わまのミュージカルな毎日

主にミュージカルの観劇記を綴っています。リスクマネージャーとしての提言も少しずつ書いています。

紹介文を紐解く「世界文化賞授賞式」

2011年06月15日 | 太平洋序曲2011年公演
紹介文には単に「世界文化賞」とありますが、正式名称は「高松宮殿下記念世界文化賞」です。
正式名称からもお分かり頂けると思いますが、高松宮殿下のご遺志を受けて創設された賞です。ノーベル賞を補完する賞としたいということで、絵画、彫刻、建築、音楽、演劇・映像の5部門があります。
毎年9月中旬に受賞者が発表され、10月下旬に授賞式が東京で行われます。
「太平洋序曲」の作詞・作曲者である、スティーブン・ソンドハイム氏は、この賞の第12回目(2000年)演劇・映像の部門での受賞者でした。

人間の出会いとは、本当に不思議です。運も実力のうち、とも言いますが、本当にそうだと思います。

ソンドハイム氏は、2000年9月に受賞者となり、2000年10月下旬の授賞式のために東京にいらっしゃったのだと思います。
「そうだ、『太平洋序曲』を丁度やっているらしいから、観てみるか。」と、なったのでしょう。
舞台を観るために来日したのではなく、授賞式に来日したら、たまたま舞台の日程が合った、というわけです。
亜門さんの強運を感じる偶然です。

このあとの話は、メディアで確認できることではないのですが、多分本当だと思います。
ソンドハイムさんは2002年10月20日か21日に一度観劇なさったのだと思います。その時に、感激し、22日の千秋楽にも観劇なさいました。他にも予定があったと思うのですが、それをキャンセルしても2度目の観劇をなさったわけです。

実は、私もこの千秋楽、一緒に観劇しておりました。なので、上記の記述も断定的なのです。それは、もうノリノリで観劇なさっていました。大笑いはなさるは、拍手も一番大きいぐらいでした。一番先にスタンディングなさったと記憶しています。
(前回書きましたが、本当に狭い空間の劇場なので、どこに誰が座っているかが観客同士もわかるような感じだったのです。)

ソンドハイム氏のこの賞の受賞はもっと早い年でもおかしくなかったと思います。それなのに2000年。その上、授賞式と舞台の日程が近かった。たくさんの偶然が重なって、アメリカからやって来た「太平洋序曲」は故郷のアメリカへ行くことになりました。

作ったご本人が2回も観たくなる舞台。皆様も是非、一度、劇場へいらして下さい。
きっと、もう一回観たくて観たくて観たくて、となるはずです。
(そうなった張本人がそう言っているのですから、間違いありません、笑。)
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