中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

暑い春の四重奏

2024-04-16 22:44:00 | 山形弦楽四重奏団
 桜は満開なのに、夏のように暑く、目は痒い。もう季節がよくわからなくなっていますが、山形Qの春の定期、4月26日の本番まで、あと少し。

 ということで今日は、ゲストの犬伏さんを含めて、弦楽四重奏曲のリハーサル。

 まず、モーツァルト「第2番」。これが、シンプルなのに弾くとなるとなかなか難しく、さすがモーツァルト。16歳の作品なのに…世界中の、未来の大人たちまで困らせる。仕上がってきてはいますが、なかなか気持ちよく弾けるところまで行かない。

 そしてシューベルト。これもまた、一筋縄ではいかない。家族で楽しむための作品なら、もう少しそれだけでも良さそうなものなのに、この「とらえどころの無さ」は、不出来だからなのか、深遠なるものが潜んでいるせいなのか、よくわからない。どちらとも取れるだけに、軽んじることもできず、悩まされます。しかし、悩みながらも、それなりにまとまってきました。

 私たち、付き合いの長すぎる3人は、検討を重ねることを避けて、なんとなく無難にまとまろうとしてしまうところがある。しかしそこに、犬伏さんの客観的な指摘が入ると、新鮮な発見もあって、反省もありますが、楽しみもあります。

 さて、リハーサルは残すところあと1回。良い演奏会になるよう頑張ります。

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