雑魚

　釣り上げたばかりの魚って、きれいですよね。「野生の生き物」って感じの生命感があってキラキラしてる。水族館やなんかの水槽にいるのとは、やっぱり違います。自由だからですかね。

　今朝は６時前に息子に叩き起こされて、釣りへ。シルバーウィークですから仕方がない。でも近所の川だから気楽です。

　一歩外に出ると、億劫さも消え失せます。やっぱり一番良い季節ですね。天気が良くて湿気がなくて、暑くない。空もきれいです。河原に着いて、途中のコンビニで買ったおにぎりを食べていると、これだけでも贅沢な気分です。

　釣りもだいぶ慣れてきました。手早く仕掛けを準備して（出来合のやつですが）、買ってきたミミズを付けて出来上がり。きちんと釣りに打ち込んでる人に見せたら叱られそうですが、なるべく家の近くで、なるべく簡単に魚が引っ掛かれば良いというコンセプトで。無理すると続きませんから。こんなんでも、結構大きなフナが掛かったりするから割と楽しめます。

　しかし、最近の晴天続きで川の水が少ない…。見える魚はすごく小さいのばっかり。結局、釣れた数はまあまあでしたがまさに「雑魚」ぞろい。

　「ザコ」という言葉は、例えば「北斗の拳」の普通のモヒカンとかシヨッカーの黒い人達など、「すぐにやられる無名のキャラ」みたいなのを指す言葉ですが、本来の「雑魚」は確かに名前もよく知らないような小さな魚ながらよく見るとなかなか味わい深いものですね。

　写真の一番左のやつなんか、ドジョウとコイをまぜたような魚で、あっという間に砂に潜ります。釣り上げて観察すると、少しオレンジがかって黒い縞模様があり、平べったくて愛嬌があります。何ていう魚か知りませんが、とにかくきれいです。釣った息子はかなり得意げでした。

　のんびりと自然にふれるのは良いものです。