中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

復活

2012-07-20 10:55:41 | 山形交響楽団
 教会では「復活祭」の時期に、顔を合わせた人同士が「ご復活おめでとうございます」と声を掛け合うのを見たことがあります。「明けましておめでとうございます」みたいなものなのでしょう。

 しかし「年が明けた」のは誰にでもわかりますが、「復活」のことは、キリスト教になじみが無い者にはわかりにくい。私にももちろん、さっぱりわかりません。ですから「おめでとうございます」と、当たり前のように言い交わしている人たちを見て、違和感をおぼえるより、自分が礼儀と常識に欠けているような気がして、申し訳ないような居心地の悪い思いをしました。


 では「復活」とは、いったい何なのか?

 ・・・という問いについて考えるのは、深すぎるようなのでやめておきます。塾の先生は、こういう自分もわからないような難しい質問をぶつけられた時は、このようにして逃げます。

「この学年では、『復活=神の愛による救いの完成』と覚えておきましょう。はい、ノートに写しといて。」
そして「先生、神の愛って何ですか?」「救いの完成ってどういうこと?」
という質問が出る前に素早く、
「じゃあ、次のページいこう!」


 それはともかく、やはりクリスチャンでない日本人としては、ふつうの日本語としての「復活=元の状態に戻ること」も、正解としておきましょう。



 さて、山響と仙台フィルとの合同による定期、マーラー「復活」の山形公演が終わりました。「山響40周年」と「東北の再生を祈念する」イベントとしての意味合いが強いコンサートです。曲の規模の編成も、普段の山響の公演よりはるかに大きいので、その祝祭的な雰囲気は「ご復活」のように晴れがましいものになったのではないかと思います。

 今日の仙台公演も頑張ります。
コメント (2)
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