中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

豊盃(純米吟醸・豊盃米)

2019-03-15 20:57:25 | お酒の話(県外)
 摂取した瞬間に、今まで悩まされてきた体の不調…だるさや頭痛、どうしようもない倦怠感など…が、嘘のようにスッと消えて本来の自分に戻る。閉じ込められ、行き場を失っていた思考は翼を取り戻し、再び自由に駆け巡ることができるようになる。

 薬物とは、そういうものでしょうか。


 それまで素晴らしい演技や活動をしていた人が薬物で逮捕された時に、いつも思うことです。

 …酒で充分なのに!

 「凶悪」という映画も、本当に好きでした。


 さて、「豊盃」。おなじみ青森の超銘酒です。今回も行きつけの酒屋で「お一人様一本限り」ということで入っていました。

 飲めば、本当に爽やか。柔らかな風が吹いてくるような口当たりと、ほのかな甘さ。スッと落ちて、霞のようにフワッと消える喉越し。これが一升で3400円だとは。


 ところで、毎年、この時期になると「もしかして、ついに悪い病気になったのかな」と思うような日があります。頭は痛いし全身がだるい。胃腸の調子も悪く、とにかく全体的に体の不調を感じるのです。もちろん花粉症のせいなのですが、「もはやこれまでか」と思うレベルの日がある。

 それが…

…こういう旨い酒を飲むと、劇的に解消する。頭痛の霧は晴れ、全身にのしかかっていた重しが取り除かれた感じ。押し寄せる多幸感。それはそれで、私は大丈夫なのかと不安になりますが。


 結論。コカインより豊盃。

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2 コメント

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Unknown (イベンボさん)
2019-03-16 10:13:25
「旨い日本酒を呑むと、体調が劇的に良くなる」、至極当然のことです。ご心配なく、全くの健常体であられます。それも豊盃を呑めるとは、私も大好きな蔵のお酒、いやはや、羨ましい限りです。

今や全国各地の日本酒を入手出来る時代、日々晩酌を楽しめますが、その地を訪れて呑む日本酒も堪えられないものがあるでしょう。日本酒記事、引き続きお待ちしております。
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Unknown (中爺)
2019-03-21 22:54:25
>イベンボさん

 ありがとうございます。(どうもこのブログのコメント機能が改悪されたようで、気づかずに済みませんでした。使いにくくなりました)

 まさに銘酒は、この世の憂さをずべて晴らす妙薬ですね!飲んでいる時だけ、あらゆる苦痛から逃れてホッとひと息つける。…と言ったら、やっぱり危険でしょうね。

 しかし、酒米やその精米歩合など、こだわって作られた銘酒は、「芸術」だと思います。造り手の心や美学が伝わる。そこが、おそらく、薬物やサプリメントなどと大きく違うところでしょう。

 今後もお互い、「風流」を大切にしてまいりましょう。
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