さんの書き方には、例えば、「紫色のタバコの煙がゆらゆらと上に昇っていった」とあるシーンが、そこから、同様の遠い昔のシーンに場面が展開されていってしまうといった手法はこの方ならではの独特なものですね。
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にい (bene_vale_vobis)
2020-07-21 08:59:12
三島由紀夫さんの作品にも昔、一時期、一生懸命になって読んだ時がありました。
そのようなことで、昭和45年の自衛隊市ヶ谷駐屯地での事件はかなりショックでした。
ですから、最後の方の4部作「春の雪」「奔馬」「暁の寺」「天人五衰」といった「豊饒の海」の作品にはできるだけ近づかないようにしてきました。
益荒男が 手挟む太刀の鞘なりに 幾年超えて 今日の初霜
散るを厭う 世にも花にも 先駆けて 散るこそ花と 吹く小夜嵐
といった、あの日に残した氏の辞世の句はいまでも覚えています。

「気に入った作家さんは誰?」って聞かれたら、わたしは、
外国では「パールバック女史」
日本では「山本周五郎さん」
って答えるかなって思います。
山本さんは若いころ直木賞に擬せられて固辞しましたが、わたしとしてはノーベル賞でもおかしくないって作家って思っています。

山本周五郎さんは戦中から戦後に掛けて活躍しましたが、初期の物資の乏しい頃は出版社から「○○ページでお願いします」ってあらかじめ言われてそのくびきの中で書いたといいますから驚きです。
氏の小説は全部で500編くらいあって、「樅ノ木は残った」「赤ひげ診療譚」「さぶ」「青べか物語」「明和絵暦」などの長編物が有名ですが、わたしとしては残りの400編くらいの短編物の中に秀作があるように思います。
山本さんの作品の分野は、大別すると、庶民物、武家物、(後になって挑戦しようとした)現代物などがありますが、前の2つがいいですね。
中に「艶書」や「ひとごろし」や「酔いどれ次郎八」といった題名を見た限りでは「何これ?」って思わせられるものがありますが、実際に手を取ってみるとどれもものすごくすばらしい作品ばかりです。

余計なことですが、
長い作家生活の中には、
「花匂う」(新潮文庫の「花匂う」の中の7編目)
と、「艶書」(新潮文庫の「艶書」の中の9編目)は、
「花匂う」の登場人物が、瀬沼直弥、庄田多津、竹富半兵衛
「艶書」の登場人物が、岸島出三郎、新村七重、定高半兵衛
と違っていますが、2つのお話のテーマ、筋、展開は全く同じですといったミスもやっていたりしています。
なお、山本さんの本の解説(編集後記)は木村久邇典さんっていう文芸評論家が書いていましたが、この方の博学さも驚く程です。
この方は例えば、この「○○」の作品は森鴎外さんの「高瀬舟」と似ているとか、オー・ヘンリーの「The Road of Destiny」とおんなじといたような書き方をすることがあるのですが、わたしはそれを目にした後はその作品を手に取るようにしてきていました。
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Unknown (bene_vale_vobis)
2020-07-21 09:00:29
最後に、
もし、○○さんが
「どれか1冊だけ勧めて!」
っておっしゃるのでしたら、
「柳橋物語」(新潮文庫の「柳橋物語」の中の1編目)
がいいかなって思います。
「柳橋物語」のおせんと幸太が織りなすお話の展開についてはここではお教えいたしませんが、江戸の大火の場面描写の巧みさには驚かされてしまいます。
なお、この本は短編よりは幾分長いのですが、簡単に読み切ることができます。
パールバック女史は「大地」(「大地」「息子たち」「分裂せる家」)の3部作でピューリッツァー賞をもらいましたが、後年、同でノーベル文学賞を受賞しました。
中に、梨花(リホア)という女の子が出てきますが、この子は三浦綾子さんの「氷点」の中に出てくる陽子と同じく、とても心の優しい子です。


「サンダカン八番娼館」は女性史研究家の山崎朋子さんの執筆による記録が、後年、栗原小巻さん主演の「サンダカン八番娼館 望郷」といった映画になり、その作品は1974(昭和49)年の日本映画ベスト1に選ばれたものです。
底辺女性史というとすぐ「野麦峠」や「富岡製糸場」が挙げられますが、長時間労働の大変さも分かりますが、ボルネオなどの異境の地で肉体をひさいだサンダカン八番娼館の「からゆきさん」の悲惨さとは比べることができないようにわたしは思います。

昭和22年から昭和25年までのこの「鐘の鳴る丘(とんがり帽子)」のラジオドラマをわたしは実際には聞いていないのですが、どうしたわけかこの歌だけは知っていました。
8月12日の「NHKスペシャル:戦争孤児の戦い」の番組で戦争孤児についてのお話が詳しく放送されました。
そのことについてはある程度は知っていましたが、あの日に初めて分かったことは、その悲惨さ、つまり問題は戦後長くほったらかしにされ、1950(昭和25)年~53(昭和28)年の南北朝鮮間の朝鮮戦争による特需によってやっと手を付けられたっていうことでした。

