中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

一白水成(青)

2009-10-08 07:29:13 | お酒の話(県外)
 先日の秋田ではゆっくり飲むことができなかったので、その腹いせ(?)に前々回の時に買った銘酒「一白水成(いっぱくすいせい)」をオープン。

 そう言えばこの間、ある方から「ブログ拝見してますけど、最近ちょっと飲み過ぎじゃありませんか?」と言われました。はい、正解。いやいや、きちんと休肝日もありますから。ただ、せっかく東北に住んでるわけですから、好きな日本酒を探究しようと。探究心は大切でしょう。

 だいぶ前に頂いたピンクのラベルとは違い、同じ純米吟醸でも「生原酒」の青ラベルです。一般的に「生原酒」というのは、持ち味がくっきりと出るものです。ピンクラベルはフルーティーなのが惜しかったので、きっと原酒の方がちょうど良いだろうという読みです。

 飲んでみると…よしっ、間違ってなかった。きめが細かいのはそのままで、しっかり落ち着いてる。これは合格。やっぱり今のところ一白水成が秋田ではイチオシです。比較の問題ではなくて、一升三千円以下でこのレベルは全国に誇れるんじゃないでしょうか。

 価格の話は若干セコいように思うかも知れませんが、それは違います。味と価格のバランスが蔵としての腕の見せ所だと思いますので。メーカーの福禄寿酒造は良い蔵なんだなと思います。

 ただあえて言うなら、欠点が無い代わりに、目指してるポイントがよくわからない。原酒なのに今ひとつピントが合ってない、というか「これでなくては!」と思わせるものが感じられない。加えて、味には雑味が無いものの、香りは酒米の美山錦の良くない点が出てしまってる。ベタつく香りかな。

 …いやだね、うるさくて。しかしこれは「あえて言えば」の話。本当にレベルの高い酒です。堪能しました。(一度に一升飲み干したわけではありません。念のため)。
コメント
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