愛校心

　生まれ育った東京を離れて山形で暮らすようになった年月が、そろそろ人生の半分に到達します。

　もはや実家のない私が、毎年、年末年始などに東京に帰って会うのは親戚と、母校である立教大学に関係する友人です。

　…そう考えると「母校」という存在は、やはり大事ですね。愛校心など、かけらもない薄情な私ですが、そういう意味では立教大学に感謝しないといけません。

　この間、立教大学の駅伝の話を、一緒に飲んでいた後輩から聞かされました。私が何も知らないので、だいぶ呆れていましたが、世間では話題になっていたようですね。

　立教大学150周年に合わせて、いつも成績が出せない駅伝で爪跡を残そうと努力したようですね。

　ところが、招聘した監督に何やら不祥事があり、しかし部員たちは逆風の中よく頑張っていると。…そういうことのようです。

　なので、普段ならまったく関心のない箱根駅伝ですが、何位に入ったかぐらいは気にしていました。何もわかりませんが、結果、立教は頑張ったと言えるのではないでしょうか。たぶん。

　…他人事のようで、申し訳ない。さすがにオーケストラのことであれば、なにか力になりたいとは思いますが、不祥事があってから知ったような部外者では、静観し影ながら応援することが、せめてもの「卒業生ごころ」かなと。

　さて、今年は青山学院が優勝を奪還したそうですね。

　しかし卒業生の息子は「ふーん、そうなんだ」。青学と言えば駅伝なのに、なんと無自覚な。愛校心というものが無いのか？

　…この親にしてこの子あり。