このコメントを書きながら、島原半島の「からゆきさんん」だけではなく昔はたくさんの子どもたちが(誘拐され)外国に売られていったとのことですが、富国強兵のために外貨獲得に躍起だっていた政府は、明治27~28年の日清戦争、37年~38年の日露戦争で勝利を収め、ある程度の地位を確立し、外国から「そんなことをやっていていいのか?」って言われるまでその事実を黙認していたといった話を思い出しました。

①たくさんの新聞の紹介があり、その大部分は最近の出来事を扱っていますが、上から9枚目に「忘れてはならぬ歴史がある」というのがあります。
これは栗原小巻さん主演の「サンダカン八番娼館 望郷」という映画についての記事ですが、この映画は山崎朋子さんが実際に八番娼館で過ごした山川サキさんからの聞き書きをもとに書かれた「サンダカン八番娼館」(文春文庫)という本をもとにつくられたものです。
本は、後年に出された「サンダカンの墓」と2編あります。

②江戸から明治に時代が変わったころ、明治政府は西洋に追い付き・追い越せの掛け声で殖産興業に力を入れました。
それらの一例が「あゝ野麦峠」で知られる女工哀史だと思われますが、この製糸工場で働く少女たちの労働時間は1日に10数時間にも及んだという過酷なものでした。
でも、それでもなお、わたしは「サンダカン八番娼館」で紹介されている「からゆきさん(からんくにゆきさん・唐行さん)」の悲惨さとは比べることができないように思われます。

③九州地方、特に(江戸時代に島原の乱のあった)雲仙・天草地方は海辺まで山が迫っていて耕地が極端に狭いために、そこに住む人々の生活は困窮をきわめました。
そのために行われたのは子どもの身売りです。
それも、その先は南方(現在のインドネシアのスマトラやマレーシアのサンダカンなど)でした。

④日本の女工哀史などは労働時間が多かったことで大変でしたが、からゆきさんの場合はほんの子ども時代に肉体をひさぐということで、その悲惨さは比べることもできないように思われます。
前述のような、外貨獲得政策のために西洋に追い付け・追い越せを見て見ぬ振りをしてきた明治政府も、日清・日露戦争などを経て、世界の中での日本の地位が評価されるに従い少しずつ改善されていったようです。
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Unknown (bene_vale_vobis)
2020-07-21 09:01:56
底辺女性史研究家の山崎朋子さんの執筆による記録「サンダカン八番娼館」(「文春文庫」)が、後年、栗原小巻さん主演の「サンダカン八番娼館 望郷」といった映画になり、1974(昭和49)年の日本映画ベスト1に選ばれたものです。
底辺女性史というとすぐ「野麦峠」や「富岡製糸場」が挙げられますが、長時間労働の大変さも分かりますが、ボルネオなどの異境の地で肉体をひさいだサンダカン八番娼館の「からゆきさん」の悲惨さとは比べることができないようにわたしは思います。

この映画は山崎朋子さんが実際に八番娼館で過ごした山川サキさんからの聞き書きをもとに書かれた「サンダカン八番娼館」(文春文庫)という本をもとにつくられたものです。
本は、後年に出された「サンダカンの墓」と2編あります。

江戸から明治に時代が変わったころ、明治政府は西洋に追い付き・追い越せの掛け声で殖産興業に力を入れました。
それらの一例が「あゝ野麦峠」で知られる女工哀史だと思われますが、この製糸工場で働く少女たちの労働時間は1日に10数時間にも及んだという過酷なものでした。
それでもなお、わたしは「サンダカン八番娼館」で紹介されている「からゆきさん(からんくにゆきさん・唐行さん)」の悲惨さとは比べることができないように思われます。

九州地方、特に(江戸時代に島原の乱のあった)雲仙・天草地方は海辺まで山が迫っていて耕地が極端に狭いために、そこに住む人々の生活は困窮をきわめました。
そのために行われたのは子どもの身売りです。
それも、その先は南方(現在のインドネシアのスマトラやマレーシアのサンダカンなど)でした。

日本の女工哀史などは労働時間が多かったことで大変でしたが、からゆきさんの場合はほんの子ども時代に肉体をひさぐということで、その悲惨さは比べることもできないように思われます。
前述のような、外貨獲得政策のために西洋に追い付け・追い越せを見て見ぬ振りをしてきた明治政府も、日清・日露戦争などを経て、世界の中での日本の地位が評価されるに従い少しずつ改善されていったようです。

底辺女性史研究家の山崎朋子さんの執筆による記録「サンダカン八番娼館」(「文春文庫」)が、後年、栗原小巻さん主演の「サンダカン八番娼館 望郷」といった映画になり、1974(昭和49)年の日本映画ベスト1に選ばれたものです。
底辺女性史というとすぐ「野麦峠」や「富岡製糸場」が挙げられますが、長時間労働の大変さも分かりますが、ボルネオなどの異境の地で肉体をひさいだサンダカン八番娼館の「からゆきさん」の悲惨さとは比べることができないようにわたしは思います。
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