献血記念

　今週は毎日、山形市民会館にて、市内中学生のための音楽鑑賞教室。午前午後と2ステージずつ。

　市内各所から、貸切バスで集まってくれることもあって、午前と午後の間の空き時間が長い。３時間近くもある。…演奏家の仕事には待ち時間がつきものですが、ここをどのように有意義に過ごすか。正味の実働時間より長いわけですから、工夫が求められます。

　と言いながら、とくに工夫も無い私は、せめて世間の役に立とうかなと、献血へ。山形市のメインの献血センターが市民会館の近くなのです。

　昔は市民会館の隣がパチンコ屋だったので、この空き時間によく行ったものです。人は暇だとろくなことをしないということ。だったら献血の方がはるかにマシでしょう（ちなみに、そこは今は映画館になっています）。

　さて、献血センター。「すぐできますか？」とカウンターへ行き手帳（今はカードです）を出す。

　昔から思いますが、この感じはフリー雀荘に近くて、ちょっと好きなのです。…わかる人は少ないと思いますが、流血をいとわない者が「どこからでも来い」と入って行く感じが近いのかもしれません。

　さて、カードを出すと「10回目なので、記念品をお渡しします！お帰りの際にお受け取りください」と。

　献血は高校生の頃からやっていますが、行くたびに、至れり尽くせりになっていきますね。快適な待合室で充実した無料の飲み物。私には無縁ですが、高いアイスクリームもある。採血中はベッドにひとつずつテレビも付いている。…昔の新宿駅の地下とえらい違いです。

　400mlもあっという間。「暇だから成分でもいいですよ」とは言ったのですが、今はO型の血が必要らしく、そのまんまのやつで。

　日頃からアルコール濃度高めの、キレイとは言い難い血液でしょうが、何かの役に立てば嬉しい。…輸血された人が酔うようなことは無いとは思いますが、あったらあったでそれもまた。

　帰りに、いつも通りの「お土産」（私は歯磨き粉ではなく柿ピーを選びます）の他に、「献血記念」と書かれた箱に入ったタオルをいただきました。

　また市民会館で、空き時間が長い時に行きます。