Takepuのブログ

中国旅行記とか、日ごろ思ったことなどを書きたいと思います

江沢民の序列低下

2013-01-22 16:51:08 | 時事
18回党大会を経て習近平総書記の指導部が発足して以降、最初の大きな冠婚葬祭として中央政治局委員、中央軍事委員会秘書長、元中央書記処書記を務めた楊白冰の葬儀が21日、八宝山革命公墓であり、荼毘に付された。1月15日に93歳で死去した楊白冰は兄の楊尚昆・元国家主席とともに軍を牛耳り天安門事件直後の小平を支えて軍掌握に全力を挙げたが、江沢民総書記になってから、軍を我が物にする、との危惧から次第に遠ざけられ、中央政治局委員になったが中央軍事委員会からは離れ、実権は奪われた。

中央電視台(CCTV)のサイトにあるニュース映像とニュース原稿を見ると、ここで胡錦濤を筆頭に、現段階の中国共産党の序列が判明した。序列2位は次期最高指導者の習近平・党総書記、前政治局常務委員から呉邦国・全人代常務委員長、温家宝・国務院総理(首相)、賈慶林・全国政協主席ときて、次期首相の最有力候補の李克強・中央書記処書記に加えて、旧中央政治局常務委員会には属していなかった劉雲山・現中央政治局常務委員までが、お辞儀して遺族に握手する映像が流れた。前政権の中央政治局常務委員のうち全人代常務委員長、国務院総理、全国政協主席は団体のトップなので3月4、5日に開幕する政協、全人代を経て交代するので理解できるが、旧トップ9に入っていて新トップ7にも入っている総書記の習近平、首相になる李克強についで、旧トップ9には入っていらず、新トップ7に入った劉雲山が映像つきで紹介された。
いうまでもなく、「南方週末」事件処理について書いたときに、前党中央宣伝部長にして新トップ7でも宣伝を担当する中央政治局常務委員になると紹介した。習近平・総書記が目の上のタンコブと思うどころか、かなり上位に出世したのではないか。

と思ったが、この後、指導者たちの花輪が紹介されて、胡錦濤、習近平、呉邦国、温家宝、賈慶林、李克強に続いて、残る新トップ7が張徳江、兪正声、劉雲山、王岐山、張高麗の順番に紹介された。
劉雲山はたまたま暇だったのだろう。

これが新指導部の序列だろう。これに続いて江沢民の花輪が紹介された。


江沢民は18回党大会の後で、党中央に私のマスコミへの露出度は普通の引退党員と同じにしてくれ、と書簡を送った、と報じたニュースサイトがあったが、以前は一部の現役指導者より前に紹介されていたものが、とりあえず現最高権力グループより後に紹介されたことで、引退幹部、実権低下との見方が有力だ。