中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

後記

2011-03-01 13:47:46 | 山形弦楽四重奏団
 山形弦楽四重奏団の記念すべき第3回庄内定期演奏会が終わりましたが、その余韻に浸る暇もなく、昨日は山響で岩手県の水沢でスクールコンサートをして、帰宅後は自宅マンションの管理組合の理事会・・・。バタバタしてました。

 ということで、遅くなりましたが、今さらながら余韻を楽しむというより、牛のように反芻しております。

 
 個人的には、ようやく「ジョンダーノ・ホール」に慣れてきたのか、回を追うごとに「弾きやすい会場だな」と思えるようになってきました。「場所慣れ」が遅いのは私だけでなく、この四重奏団の短所の一つだと思っていますが、ようやく3回目にして、今回は一曲目の「クラリネット五重奏」からホールの響きを楽しむことができました。

 考えてみると定期演奏会の会場として毎回使っている文翔館でさえも、本番当日のゲネプロで違和感を感じてリハの雰囲気が悪くなることが、1~2年前まではありました。そういう課題はこの先なんとかしていかなければなりませんが、とりあえずはまた一つ、「馴染みのホール」が増えたことを嬉しく思います。

 それが演奏にも良い影響を与えたように感じます。名曲「クラ五」の曲の力と、郷津氏の懐の深さのおかげもあって、力むことなく会場と一緒に楽しむことができたように思います。その雰囲気は次の日本民謡やベートーヴェン「第三番」にも及んで、心地よい演奏会でした。

 名曲に関しても、ホールと同じようなことが言えるかも知れません。「クラ五」も民謡も「ベト3」も、初めて弾く曲ではありませんが、弾く度にその曲の良さがよくわかるようになって、力むことなくそれに「身をまかせる」ことができるようになっていくものです。それがあらためてよくわかりました。

 アンコールでは、主催して下さった黒木先生のフルートと、モーツァルトの「フルート四重奏曲」の一部を共演して、サロンコンサートらしく和やかに幕。主催者が共演するというのは、室内楽(特にモーツァルトの時代)の本来のあり方ですね。良い会になりました。


 さて、反芻はここまで。しかし「商いは牛のよだれ」ということわざもあります。今回の経験を糧にこれからも少しずつ、四重奏団として向上していけるよう頑張っていきます。

 次は4月23日の定期演奏会。ふた月もありません。さっそく準備にとりかかります。

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2 コメント

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TBします (balaine)
2011-03-02 21:01:17
こちらの記事にTBさせて頂きます!
ホールは生き物、成長し変化して行くと信じています。山形Q始め、素晴らしい音楽家の演奏を吸収してより深い味わいのホールになって行く事を望んでおります。
有り難うございました。
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>balaineさん (中爺)
2011-03-05 14:48:48
 ありがとうございました。記事も楽しく読ませて頂きました。 
また次回もよろしくお願いします。
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