Winding Road

スポーツやら音楽やらいろいろと。

天皇杯3回戦 東京ヴェルディ×栃木SC

2006-10-08 | Jリーグ
典型的なJ×JFLの試合でした。ヴェルディの猛攻をしのいで虎の子の1点を守りきった栃木がジャイアントキリング達成。

連休2日目は飛田給へ。当然の如く、特急の臨時停車はなくスタンドもガラガラ。客が入らないと一部エリア閉鎖ということは、どこでもよくありますが今日はその逆の状況でした。広大な味スタは一部エリアのみ開放。両ゴール裏もバクスタもちょこっとだけの開放で、5万収容のスタジアムに入った観客はたったの3000人。それでもアウェーゴール裏の黄色い栃木SCサポーターは多かった。

さて両チームを比較すると、当然ですがヴェルディの方が格上なのは明確。パスやトラップの精度・味方を生かすプレー・スペースの使い方。どれをとってもヴェルディが上。でも力関係が必ずしも結果に直結しないのがサッカー。そんなサッカーの醍醐味を見せてもらいました。どんなに相手が弱くとも、楽に勝てる試合なんて一つもありません。ヴェルディはその事がわかってないんでしょう。わかっていればJ2であの程度の順位に甘んじていないでしょうから。

栃木は個人の技術は高くないし、守備にしてもボールに釣られてサイドのスペースを空けたりと、不安要素もありましたがゴール前で良く粘りました。そしてカウンターは速い。これを狙っているんだから当然ですけど、戦術の浸透・組織力の高さが見受けられました。そしてカウンターの基点となり決勝ゴールを上げた吉田が前線で良く頑張りました。

試合後、ヴェルディサポはブーイングもなく沈黙。対する栃木サイドは当然ながら大喜び。それにしても栃木には良いものを見せてもらいました。ひたむきに一生懸命戦って勝利し、ゴール裏のサポーターと勝利の喜びを分かち合う。スタンドへの挨拶は選手だけじゃなく、コーチやスタッフも混ざって文字通りのチーム全員での万歳。それもピッチとスタンドに距離のある味スタで限りなくサポーターの近くまで行って。羨ましいです。だって今挙げた事は全部鹿島にないものだから。特に昨日あんな試合を見させられた後だったから、余計に強くその事を感じました。