中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

役者魂

2012-07-02 15:12:16 | ヴァイオリン
 今日の山響は米沢でスクールコンサート・・・なのですが、私は東京におります。久しぶりに有給休暇を頂きました。みなさま、お勤めご苦労様でございます。


 先週は、娘の誕生日を家で過ごしてから再び上京。以前も演奏したことがある横浜のサロンで、ソロコンサートをしました。

 プログラムは4月に荻窪でやったリサイタルとほぼ同じ。メインのフランクをグリーグの3番に差し替えて、その他は尾崎宗吉、中島はるの作品などを演奏しました。

 小さなサロンながら40名弱ものお客さんに来ていただき、若干酸素が薄くなりながらも、良い会になってホッとしています。


 終了後は、もちろん懇親会。シャンパン・ワイン・そしてもちろん日本酒・・・どれもこれも美味しく頂きました。宮城の日本酒が旨かったのですが、名前が思い出せません。日本酒マニアの私としたことが・・・すでにそれほど飲んでいたということの証ですね。


 そこの常連の役者さんの方々(もちろん酒好き)とよく話しましたが、面白かった。
「オーケストラの指揮者っていうのは、どれぐらいエラいもんなの?」
私が説明すると、
「ああ~、じゃあ演出家と同じかそれ以上なんだ。じゃあ団員さんたちも苦労がたえないね~。」
・・・そうなんです。

 しかしいろいろな話を聞いていくと、役者さんたちに比べると、音楽家の方が恵まれてるのがわかります。誰もが見たことのあるTVコマーシャルに出ている人がいましたが、そんな人でもアルバイト(演劇と関係ない普通の)をして生計を立てているんです。器楽なんかと違って、人に教えてレッスン料をとることもできませんからね・・・。

 それでも(それだからこそ)、何歳になってもシェイクスピアについて熱く語ったり、舞台芸術論をたたかわせたりしている役者さん同士の会話には、情熱があふれていて、聞いていて心地よいものがありました。音楽家の飲み会では、ブラームスについて熱く語ったりする人はいません。なんだかこちらがエネルギーをもらったような気がしました。


 ということで、その後の有給休暇はいくつかの所用はあるものの、休暇としてきちんと休んでおります。東京はどんどん蒸し暑くなってきましたね。山形もこれからが夏本番。リフレッシュして帰ることにします。
コメント (2)
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