中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

イチコロ

2009-10-06 09:09:51 | 音楽
 今日はお酒の話じゃありませんよ。この間も書きましたが、男山酒造の会は毎回見ず知らずの人と隣あわせになるので、音楽業界と全く縁の無い人と気楽にお話しできる楽しさもあります。「酒好き」というだけの共通点を持った集まりというのも良いものです。もちろんたまたま音楽好きなら音楽の話をすることもありますが、業界の人のように変に偉ぶったり、又聞きのウンチクを聞かされる事もありませんから安心です。

 「音楽家ってすごいわよね~」
 「そうですか?馬鹿が多いですよ。」
 「でもあたし作曲できる人ってホントにすごいと思う。」
 「確かに。でもヘンな人が多いですよ。」
 「君のために書いた曲だよ、なぁんて言われたら、若い頃だったらイチコロだわ」
 「そ、そうですか?(イチコロ…この単語ひさびさに聞いた)」
 「だってそう思わない?クラシックのすごい曲だって、○○という女性に捧げられた、とか言ってその女の人も音楽史に名前が残ったりするじゃない。」

 なるほど…そういう事は考えたこともありませんでした。ただ有名人の周りにいたから名前が残るのと訳が違いますもんね。その人への想いが結晶化して作品になって、それが後の世まで残るわけですから。そう考えると作曲というのは本当にすごい仕事です。


 さてさて、昨日は山形QでヤマハのJOC(ジュニアオリジナルコンサート)のためのリハーサルでした。中学1年の女の子が作曲したピアノ曲を弦楽四重奏で伴奏するのです。すごいですよね…中学1年でね。仮に将来その子が作曲家にならなくても、中学1年の時の自分というものが作品となって結晶化していつまでも残るわけですから、単なる「記念」とは違います。心して伴奏しないと。そしてそういう場に立ち会えることに感謝します。もちろん弦楽四重奏の伴奏をアレンジした木島さんにも。

 10月18日にテルサホールでありますよ。宣伝しておきます。

 
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