中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

定期間近

2012-07-28 16:36:46 | 山形弦楽四重奏団
 暑いです。昨日も日中は35度以上の「猛暑日」になりました。こう暑いと、夏バテしてさらには熱中症に・・・なりそうになりながら仕事や部活動に勤しんでいる皆様、本当にご苦労様です。私は冷房の効いた部屋で練習をしているだけですので、何も言う資格はございません。「気持ち」設定温度を高めにして、皆様のご無事をお祈りしています。


 さて、明後日に迫った「山形弦楽四重奏団第44回定期演奏会」の準備をしています。今まで、プログラムについてあまり書かなかったので、ふれておきましょう。

 一曲目はもちろんハイドン。作品74ー3「騎手」です。もはやタイトル付きの有名な曲は残り少なくなってきていますが、そんななかで今まで温存してきた「大物」です。CDでは「騎士」と書いてあることが多かったように思いますが、最近では「騎手」とする方が一般的です。

 ・・・騎士の方がかっこいいのに。しかし、曲想としては勇壮というよりは、弾むような躍動感が特徴なので、やはり「騎手」が正解なのでしょう。演奏は、「皇帝」や「日の出」などの有名どころが入った作品76より難しい。馬から落ちないように、入念な練習が必要です。

 二曲目はオーボエ四重奏の編成で、ブリテン「幻想四重奏曲」。「オーボエ四重奏曲」と言わないだけあって、誰が主役ということもなく、四人が対等にアンサンブルします。

 この曲を聴いているといつも、クレイアニメを連想します。初めは何もない所に、目に見えないほどの小さい隆起ができて、それが少しずつまとまりだして、動き始める。さらに、しだいに色が加わって複雑な形になって踊り始める。原始時代のような粗野な感じの踊りから、ふと形が崩れて、不思議なワルツのようになり、爆発してまた元の姿に戻っていき、おしまいには最初のひとかけらになり、動きを止めて何もなくなる。

 そんな映像的な「幻想」が浮かぶような曲です。

 そして最後はアイアランド。前にも書いたように「あの頃は良かった」みたいな、若々しい叙情そのままの、安心して楽しめる美しい曲です。「健康的ロマン」が瑞々しい。


 30日も暑くなりそうですが、陽がかげると空気がスッと爽やかさを取り戻すのが山形の夏の良いところです。夕涼みがてら、是非お越し頂きたいと思います。さて、練習練習。
コメント
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