中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

香田「純米吟醸原酒」

2021-01-18 22:59:00 | お酒の話(県外)
 忘年会や新年会が全くなかったこの年末年始。この重さは計り知れない。

…いや、今朝、思い知りました。

 今日は今年初めての「ビンカンごみ」の日。よくもこれだけ…と思うほどずっしりと溜まった一升瓶を、大量にこっそりと出させていただきました。その辺の飲み屋だったら捨てずに飾っておくほどの逸品の数々なのですが。

 それもこれも、気を遣って銘酒を送ってくださる方々のおかげでございます。

 ということで今週も、またまた頂き物。京都の「香田」という酒です。

 正直いうと、今まで京都の酒では「これは」という物に当たったことがない。なので、去年、演奏旅行で京都に行った時にも、もう日本酒は飲みませんでした。…自分には水が合わないのかなと。酸度が高いのか、やや「すえた」味で、お神酒っぽいイメージのものが多いのです。

 しかし、日本酒通の方からの贈り物。心していただきます。

 京都の宮津市は由良の酒蔵。「由良の門を渡る舟人かぢをたえ…」などと風情を感じながら開栓。

…おお。覚悟していた酸味が来ない。それどころか、山田錦のふっくらとした甘みが何とも心地よい。

 これで精米歩合60%とは思えないほどの雑味のなさ。この前の神戸の酒でも感じたことですが、やはり山田錦の本場の酒は、その「旨味」を引き出すのが本当に上手いんですね。この、たっぷりとした円みは、他の地方の蔵ではなかなか出せない。磨きすぎてないぶん、味に奥ゆきが出る。

 宮津ですから、京都とは言っても、日本海側。山形の酒でもそうですが、内陸よりも引き締まった透明感がありますね。

 まだまだ寒い折ですが、新春の京都を堪能しました(…こうしてまた、酒瓶が増えるのです)。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ベト7の魅力をあらためて | トップ | 千秋楽 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

お酒の話(県外)」カテゴリの最新記事