Winding Road

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J1第26節 アビスパ福岡×鹿島アントラーズ

2006-10-10 | 鹿島アントラーズ
情けなくて言葉も出ないような負け方でした。少し救われた気持ちになれたのは監督の試合後コメが、仰る通り!と頷ける内容だったこと。特に共感したのは『もしレフェリーがミスを犯したとしても、レフェリーの判定のせいにして、45分間で自分たちがやるべきことをやらなかったことの言い訳にするのは、おかしなことだと私は選手たちに言いたいです。』という部分。全くその通りです。選手はアウトゥオリに見限られないように精進してもらいたい。

後半は必死でよく頑張りました。でも前半からそれが出来ていなければいけない。体たらくで気迫負けした試合の入り方をして、負けそうになってから必死になるようでは駄目。去年9月の川崎戦in等々力に重ね合わせたような展開でした。ということは1年前からメンタル面が成長していないんでしょう。これは選手一人一人の問題。今のチームは若いから好調時は良いけど、一度調子が下降するとなかなか修正できない。こればかりは経験を積むことで何とかするしかないけど、ヤナギとかソガなどの中堅組のサポートも必要だと思います。試合運びに関しても90分をどう戦うかのバランスを考えないといけないが、それが出来ていない。故に今の鹿島は試合巧者ではありません。

前半は福岡の思い通りの展開に。早めの先制、その後の速攻狙い。引いて守る福岡に対し鹿島はボール回しが遅くシュートすら打てず。増田はリンクマンとしての繋ぎの役目が全く出来ていないし、ファビオは相変わらず中途半端なボールの取られ方をして相手にカウンターを許し、FWも元気なく。篤人の守備は危なっかしい。いくら対面が古賀だからとはいえ、半年もレギュラーで出続けているのだからそろそろ「新人だから」とは言えないのでは。酷い前半でした。

福岡だから2点で済んだようなもので、相手が川崎やガンバで同じ展開だったら、前半だけで5点取られてもおかしくない内容でした。後半は前述したとおり攻め込み、ゴール寸前でクリアされるシュートもありましたが1点が遠く。1-2で逃げ切られての敗戦は、前半寝てて後半ようやく起きたチームに対する天罰のようなものです。

今回はかなーり辛口レポになってしまいましたが、このチームはまだ未成熟だから辛抱も必要。フロントは監督に契約延長要請を出したみたいですから、是非アウトゥオリには来年も続けて欲しいです。監督のやろうとするサッカーを体現するまでに時間がかかるのは仕方が無い。でも相手に勝ちたいという強い気持ちは誰でも持てるものでしょう。それが感じられない時ほど、金と時間を損したと思うものです。